例え天が落ちようとも、己の正義を貫け。「007 スカイフォール」
先日「スペクター」を鑑賞し、「スカイフォール」の内容を結構忘れていたのでもう一度鑑賞しました!

今作はボンドが歳をとり熟練したエージェントとして描かれています。
が、それに伴って加齢も進み、心身もともに衰えてゆき従来通りの任務遂行が難しくなっていく。
そしてもう一人の主人公はM。
彼女にフォーカスをあてて、いつも冷静沈着な彼女の人間臭い部分を描いています。
二人の信頼関係もストーリーには欠かせない要素となっています。
渋い…渋い。
薄暗くて胸にずしっとくる、そんな映画でした。
誰かが救われたらいいのですが、果たして今作で救われた人間はいたのだろうか…。
年老いてかつての輝きを失っていくボンドとMの姿にはなんだか物悲しさを感じずにはいられません。
組織内の世代交代などが描かれているのもそういう気持ちを抱くのに拍車をかけてきました。
ボンドの成長を描いていた前作前々作からガラッと変わって、ボンドが突然ベテランエージェントになっています。
トルコでの誤射により負傷したボンドは、それからしばらく休暇?のような時間を過ごしているのですが、さすがボンド、Mの危機に即座にイギリスへ戻ることを決めます。
しかしなんだか弱々しくなっている…。
どうしたのボンド…。
復帰テストには全て不合格。
とめどなく哀愁漂う雰囲気が身体中から漏れている…。
痛々しい姿になんだか悲しくなってきてしまう。
でもそのあと上海でイヴに髭を剃ってもらうときの彼女の「Old dog,new tricks.(古株の再スタートね)」というセリフが好きです。
old dogってよくないですか…老犬って響きに品があって好きです(笑)
こんなふうに考えていると、スカイフォールは結構言葉遊びの効いたセリフが多かった気がします。
ボンドが自身に撃ち込まれていた弾丸の分析結果をMにだけ伝えて欲しいという時に「For her eyes only.(彼女にだけ伝えろ)」と言ったりね。
(007「ユア・アイズ・オンリー」になぞらえたものかな?と思っているのだけど…。)
と、ちょっと脱線しましたが、上海での任務辺りから徐々に勘を取り戻したのか、本来の無骨でスマートなボンドになってゆき一安心。
スカイフォールでの激闘はかっこいいですし、Mを迎えに教会に来た時の「I got into some water.(深みにハマってしまって)」というセリフも(その前に湖に落ちてシルヴァの手下ともみ合っていた)うまいなあーと感心。
またMが亡くなる時のボンドの表情もたまらないです。
なんて寂しそうな顔をするんだ…。
割とスカイフォールではポーカーフェイスだった彼の歪んだ表情にはグッときてしまいました。
その後のMの瞼へキス。瞼へのキスは憧憬を表すなんて言いますよね。
そして悲しみに浸る間もなくまた新たな任務に飛び立つボンドなのでした。
今回の敵はかつてMの部下だった「シルヴァ」という男。
シルヴァはMに裏切られたことを根に持っていて、彼女に復讐しようと近づいてきます。
が、こいつが恐ろしいくらいマザコンだった…。
Mへの復讐心というより愛情が歪んだ結果、あんなやばい奴になってしまったような印象を受けました。
それでもMは、シルヴァに過去のことを謝ることは一度もなかった。
彼女は最後まで自分の下した判断に誇りを持っていたのです。
かっこいい〜。
シルヴァは最後、Mを殺そうとしますがボンドが背中にナイフを刺したことによってあっけなく死んでしまうのでした。
これも今作の特徴かな?
過去作ではあまり組織の人間がストーリーに大きく絡むことは少なかったのですが、今作は豊作ですよ〜。
トルコでの任務でボンドとともに敵を追っていた「イヴ」
最後のシーンでは「イヴ・マネーペニー」と一言。
マネーペニーの復活です!長年のファンの方は嬉しかったのではないでしょうか。
そして「Q」
今まではおじいちゃん研究者だったのが突然青年に。
しかもすごくオタクっぽい…。
そしてボンドにずけずけと物言う姿勢にボンドも「世代交代か」とつぶやく始末(笑)
しかし意外とボンドには協力的で、彼の手助けをしていたりします。
そんな彼の容姿とキャラクターは、しっかりレディーたちに支持されて人気のキャラクターになりましたとさ。
(私もスペクターで落ちた勢)
「タナー」は「慰めの報酬」から引き続き登場。
Mの側でサポートをしています。
今回はボンドのことを心配しつつも動向を見守っている役所。
最後に「マロリー」
彼は情報国防委員会の委員長で、今回のデータ漏えいの失態を受けMに引退を勧めます。
嫌な奴〜〜かと思いきや、実はいい人。
シルヴァたちの襲撃からMを守り、自身は腕を負傷してしまいます。
その後もボンドがシルヴァを捉えるために行う作戦を中止することなく、的確なアドバイスをQたちに与えてゆきます。
そしてMの殉職後、マロリーが新たな「M」として就任するのです。
未だかつてないくらい脇役の人々がクローズアップされています!
作品のストーリーにさらに華がそえられていい具合にバランスが取れてます。
そしてこれは衝撃だったのですが、どうやら今回のボンドガールは「セヴリン」だったのだとか!
ごめん正直名前も忘れてた…。
私はてっきりMだと思っていたので(笑)
いやーM以外にいる?あんなにスポットライトあてられていたのに。
Mは常に冷酷で、仕事に忠実な女性。
トルコでの任務は、ボンドに当たる可能性があるにもかかわらず構わず撃て!と言うし(結果的にボンドに当たってボンドは滝へ落ちていってしまう…)、ボンドが死んだと認識された時もさっさとアパートを片付けてしまうし…(笑)
と、鋼鉄の女のようなイメージですが、実際は義理人情に厚く、自分の部下を大切に思っている人。
ボンドとMの長年の付き合いから、何も言わなくても伝わる心のつながり、信頼を感じることができます。
最後は銃弾に撃たれた傷によって亡くなってしまうのですが、まさに新しい007、MI6へと変わってゆくためにイギリスの未来をボンドに託すのです。
最後の「私は一つだけ正しかった」というセリフはいいですね。
ボンドを信じ、大切な部下だと思っていた彼女の気持ちが伝わります。
シルヴァとの決戦のためにボンドはMを連れ去るのですが、その時に乗る車がお馴染みアストンマーチン!
アストンマーチンの登場シーンでは007のテーマ曲も流れてテンション上がります。
きたきたきた〜〜!!
車に付けられたハイテク(?)機能ももちろん健在です。
フロントライトの部分からピストルが出てきたり、シフトレバーには助手席が飛び出すイジェクト機能もあるよう。
イジェクト機能に関しては今回は使わなかったけどね。
今作もド派手にアクション決めてますよ〜!
冒頭にてボンドとイヴがトルコ・グランドバザールにて、男を追うシーン。
次々に屋台をなぎ倒す!なぎ倒す!
たくさんの人を轢き殺すんじゃないかって勢いで4WDに乗り駆け回っています。
やつらは民間人のことなんてお構いなしです(笑)
そのあと車が大破してしまい、ボンドがバイクに乗って屋根の上を走るのですが、荒々しく乗り回す姿にドキドキです。
さらに電車の上へと逃げる男を追うとき、ショベルカーで列車同士をつないでそのアームの上を伝ってボンドが列車の上に降り立つんです。
こわ!!
劇中で一番心拍数上がった…。
追いついて男とのもみ合いになるのですが、猛スピードで走る電車の上ということでハラハラさせられます。
あとはやはり「スカイフォール」での決戦。
これはもう爆発の連続でなにがなんだかわからなくなってきます。
シルヴァとの最終決戦の場所をボンドは自身の生まれ故郷「スカイフォール」に選ぶのですが、この生家がシルヴァたちに襲われてしまいます。
最後はボンドがガス爆発させ、ものすごい音とともに炎が燃え上がり、家ごと吹き飛んでしまう結末。
これは実際にセットを作って爆破させているそうです。
あまりの勢いに見ているこっちが酸欠になりそうでした。
シルヴァとの死闘に打ち勝ち、Mの死に直面したボンドは、ついに007として完全な存在になったように見えます。
MI6の面々もようやく揃い、いよいよ新たな007が始まる、そんな期待も抱いてしまいますね。
これが「スペクター」に繋がると思うと、感慨深いものがありますね。
あらすじ
MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……。(シネマトゥデイより)
今作はボンドが歳をとり熟練したエージェントとして描かれています。
が、それに伴って加齢も進み、心身もともに衰えてゆき従来通りの任務遂行が難しくなっていく。
そしてもう一人の主人公はM。
彼女にフォーカスをあてて、いつも冷静沈着な彼女の人間臭い部分を描いています。
二人の信頼関係もストーリーには欠かせない要素となっています。
感想
渋い…渋い。
薄暗くて胸にずしっとくる、そんな映画でした。
誰かが救われたらいいのですが、果たして今作で救われた人間はいたのだろうか…。
年老いてかつての輝きを失っていくボンドとMの姿にはなんだか物悲しさを感じずにはいられません。
組織内の世代交代などが描かれているのもそういう気持ちを抱くのに拍車をかけてきました。
すっかりベテラン老犬ボンド
ボンドの成長を描いていた前作前々作からガラッと変わって、ボンドが突然ベテランエージェントになっています。
トルコでの誤射により負傷したボンドは、それからしばらく休暇?のような時間を過ごしているのですが、さすがボンド、Mの危機に即座にイギリスへ戻ることを決めます。
しかしなんだか弱々しくなっている…。
どうしたのボンド…。
復帰テストには全て不合格。
とめどなく哀愁漂う雰囲気が身体中から漏れている…。
痛々しい姿になんだか悲しくなってきてしまう。
でもそのあと上海でイヴに髭を剃ってもらうときの彼女の「Old dog,new tricks.(古株の再スタートね)」というセリフが好きです。
old dogってよくないですか…老犬って響きに品があって好きです(笑)
こんなふうに考えていると、スカイフォールは結構言葉遊びの効いたセリフが多かった気がします。
ボンドが自身に撃ち込まれていた弾丸の分析結果をMにだけ伝えて欲しいという時に「For her eyes only.(彼女にだけ伝えろ)」と言ったりね。
(007「ユア・アイズ・オンリー」になぞらえたものかな?と思っているのだけど…。)
と、ちょっと脱線しましたが、上海での任務辺りから徐々に勘を取り戻したのか、本来の無骨でスマートなボンドになってゆき一安心。
スカイフォールでの激闘はかっこいいですし、Mを迎えに教会に来た時の「I got into some water.(深みにハマってしまって)」というセリフも(その前に湖に落ちてシルヴァの手下ともみ合っていた)うまいなあーと感心。
またMが亡くなる時のボンドの表情もたまらないです。
なんて寂しそうな顔をするんだ…。
割とスカイフォールではポーカーフェイスだった彼の歪んだ表情にはグッときてしまいました。
その後のMの瞼へキス。瞼へのキスは憧憬を表すなんて言いますよね。
そして悲しみに浸る間もなくまた新たな任務に飛び立つボンドなのでした。
Mを執拗に追いかける男
今回の敵はかつてMの部下だった「シルヴァ」という男。
シルヴァはMに裏切られたことを根に持っていて、彼女に復讐しようと近づいてきます。
が、こいつが恐ろしいくらいマザコンだった…。
Mへの復讐心というより愛情が歪んだ結果、あんなやばい奴になってしまったような印象を受けました。
それでもMは、シルヴァに過去のことを謝ることは一度もなかった。
彼女は最後まで自分の下した判断に誇りを持っていたのです。
かっこいい〜。
シルヴァは最後、Mを殺そうとしますがボンドが背中にナイフを刺したことによってあっけなく死んでしまうのでした。
ボンドを支えるMI6の面々
これも今作の特徴かな?
過去作ではあまり組織の人間がストーリーに大きく絡むことは少なかったのですが、今作は豊作ですよ〜。
トルコでの任務でボンドとともに敵を追っていた「イヴ」
最後のシーンでは「イヴ・マネーペニー」と一言。
マネーペニーの復活です!長年のファンの方は嬉しかったのではないでしょうか。
そして「Q」
今まではおじいちゃん研究者だったのが突然青年に。
しかもすごくオタクっぽい…。
そしてボンドにずけずけと物言う姿勢にボンドも「世代交代か」とつぶやく始末(笑)
しかし意外とボンドには協力的で、彼の手助けをしていたりします。
そんな彼の容姿とキャラクターは、しっかりレディーたちに支持されて人気のキャラクターになりましたとさ。
(私もスペクターで落ちた勢)
「タナー」は「慰めの報酬」から引き続き登場。
Mの側でサポートをしています。
今回はボンドのことを心配しつつも動向を見守っている役所。
最後に「マロリー」
彼は情報国防委員会の委員長で、今回のデータ漏えいの失態を受けMに引退を勧めます。
嫌な奴〜〜かと思いきや、実はいい人。
シルヴァたちの襲撃からMを守り、自身は腕を負傷してしまいます。
その後もボンドがシルヴァを捉えるために行う作戦を中止することなく、的確なアドバイスをQたちに与えてゆきます。
そしてMの殉職後、マロリーが新たな「M」として就任するのです。
未だかつてないくらい脇役の人々がクローズアップされています!
作品のストーリーにさらに華がそえられていい具合にバランスが取れてます。
真のボンドガール
そしてこれは衝撃だったのですが、どうやら今回のボンドガールは「セヴリン」だったのだとか!
ごめん正直名前も忘れてた…。
私はてっきりMだと思っていたので(笑)
いやーM以外にいる?あんなにスポットライトあてられていたのに。
Mは常に冷酷で、仕事に忠実な女性。
トルコでの任務は、ボンドに当たる可能性があるにもかかわらず構わず撃て!と言うし(結果的にボンドに当たってボンドは滝へ落ちていってしまう…)、ボンドが死んだと認識された時もさっさとアパートを片付けてしまうし…(笑)
と、鋼鉄の女のようなイメージですが、実際は義理人情に厚く、自分の部下を大切に思っている人。
ボンドとMの長年の付き合いから、何も言わなくても伝わる心のつながり、信頼を感じることができます。
最後は銃弾に撃たれた傷によって亡くなってしまうのですが、まさに新しい007、MI6へと変わってゆくためにイギリスの未来をボンドに託すのです。
最後の「私は一つだけ正しかった」というセリフはいいですね。
ボンドを信じ、大切な部下だと思っていた彼女の気持ちが伝わります。
やっぱりアストンマーチン!
シルヴァとの決戦のためにボンドはMを連れ去るのですが、その時に乗る車がお馴染みアストンマーチン!
アストンマーチンの登場シーンでは007のテーマ曲も流れてテンション上がります。
きたきたきた〜〜!!
車に付けられたハイテク(?)機能ももちろん健在です。
フロントライトの部分からピストルが出てきたり、シフトレバーには助手席が飛び出すイジェクト機能もあるよう。
イジェクト機能に関しては今回は使わなかったけどね。
物語を盛り上げるアクションシーン
今作もド派手にアクション決めてますよ〜!
冒頭にてボンドとイヴがトルコ・グランドバザールにて、男を追うシーン。
次々に屋台をなぎ倒す!なぎ倒す!
たくさんの人を轢き殺すんじゃないかって勢いで4WDに乗り駆け回っています。
やつらは民間人のことなんてお構いなしです(笑)
そのあと車が大破してしまい、ボンドがバイクに乗って屋根の上を走るのですが、荒々しく乗り回す姿にドキドキです。
さらに電車の上へと逃げる男を追うとき、ショベルカーで列車同士をつないでそのアームの上を伝ってボンドが列車の上に降り立つんです。
こわ!!
劇中で一番心拍数上がった…。
追いついて男とのもみ合いになるのですが、猛スピードで走る電車の上ということでハラハラさせられます。
あとはやはり「スカイフォール」での決戦。
これはもう爆発の連続でなにがなんだかわからなくなってきます。
シルヴァとの最終決戦の場所をボンドは自身の生まれ故郷「スカイフォール」に選ぶのですが、この生家がシルヴァたちに襲われてしまいます。
最後はボンドがガス爆発させ、ものすごい音とともに炎が燃え上がり、家ごと吹き飛んでしまう結末。
これは実際にセットを作って爆破させているそうです。
あまりの勢いに見ているこっちが酸欠になりそうでした。
まとめ
シルヴァとの死闘に打ち勝ち、Mの死に直面したボンドは、ついに007として完全な存在になったように見えます。
MI6の面々もようやく揃い、いよいよ新たな007が始まる、そんな期待も抱いてしまいますね。
これが「スペクター」に繋がると思うと、感慨深いものがありますね。
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