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No.3743
2015年12月3日(木)放送
チームでつかんだノーベル賞 ~日本の物理学が切り開く未来~
13:56
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出演者
立花 隆
さん
(ジャーナリスト)
12月に行われるノーベル賞授賞式、物理学賞に輝いた梶田隆章さんの研究は、物理学の常識「標準理論」に修正を迫る大発見だが、道のりは簡単ではなかった。1988年小柴昌俊さんのもとで、観測データと理論値のわずかなズレに気づいた梶田さんは、その謎を解明する研究に取り組む。しかし、観測用の1000トンもの水に混入する放射性物質の除去という難問や数千本のセンサーが壊れてしまう事故など次々と難題に直面したのだ。そうした中、研究チームを奮い立たせたのが、“鬼軍曹”とも言われた戸塚洋二さんだった。梶田さんたちは、睡眠時間を削り文字通り寝食を共に作業に没頭、日本独自の緻密な観測態勢を作り上げた。しかし2008年、戸塚さんはがんで亡くなる。リーダー亡き後の今回の受賞に、梶田さんは「チームみんなの力で獲得した」と語る。今回の研究は、宇宙の起源を解き明かす新たな粒子の発見や物質世界を説明する「大統一理論」につながるとされる。番組ではNHKにあるカミオカンデ関連の膨大な映像素材をもとに、世紀の発見の裏にあった人間ドラマを描き、日本の物理学が切り拓く新たな“知の地平”を伝える。
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2002年、ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さん。
あれから13年。
愛弟子の梶田隆章さんが、来週、ノーベル賞の授賞式に臨みます。
宇宙から降り注ぐ素粒子・ニュートリノ。
梶田さんは、この粒子に僅かな質量があることを発見しました。
現代物理学の常識を覆す発見。
世界の物理学者たちに大きな衝撃を与えています。
理論物理学者
「なぜ我々が宇宙に存在するのか、大きな問題に答えを与える可能性が出てきた。」
巨大な観測装置で行われた研究。
それは困難の連続でした。
未曽有の事故。
そして尊敬する先輩の死。
梶田さんを支えたのは、仲間との団結でした。
2015年ノーベル物理学賞 梶田隆章さん
「とても個人でできるような話ではなくて、チームが一丸となってやったからできた。」
物理学の未来を切り開く日本の科学者たち。
その知られざるドラマに迫ります。
チームでつかんだノーベル賞 ~日本の物理学が切り開く未来~
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