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【プロ野球】

柳田の来季目標は「40・40」 王会長が太鼓判

2015年12月4日 紙面から

長いパットを沈め万歳する王会長(式町要撮影)

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 今季、トリプルスリーを達成したソフトバンクの柳田悠岐外野手(27)が、来季について前人未到の40本塁打以上、40盗塁以上の「40・40(フォーティー・フォーティー)」を掲げていることについて、王貞治球団会長(75)が3日、偉業達成に太鼓判を押した。

 柳田は現在、手術を受けた右肘のリハビリ中。来季開幕には間に合う見通しで、目標については「40本塁打と40盗塁を目指したい」と、さらなる飛躍を期している。そんな発言は、現役時代に13度のシーズン40本塁打以上をマークした王会長の耳にも届いていた。

 福岡県内であった九州の財界人らとのゴルフコンペに出席した世界のホームラン王は「彼の力からしたら十分可能。(打率)4割とはいかないが、それ(40本塁打、40盗塁)を何とかしようと思うだけで、乗り越えられる。それを言えるだけでたいしたものだよ。他の人は言えない。頑張ってほしいね」と目を輝かせた。

 2010年秋のドラフト会議。ソフトバンクは2位で秋山(現西武)を指名する可能性もあったが、王会長のひと声で柳田を指名した。当時まだ粗削りだったものの、そのパワーにほれ込んでの指名。柳田は1年目こそ2軍暮らしが続いたが、王会長をはじめ秋山前監督もフルスイングを貫かせる指導をし、今や球界を代表する打者へと成長した。

 今季はシーズン最終盤に死球の影響で5試合に欠場したが、34本塁打を放ち32盗塁を決めた。「次はもっと上を目指さないといけない」と本人の鼻息は荒い。日本球界で「40・40」を成し遂げた選手はこれまで一人もいない。長い歴史を誇る大リーグでもわずか4人で、いずれも154試合制から162試合制に移行した後だ。日本のプロ野球は現在、143試合。ハードルは極めて高いが、王会長は才能豊かな柳田ならいける!と踏んでいる。

 11月末には24歳の一般女性との結婚を発表。来春には父親にもなる。王会長は「責任感も出てくるし悪いこともしなくなる。誰かのために、というので人は頑張れるし、奥さんというのは一番」と家庭を築いたことの効果にも期待した。一連の言葉を伝え聞いた柳田は「会長にそう言っていただけるなら、頑張ります」。決意を新たにした様子だった。 (倉成孝史)

 

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