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日本ALS協会名誉会長の松本茂さん死去
12月5日 4時57分

全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、ALS=筋萎縮性側索硬化症の当事者として患者への理解や支援を訴え続けた日本ALS協会名誉会長の松本茂さんが、4日、肺炎のため亡くなりました。83歳でした。
松本さんは高知県出身で、農業を志して秋田県に移り住んだあと、50歳で難病のALS=筋萎縮性側索硬化症を発症しました。当時はこの病気を知る人は少なく支援も乏しかったということで、松本さんは多くの人にALSを知ってもらおうと、発症から3年後の昭和61年、同じ病気の患者などとともに日本ALS協会を設立しました。
そして翌年に会長となり、人工呼吸器が手放せず話すことも出来ない体を押して車いすで各地を回りながらわずかに動く額やあごを使って意思表示をすることで、患者が安心して受けることができる医療体制の整備や治療法の開発などを訴え続けてきました。
こうした活動によって病気への理解は進み、現在、日本ALS協会は、全国で40余りの支部を抱え、患者や家族などの会員は、およそ5000人に上るということです。
松本さんは16年にわたって会長を務めたあとも名誉会長として活動してきましたが、4日午前2時すぎ、肺炎のため秋田市内の病院で亡くなったということです。

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