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難民1億人超 国連が女性への支援呼びかけ
12月4日 1時37分

国連は、現在、紛争や災害による難民などが1億人以上に上り、第2次世界大戦以降最も多くなっていると指摘したうえで、立場の弱い女性たちが性暴力などの危険にさらされているとして、重点的な支援を呼びかける報告書を発表しました。
国連人口基金は、3日、世界の人口の動向をまとめた報告書、「世界人口白書」を発表しました。それによりますと、紛争や災害などによって人道支援を必要とする難民などは1億人以上に上っていて、第2次世界大戦以降最も多いと指摘しています。
このうち2600万人に上る15歳から49歳の少女や女性は、性暴力の被害に遭う危険性が高く、エイズを含む性感染症へのリスクや望まない妊娠などの可能性も高いとしています。報告書では、政情が不安定な南スーダンで女性が日常的に性暴力の被害におびえている状況や、シリア難民のなかには勉強を諦めて生活のために10代半ばで結婚せざるをえない女性がいることなどが紹介されています。
報告書をまとめた国連人口基金は「女性の健康と権利を中心に据えた人道的活動を改めて考える時期だ」として、緊急人道支援において立場の弱い少女や女性に対して重点的な支援をするよう呼びかけています。

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