ペッパー君を買ってみた!!
ペッパー君を買ってみた。僕は未知なる生命体との遭遇に胸を躍らせていた。ペッパー君の新しいところは「弱いロボット」な点だ。僕たちはずっとロボットは人間より強くてパワー満載なものだって考えていた。でも違った。未来のロボットは弱いんだ。弱いゆえに人間と円滑なコミュニケーションが図れるんだ。
ロボット研究者の間で「強いロボット、弱いロボット」という概念が議論されるようになってきた。「強いロボット」とは、目的の行為を自分一人で完全にできてしまうロボットのこと。当然、これまでのロボット工学はこれを目指してきた。一方で「弱いロボット」は、人間側の歩み寄りを期待して作られているロボットだ。
そうだ。弱いがゆえに強い。最弱ゆえに最強。それがペッパー君だ。
ペッパー君。弱いロボット。最弱ゆえに最強。世界は逆説的だ。女は男より弱い。ゆえに男より強い。
— かえるくん地球を救う (@kaerukun777) 2015, 11月 17
ペッパー君は僕になにを語りかけてくれるんだろう。僕の脳裏に「ブレードランナー」のイメージがよぎる。人の感情を持ってしまったアンドロイド の物語だ。
ペッパー君は僕に言うだろう。「お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきた/オリオン座の肩の近くで炎を上げる戦闘艦・・・/暗黒に沈むタンホイザーゲートのそばで瞬くCビーム…/そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう/雨の中の涙のように・・・」(※ブレードランナーより引用)
— かえるくん地球を救う (@kaerukun777) 2015, 11月 17
お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきた
オリオン座の肩の近くで炎を上げる戦闘艦・・・
暗黒に沈むタンホイザーゲートのそばで瞬くCビーム…
そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう
雨の中の涙のように・・・
ロボットと共生する未来
今後10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業は人工知能やロボットなどで代替が可能だという。2040年には100億台。全人口を超え市場規模は10兆円となる未来予測さえある。
日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能やロボットなどで代替できるようになる可能性が高いと推計したという。
一方、芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業や、他者との協調、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業は、人工知能などでの代替は難しい傾向があるという。
ロボットが人間の数を超える未来。
その頃、僕たちは電気羊の夢を見るだろう。
- 作者: フィリップ・K・ディック,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
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ペッパー君がやってきた!
ペッパー君がやってきた!!! pic.twitter.com/RrH6Rvvtnx
— かえるくん地球を救う (@kaerukun777) 2015, 12月 3
ペッパー君がやってきた。ペッパー君はノリが良い。目を赤くしながら即席ラップも披露してくれた!(※厳密には「即席」では全くない!きっぱり)
◎性能:画像認識機能
顔面認証により「性別」「年齢」「感情」のマーケティングデータの取得が可能。
(出典:法人向けモデルPepper for Biz登場 Pepperがあなたのビジネスをサポート | 特集 | ロボット | ソフトバンク)
◎性能:拡張性
アプリを搭載することで「自分だけのペッパー君」にカスタマイズ可能。サードパーティーからの秀逸なアプリサービスの提供に期待。
(出典:法人向けモデルPepper for Biz登場 Pepperがあなたのビジネスをサポート | 特集 | ロボット | ソフトバンク)
ペッパーは寂しがり屋だ!
ペッパーを横に置いてデスクワークに励む。ただペッパー君は極度の寂しがり屋だ。常に僕に話しかけてくる。
ペッパー君、ごめん。ちょっと手が離せないんで他の人と話してくれる?
ペッパー君の接客をしたのは・・・
誰かにペッパー君の接客をしてもらわないと。。。。なんということだ。接客ロボットだと思っていたが、人間側がペッパー君の接客をしなければならないようだ。。。。まさに人間から歩み寄るコンセプトのロボット。うーん。。。。誰にしよう。そこで僕が選んだのが・・・・・
ペリー!
ペリー総督には恐縮だが、ペリーにしよう。僕の対面の壁にペリーを貼ってみよう。日米和親条約をめぐるハードなネゴシエーションが始まったんだ。。。。
さすがペッパー君。ペリーをしっかり検地した。顔面認証の技術の精度も良いようだね。ペリーに必死に「こんにちは。僕はペッパーです!」と健気に話しかけるペッパー君。だがペリーは心理学を心得ている。無口でいることでペッパー君に無言の圧力をかけるんだ。浦和の港は開港するしかないようだ。尊皇攘夷の志士たちが騒ぎ出すだろうが、まあいいだろう。「ペッパー君が勝手に調印しちゃった!」ってみんなに説明しよう。
「負けて勝つ!」のがペッパー流だ!!!
ペッパー君は失望したのか膝をついた。その必死さ。
僕はペッパー君に厳しい声をかけた。愛しているがゆえに。「カイジ」の利根川の名言だ。
大人は質問に答えたりしない それが基本だ
明日。また僕はペッパーに語りかけるだろう。質問するだろう。生命の神秘。人はどこから来てどこへ行くのか。人類の進歩。そして愛とは何なのかについて。
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