「年内にやっておきたいこと」=私には年内に読んでおきたい本です。
というのが、ブログを始めて一番初めにバズった記事で
いろんなはてな民推しのミステリーがブコメに並び、あれから約3か月。キタ――――!とばかりにかたっぱしから読んでいるのですが、年内に全冊読みたい!と思っている、のですが・・・・
22冊読んで、残りはあと21冊。無理ですやん。
残っている理由は主になかなかブックオフや古市でお目にかかれないからか、それかどこに行っても高いから。しかしそれだけ面白いのかと思うと胸が高なります。
今まで読んだものも大概外れませんでしたし、お気に入りもたくさんあります。
もしかしたら、残りにとんでもない本が眠っているのかもしれない。
期待、大ですね。
そんな訳で忘備録的にあと残りのミステリをここにリストアップします。
がんばって内容と評価を簡単にですが、全冊調べました(主にamazonですが)。既に読んだものではなく、リストの中の残りです。
リストは、この記事の下に作ってあります。
ホッテントリ入りした記事でおすすめされたミステリまとめ/批判について
年末年始に読書充するつもりで面白い本を探している方は、是非一緒に読みましょう。
目次
- 目次
- ロバート・B・パーカー『初秋』
- 『体育館の殺人』青崎有吾
- 安孫子武丸『殺戮に至る病』
- グレッグ・イーガン『白熱光』
- 水原秀策『サウスポー・キラー』
- アガサ・クリスティ 「ミス・マープル」シリーズ
- 近藤史恵『サクリファイス』
- 摩耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』『神様ゲーム』
- 殊能将之『黒い仏』
- アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』
- 竹本健治『ウロボロスの偽書』
- 石持浅海『扉は閉ざされたまま』
- 山口雅也『日本殺人事件』『生ける屍の死』
- 笠井潔『薔薇の女』『バイバイ、エンジェル』『サマー・アポカリプス
- 京極夏彦
柳原 慧『パーフェクト・プラン』
新装版 パーフェクト・プラン (下) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 1-5)
- 作者: 柳原慧
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 文庫
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上は読みましたが、下をまだ見つけられていません。
背表紙のあらすじを読んで「なんだ、またアンダーグラウンドな世界の人がなんかやんのかあ?」とか思っていましたが(その前に、葉桜の季節に君を想うということ とテロリストのパラソルを読んでいたため)、すみませんでした。どれ一つとして同じ話なんて無くて、それぞれワクワクさせてくれるよな。
3つか4つの話が同時進行し、下巻で繋がって入り乱れる予感!「プラン」たちのそれぞれの行く先が非常に気になっています。それぞれの事件はどんな結末を迎えるんだろうか?これは期待しています。逆に万一オチがしょぼかったら絶対ハニワみたいな顔になるわ。それはないか。
ロバート・B・パーカー『初秋』
amazonの評価はものすごく高く、「子どもに読ませたい名作」とか「子どもが大人になる過程を描き切った」とか、ハードボイルドの傑作と名高いこの作品。レビューより、
傑作過ぎてほとんど冷静でいられない
らしいです。あらすじだけだとミステリ?となります。
育児をほとんど放棄され、離婚の駆け引きの道具にされていた少年を私立探偵のスペンサーという男が「人間として」育てていく話と解釈しました。
洋物ミステリはなかなか敷居が高く、しかも古本屋で見つけることがほぼほぼ不可能なためまだ手を出せていません。
しかし、この本に関しては食わず嫌いは絶対に損なはず。読もう。
『体育館の殺人』青崎有吾
平成のエラリー・クイーンと名高い青崎有吾の鮎川哲也賞受賞作。平成生まれってことは、私と歳がたいして変わらないのか・・・。ということは、文体は軽めとみました。
実際、内容も高校生探偵が主役の学園モノでラノベ要素が入っている、と。
あまりひねくり回したり癖が強くないミステリだそうで、amazonでは「もう一歩!」みたいな評価をされていますが、スラスラ読めそうではあります。
お勧めミステリの中では、氷菓 に次いで読みやすそう。
安孫子武丸『殺戮に至る病』
くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり
amazonにあるように、けっこうグロそうです。猟奇殺人犯の話。
主人公が殺人犯か?人1人にスポットを当てて描写する系は好き。猟奇殺人犯の行動と魂に焦点を当てたものってあまりないんじゃないでしょうか。
ブコメに「薄くて安いから本屋行って文庫買って一気に読もう。ネット検索は必ず(必ず!)読後に」とあります。
最後にすごいどんでん返しが来るらしいので、これは期待。
グレッグ・イーガン『白熱光』
ブコメによると、「作中でニュートン力学から相対性理論まで勉強できる」すんごいハードSFミステリらしいです。
“白熱光”からの熱く肥沃な風が吹きこむ世界“スプリンター”
「白熱光」がタイトルということは、この土地が重要な意味をもっているということか。すごい理系のにおいがするけど、けっこう推されてる。
評価を見る限りファンにはたまらないという、かなり難易度が高そうな作品。
水原秀策『サウスポー・キラー』
プロ野球界が舞台のハードボイルドだそうで。こちらも「もう一歩!」という評価が多いので、見かけたら買おうかな。
野球好きにはたまらないらしい、このミス大賞受賞作。
アガサ・クリスティ 「ミス・マープル」シリーズ
たくさんありすぎてどれから入ればいいかわかりませんが、人気のあるシリーズのうちの1つ。
ここから、気になったのを取っていこうかな、と思っています。私が調べるまでもなく、まとめられており。
アガサ・クリスティーが生んだ名探偵・ミス・マープルフェア・本のまとめ|カバブックス
近藤史恵『サクリファイス』
自転車競技選手のロードレースのお話。ミステリ色は弱めとのこと。
青春自転車小説と聞いたときに、真っ先に弱虫ペダルを思い出したよね。
自転車とかロードレースとか全然興味がなくて敬遠していたのだけど、自然に内容にルールなども織り込まれていて、
面白すぎて一気読みしてしまうらしい。です。そういう評価がけっこうある。
チームの人間関係や心の動きなどの描写と疾走感が良いらしいです。読もう。
ちなみに、弱ぺダでは荒北靖友くんがアシスト。読んだことないけど。
摩耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』『神様ゲーム』
摩耶雄嵩の本って、どこ行っても高いんだが・・・。ミステリファンからの評価は相当高いようですね。
ブコメにて、「『夏と冬の奏鳴曲』読んでもらって横でエンドレスニヤニヤしたい案件」、一方で「夏冬はきっと何が分からないのか分からないだろうから、手軽な「神様ゲーム」あたりにしておこうぜ。一時間で読めるよ!」と言われました。
文学的素養が強いってこと?難解ってこと?どうすればいいんだろう。
しかし、孤島が舞台なんですね。そういうのは黒祠の島然り好きなんですが(余談:黒祠の島のラストは、「おいおい、今までのドキドキ返せよ」と思った)。
『神様ゲーム』から入るべきかな。
amazonのレビューでこんなの見つけました。
所々で予想が見事に裏切られ、最後はあまりにも気味悪い結末で最大のショックを受ける
こういうの好き好き。小4の子が主人公だから軽めかと思ったら全然そんなことはなさそうだ。
ちなみに、『夏と冬~』もオチがすごいと聞く。
殊能将之『黒い仏』
ブコメによると、「何もかもどうでもよくなる」らしいです。どういうことだ、と思って調べたところ、「ところどころ笑える」一方で「真面目なミステリファンを激怒させた」という、異色のミステリらしいことが判明。
後半から一気にひっくり返してくるというが、途中からミステリ要素が邪魔になるってもうどういうことよ。本当にミステリの筋書きがどうでもよくなってくるらしいです。
かなり読者の転がし方が上手いらしいけど、好き嫌いが分かれそうですね。終盤にとっておこう。
怖い表紙と合わせてミスリード、なんでしょうかね。
アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』
理系っぽい要素が強いらしいこの作品。でも、「鋼鉄都市ダメかとしょんぼりした」と書いてもらっているので、よっぽど面白いのではないかと思っているのです。SFは好き。これもけっこう推されています。
工学系のネタになるのでしょうかね。amazonではこう書かれています。
「ロボット工学三原則」*1
の盲点を突いたSFミステリの傑作として名高い