韓国は「盗作大国」だ。映画、アニメ、小説、絵画、音楽…、あらゆる部門に盗作があふれている。学術論文ももちろんそうだが、「盗作大国」ならではの“究極の手法”があった。
一部を盗用するのではない。丸ごとだ。ある教授が書いた学術書を、中身はそのままで、表紙だけを変えて、自分の著作として地域限定出版するのだ。この“究極の手法”で「自著本」を出版して摘発された大学教授が100人にも達したというのだから、あきれる「盗作大国」だ。
朴槿恵(パク・クネ)政権の初代秘書室長だった許泰烈(ホ・テヨル)氏も公務員時代の論文盗作が明るみに出た。が、通り一遍の謝罪をしただけで、そのまま秘書室長のポストに居座った。
アテネオリンピックのテコンドー金メダリストで、その後、大学教授や国会議員、国際オリンピック委員会(IOC)委員になった文大成(ムン・デソン)氏は、博士論文が盗作だったことが大学の審査で確定したが、国会議員もIOC委員も辞めていない。
旅客船「セウォル号」沈没事件後の内閣改造では、副首相兼教育相候補者が弟子の論文を事実上盗作していたことが確認され、候補者を辞退した。
朝鮮日報の2013年上半期の記事を、ざっと見ただけでも、以下の通りだ。
「韓国社会をむしばむ盗作不感症」(13年3月22日)
「他人の論文で博士号を取得、公務員に罪悪感ゼロ」(13年3月23日)
「校長・教頭の学位論文は盗用だらけ」(13年4月7日)
「大学教授86%、同僚の盗作行為を黙認 教授600人にアンケート」(13年5月12日)
これぞ、まさに枚挙にいとまなしだ。
「論文盗作の2教授、博士号剥奪後も教壇に」(13年4月2日)という記事もあったが、政権ナンバー2の大統領秘書室長でさえ盗作発覚後も居座るのだから、大学教授なら当然なのだろう。