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【ゴルフ】

森田遥が6位前進 「日本でやりたい」

2015年12月4日 紙面から

◇LPGA最終予選会<第3日>

第3日、9番でアプローチショットを放つ森田遥=千葉県野田市の紫CCで(武藤健一撮影)

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 ▽3日、千葉県野田市・紫CCすみれC(6502ヤード、パー72)▽雨のち晴れ、気温8・9度、風速1・9メートル▽102選手

 2013年日本女子アマ選手権制覇などアマチュア界で活躍し、高校を卒業した今季は米下部ツアーで戦った森田遥(19)が2バーディー、1ボギーの71にまとめ、前日の10位から通算2アンダーの6位に前進した。最終順位で35位程度までに入れば、来季レギュラーツアーにほぼフル参戦できる。首位は5アンダーの大西葵(21)=加賀電子、沖せいら(23)=宇部72CC、ベイブ・リュウ(台湾)。

 迷いに迷った末の、19歳の選択だった。「やっぱり応援してくださる日本のみなさんの前でプレーしたい。日本で力を蓄えて、また米ツアーを目指したい」。森田は3月に高松中央高を卒業。今季は2016年からの米LPGAツアー進出を目指して下部のシメトラツアーに参戦した。5月に優勝したが、最終賞金ランクは11位に終わり、10位までに与えられる来季LPGA出場権をわずか287ドル(約3万5000円)差で逃した。

 「シメトラツアーは、ゴルフ自体はやりがいがあって快適だったけど、移動が大変だった。24試合出て、年間を通して1打分の差だったので…。その日は死ぬほど泣きました」。だが、顔と体つきは1年前よりグッと頼もしくなった。「体重は3〜5キロ増えた。精神的にも鍛えられた」

 この日は前半を1バーディー、1ボギーの後、12番で2つめのバーディーを奪って71。「でも、もっと伸ばせたかな。上がりの3、4ホールは全部5メートル以内のチャンスだった」。ちょっぴり悔しそうな表情を見せた。

 両親は中国人。現在は森田も中国籍だが「生まれ育った日本で、国籍を取って、恩返ししたい。日本が一番好きだから」と話す。20歳の誕生日を終え成人になったら手続きし、2020年の東京五輪に日本代表として出場することを目指す。

 そのために、まずこの最終予選会で上位通過、来季日本ツアーにフル参戦することが出発点。最終日もさらに上位でのフィニッシュを狙う。 (月橋文美)

 

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