朴大統領「パリ・テロのような過激暴力の解決策は教育」

朴大統領「パリ・テロのような過激暴力の解決策は教育」

2015年12月02日09時09分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
comment
0
share
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixi
  フランス・パリを訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日(現地時間)、「中東各地の難民キャンプで育っている子供たちの頭の中が銃刀と復しゅうだけなら、暴力的過激主義の悪循環は繰り返されるほかない」とし「憎しみではない和解を、暴力ではない対話を、挫折ではない希望の夢を根付かせることこそが永続する平和の防壁をつくることになる。その解答はまさに教育にある」と述べた。朴大統領は国連教育科学文化機関(ユネスコ)創設70周年を迎えて本部を訪問し、韓国の大統領として初めて行った特別演説で「世界市民教育をさらに拡散して強化させなければならない」と明らかにした。

  ユネスコは教育・科学・文化の普及と交流のために設立された国連専門機関だ。22分間の演説で7回の拍手を受けた朴大統領は、「特定国家が引き起こす地域不安定と平和に対する脅威は国際社会全体の脅威要因」としながら「北朝鮮の核開発と人権問題がその代表的な事例」と指摘した。あわせて「平和統一に進むために提案した南北の環境・民生・文化の3大チャネルのうち、とりわけ文化のチャネルは民族の同質性回復への求心点になる」と強調した。朴大統領はまた、「政府の支援と南北歴史学者の意志で開城(ケソン)の満月台(マンウォルデ)発掘事業が約7年間にわたり続けられ、先月は南北共同遺物展示会を開催するという成果も収めた」と述べた。

  朴大統領はユネスコ文化遺産登録に関し、「客観的かつ民主的な手続きを通じてユネスコ記録遺産制度の議論が行われるようユネスコと共に努力していく」と強調した。これは、日本・端島(軍艦島)の世界文化遺産登録のような事例が発生した場合、積極的に意見を述べるという意味が込められたものと政府関係者は伝えた。朴大統領はユネスコに対して「1951年に教科書工場を建設して教科書出版を支援したほか、教育再建案を策定して韓国における教育政策の基礎固めに寄与した」とし「このような支援は国家発展の礎を築くにあたり多いに役立った」と述べた。韓国とユネスコは、朴大統領の訪問を機に「韓国-ユネスコ自発的寄与に関する了解覚書(MOU)」と「青少年発達および参加のための国際武芸センター設立協定」を締結した。

  朴大統領は前日にあたる30日、イスラム国(IS)のテロによって90人の死者が発生したバタクラン劇場を訪れて白菊の花束で献花した後、手を合わせたまましばらく黙祷を捧げた。朴大統領は、現場を案内した韓国系フルール・ペルラン長官に「テロ犠牲者に対して哀悼の意を表し、常にフランスと共にする」と述べた。同日、朴大統領は米国が主導する「クリーンエネルギー革新ミッション」発足式で、安倍晋三首相と会って挨拶を交わした。だが、バラク・オバマ大統領は発足式に1時間余り遅く到着したため会うことができなかった。朴大統領は45分間待った後、プーチン大統領との韓露首脳会談のため先に会場を離れた。朴大統領は同日午後、チェコ・プラハに移動した。
【今日の感想】この記事を読んで・・・
興味深い
悲しい
すっきり
腹立つ
役に立つ

今日のイチオシ記事