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奈良の大仏「螺髪」伝承の半分492個か12月3日 17時42分
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奈良・東大寺の大仏にある巻き貝のように巻いた髪、「螺髪(らほつ)」の数について、東京大学のグループがレーザー光線を使って分析したところ、これまで伝えられていた数の半分ほどとなる492個とみられることが分かりました。
奈良の東大寺の大仏の頭の部分には「螺髪」と呼ばれる巻き貝のように丸まった髪が数多くあり、平安時代の記録では創建された当時、966個の螺髪がつくられたと記されています。東大寺によりますと、江戸時代に頭の部分がつくり直されたあとも螺髪の数は966個と説明されることが多かったということですが、頭の後ろは隠れていて正確な数は確認できていませんでした。
このため東大寺では東京大学生産技術研究所の大石岳史准教授のグループに調査を依頼し、レーザー光線を使って詳しく分析しました。
その結果、大仏の頭の螺髪の数は全部で492個で、このうち9個が現在は外れているとみられることが分かったということです。
東大寺の橋村公英庶務執事は「思ったより少なかったという印象です。こうした調査結果をきっかけに、仏教への興味が深まることにつながればうれしい」と話しています。
今回、調査を行った東京大学生産技術研究所の大石岳史准教授は「今回は114の方向からレーザーを当てて計測を行ったが、死角になっている後頭部にも僅かな隙間からレーザーを当てることができた。人間の目では判別できない僅かな違いでもレーザーを使うと解析することができる。今回は大仏を3次元で再現できたので頭の後ろの部分も自由に観察することができる」と話しています。
このため東大寺では東京大学生産技術研究所の大石岳史准教授のグループに調査を依頼し、レーザー光線を使って詳しく分析しました。
その結果、大仏の頭の螺髪の数は全部で492個で、このうち9個が現在は外れているとみられることが分かったということです。
東大寺の橋村公英庶務執事は「思ったより少なかったという印象です。こうした調査結果をきっかけに、仏教への興味が深まることにつながればうれしい」と話しています。
今回、調査を行った東京大学生産技術研究所の大石岳史准教授は「今回は114の方向からレーザーを当てて計測を行ったが、死角になっている後頭部にも僅かな隙間からレーザーを当てることができた。人間の目では判別できない僅かな違いでもレーザーを使うと解析することができる。今回は大仏を3次元で再現できたので頭の後ろの部分も自由に観察することができる」と話しています。