インターネット接続を中継する「プロキシサーバー」の運営業者による不正アクセス事件で、警視庁が押収したサーバーから延べ約12万4千人分のクレジットカード情報が見つかったことが27日、同庁サイバー犯罪対策課への取材で分かった。同課は、カード情報を盗み取った何者かがサーバーに保存していたとみて調べている。
同課によると、カード情報が見つかったのは不正アクセス禁止法違反容疑で経営者らが逮捕された「日中新生コーポレーション」(東京・豊島)のサーバー。カード番号、氏名、メールアドレスとみられる情報が保存されていた。どこから流出したかは分かっていない。
サーバー内にはカード情報が有効かどうかをネット上で確認するためのソフトもあった。保存されていたカード情報の不正使用などの被害はこれまでに確認されていないという。
同課は27日までに、他人のIDとパスワードでインターネット接続業者にアクセスしたとして、同社経営者、遠藤彬容疑者(39)ら4人を不正アクセス禁止法違反容疑で再逮捕した。同課によると、遠藤容疑者は容疑を認め、他の3人は黙秘したり否認したりしているという。
同課は27日、同社が使っていたネット回線を強制解約するよう、NTT東日本に要請した。
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