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【プロ野球】

純平47番お披露目 「右のエース番号に」

2015年12月3日 紙面から

工藤監督(右)がつけていた背番号「47」のユニホーム姿を披露する高橋純平=ヒルトン福岡シーホークで(三笘真理子撮影)

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 ソフトバンクからドラフト1位指名された高橋純平投手(18)=県岐阜商高=が2日、福岡市内のホテルで新人6選手の入団会見に臨み、背番号「47」をお披露目した。球団から複数の背番号を提示され、工藤公康監督(52)が現役時代に長くつけた47を選択。左腕の代名詞とも言える番号を右のエース番号に変える意気込みともに“生涯ホークス”を誓った。

 高いハードルを、高橋は自ら選んだ。新入団会見が行われるホールに金の卵は真新しいユニホームで現れた。背中には「47」。満面の笑みで、場内で待ち構えていた工藤監督とガッチリ握手を交わした。実働29年、現役通算224勝。左腕の代名詞と言われるまでに価値を高めた指揮官から“継承”した瞬間だ。

 最速152キロ右腕は「47番と言えば工藤監督の印象が強いと思うけど、自分の番号にできるようにしたい。いつか、右のエースの番号にしたい」と宣言した。

 新入団選手本人が背番号を選んだ、という流れ自体が異例。小川編成・育成部長は「逆指名の時代なら選手に選ばせることはよくあったけど、最近では記憶にない」と明かした。高橋には20番台で空いていた26と29、そして47を球団が提示。3球団が競合したドラフト会議で、自らを引き当てた縁のある指揮官の“番号”を選んだ。

 これまで、今夏のU−18ワールドカップ(W杯)で背負った18番を「エースナンバー」と表現。「侍ジャパンでいつか付けられれば…」と夢を語っていた。ただ、ソフトバンクでは、18番が空いたとしても「自分から変えるつもりはない」と断言。47を“純平色”に染めるつもりだ。

 投手の理想像は真っすぐ勝負ができる投手。球団内で近づきたい投手を問われ「和製サファテになりたい」と即答。ヤクルトとの日本シリーズ第5戦をテレビ観戦して感じたことだ。「サファテのように、捉えられても前に飛ばない真っすぐを投げたい。まず3年間、死に物狂いというか、死ぬくらいの気持ちで野球をやる。ドラフトで選んでもらった以上、ずっとホークスでプレーしたい」と決意を固めた。

 工藤監督は「時代は変わる。次の人たちが、またその番号をつくっていくもの。『47=高橋純平』となることが何よりも大事」と、右腕の心意気を高く買った。工藤監督と超高校級右腕が織りなす“師弟物語”が、福岡で幕を開けた。 (谷光太郎)

 

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