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【スポーツ】<首都スポ>慶大MF端山 インカレで有終V誓う2015年12月4日 紙面から
J1新潟に来季正式加入する慶大MF端山豪(4年・東京Vユース)が、第64回全日本大学サッカー選手権(インカレ、8日開幕)で優勝を狙う。今季、多忙を極めた慶大のエース。自チームでのプレーのほか、7月には韓国・光州ユニバーシアードに参加し、銅メダルを獲得した。大会終了後は慶大を留守にし、J1新潟の特別指定選手として活躍。新潟が今季の全日程を終えた今は大学に戻っている。4年間の集大成としてインカレに臨み、有終の美を飾る。 (取材・構成、関孝伸) 11月に幕を閉じた第89回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)の前半戦で、慶大の中心としてプレーした。卓越したテクニックと抜群の攻撃センスはプロからも高く評価され、複数のクラブが獲得を図った。7月に新潟の練習に参加。チームにそのまま残り、Jリーグの舞台でコンスタントに起用されて1得点を挙げた。 −今季、まずはどんな目標を持って臨んだのでしょうか? 端山「僕はその年の目標を紙に書きます。今年は『慶応を背負って関東(大学)リーグで優勝させる』と書きました」 −その関東大学リーグは前半戦を5位で折り返しました 「自分がプレーでチームを引っ張っていけるようにしなければと思いながら、結果を求めてやっていました。うまく機能している部分もあって、手応えをある程度はつかみました。ただ、勝ち切れない試合もありました。収穫も課題もあった前半戦でした」 −4月に新潟からオファーがありました。7月に練習に参加し、そのオファーを受けることを決めました 「オファーを受けて特別指定選手になった時点(8月28日発表)では、新潟にそのまま帯同するのか、慶応に戻るのかは決めていませんでした。チームに残ってほしいという話が新潟からあって、慶応の監督や同期の仲間と話をしました。関東大学リーグで優勝を目指してやりたいという気持ちもありましたが、みんなが背中を押してくれましたし、新潟に残る道を選びました。迷いましたね。でも、自分が来年から正式に入るチームがJ1のリーグ戦で残留争いをしている中で、それを黙って見ているのはもどかしいという思いがあったんです」 −Jリーグは2度目でした。最初は2年前で、東京Vの特別指定選手としてJ2でプレーしました 「2年前に比べると、まだまだではありますが、自分ができるプレーが増えたという感覚があります。成長を実感できましたし、慶応でやってきたことが無駄ではなかったと思えました」 −プロの試合でプレーして、改めて感じたことはありますか? 「一番感じたのは準備の重要性です。自分の周りを見たり、味方に声をかけたり、いいポジション取りをしたりといったことを常に意識しながら集中してやる必要があります。ボールを持つ前にいい準備ができていれば、自分が思い描いたプレーができますが、逆にいい準備ができていなければ、いいプレーもできません。大学の試合ではいい準備ができていなくても何とかなったりもしますが、プロではそれだと通用しません」 −新潟は最終的には無事にJ1残留を果たしました 「出場機会がたくさんありました。勝利だけを求めていた試合で僕がシュートを決めて勝つことができました(10月17日の松本山雅戦)し、残留にある程度貢献できたという手応えがあります」 −慶大は端山選手が不在になってからのリーグ戦で奮闘し、順位を上げました。最終結果は3位でしたが、優勝争いに加わりました。それをどのように見ていましたか? 「みんなの活躍に勇気をもらいましたし、自分もみんなに刺激を与えられるようにと思ってやっていました。別のフィールドですが、一緒に戦っているという意識でした」 −さて、いよいよインカレが始まります 「大学生活最後の大会なので、勝ちたいですし、僕もみんなも気合というか、気持ちが入っています。ただ、それだけでは勝てません。残りの期間でチームとしてのプレーの質の部分を追及して、その上で勝負に臨みたいと思います。自分たちのプレーがかみ合っていけば、優勝できるチャンスは十分にあると考えています」 −プロ入り後の抱負を聞かせてください 「来年は最初からチームに貢献して上位へと導きたいと思っています。新潟でしっかりと活躍して日本代表に入れればいいですね。将来的には海外でプレーする目標も持っています」 −慶大の1学年先輩にあたる、日本代表の武藤嘉紀選手(マインツ=ドイツ)はすでに海外で活躍しています 「彼だけを特別に意識するわけではありませんが、彼に対する意識は正直増しています」 −ぜひ、武藤選手に続いてください 「頑張ります」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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