[商品名]エキザルベ
[レコード番号]2649852M1020
[添付文書日付]9805
[作改種別]カイテイ
[薬効分類]2649
[薬品名]
エキザルベ
EXSALB OINT.
[会社名]
製:マルホ
販:マルホ
[組成]
1g中
混合死菌浮遊液0.166ml(大腸菌死菌約1.5億個,ブドウ球菌死菌約1.5億個,レンサ球菌死菌約0.15億個,緑膿菌死菌約0.15億個)
ヒドロコルチゾン2.5mg
添加物:精製ラノリン,フェノール,香料
[剤形]
外用:軟膏剤
[識別(カナ)]
タンオウシヨク
[貯法]
室温
[使用期限]

[効能・効果]
湿潤,びらん,結痂を伴うか,または二次感染を併発している下記疾患
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,ビダール苔癬,放射線皮膚炎,日光皮膚炎を含む),熱傷,術創
湿疹様変化を伴う膿皮症(感染性湿疹様皮膚炎,湿疹様膿痂疹)
[用法・用量]
通常,1日1〜数回,直接患部に塗布または塗擦するか,あるいは無菌ガーゼ等にのばして貼付する。
なお,症状により適宜増減する。
[一般的注意]
[重要な基本的注意]
大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等により副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがある。
[禁忌]
[禁忌]
(次の患者には使用しないこと)
(1)皮膚結核,単純疱疹,水痘,帯状疱疹,種痘疹〔本剤に含まれるヒドロコルチゾンはこれらの疾患を悪化させるおそれがある〕
(2)真菌症(カンジダ症,白癬等)〔本剤に含まれるヒドロコルチゾンは真菌症(カンジダ症,白癬等)を悪化させるおそれがある〕
(3)本剤に対し,過敏症の既往歴のある患者
(4)潰瘍(ベーチェット病は除く),第2度深在性以上の熱傷・凍傷〔本剤に含まれるヒドロコルチゾンはこれらの疾患,症状の治癒を遅延させるおそれがある〕
[禁忌−妊産婦等]
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
妊婦に対する安全性は確立していないので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。
[禁忌−乳幼児等]
小児等への投与
長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来すという報告がある。
 
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,大量又は長期にわたる使用に際しては特に注意すること。
[副作用]
総投与症例909例中,13例(1.43%)に副作用が認められ,主なものは皮膚刺激症状5件(0.55%),発赤3件(0.33%),皮疹増悪2件(0.22%),湿潤2件(0.22%)等であった。(再評価結果)
 
その他の副作用
(1)皮膚の感染症:皮膚の真菌性(カンジダ症,白癬等),ウイルス性及び細菌性(伝染性膿痂疹,毛のう炎等)感染症があらわれることがある(密封法(ODT)の場合起こりやすい)。このような症状があらわれた場合には適切な抗真菌剤,抗菌剤等を併用し,症状が速やかに改善しない場合には使用を中止すること。
(2)過敏症:皮膚の刺激感(0.1〜5%未満),発赤(0.1〜5%未満),皮疹増悪(0.1〜5%未満)等の過敏症状があらわれることがあるので,このような場合には使用を中止すること。
(3)その他の皮膚症状:長期連用によりステロイドざ瘡(尋常性ざ瘡に似るが,白色の面皰が多発する傾向がある),ステロイド皮膚(皮膚萎縮,毛細血管拡張),また,ときに魚鱗癬様皮膚変化,紫斑,多毛及び色素脱失等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には徐々にその使用を差し控え,副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り換えること。湿潤(0.1〜5%未満)があらわれることがある。
(4)下垂体・副腎皮質系機能:大量又は長期にわたる広範囲の使用,密封法(ODT)により,下垂体・副腎皮質系機能の抑制を来すことがあるので注意すること。
(5)眼:眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進,緑内障を起こすことがあるので注意すること。大量又は長期にわたる広範囲の使用,密封法(ODT)により,後のう白内障,緑内障等があらわれることがある。
[薬効・薬理]
1.本剤の局所感染防御作用,肉芽形成促進作用及び抗炎症作用は,混合死菌浮遊液及びヒドロコルチゾンの協力作用に基づく。(マウス,ラット)
2.混合死菌浮遊液は白血球遊走能を高め,局所感染防御作用を示す。(in vitro,マウス)
3.混合死菌浮遊液は,肉芽形成促進作用により創傷治癒を促進する。(ラット)
4.ヒドロコルチゾンは血管透過性亢進抑制,浮腫抑制等の抗炎症作用を有する。(ラット)