大村さん ノーベル賞授賞式へ出発

12月5日 6時19分

ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれた北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、スウェーデンで開かれる授賞式に出席するため５日未明、羽田空港を出発しました。

ことしのノーベル医学・生理学賞に選ばれた北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、５日未明、授賞式が開かれるスウェーデンの首都ストックホルムへの出発を前に羽田空港で記者団の取材に応じました。
この中で大村さんは、今の心境を聞かれると「現地ではどんなことが起こるか分かりませんが、何事も一生懸命頑張りたい」と答えていました。
また受賞者が行う「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演については「長年、共同研究をやってきましたが、研究は結果が出れば良いというものではなく、仲間との人間関係を大切にしながらみんなで進めるものだ、ということを伝えたい」と抱負を語っていました。
そして「現地では、アルフレッド・ノーベルのお墓を訪れるのが一番の楽しみです」とにこやかな表情で話すと同行する研究者仲間と航空機に乗り込みました。
大村さんは、ストックホルム滞在中、記念講演や記者会見などさまざまな行事をこなし、日本時間の１１日に開かれる授賞式と晩餐会に臨むことになっています。