ニュース

「ATOK 2016」発表、ホームポジションずれて打っても変換可能、“入力疲れ”対策も

「sとhsyぴ」→「ありがとう」、「9w32q」→「お世話」

 株式会社ジャストシステムは3日、Windows用日本語入力ソフトの新バージョン「ATOK 2016 for Windows」を発表した。2016年2月5日に発売する。参照している文書に応じて変換候補を切り換えて提示する機能「ATOKインサイト」、入力ミスの強力な補正機能「ATOKタイプコレクト」を新たに搭載。「ユーザーの意図をくみ取り、本来行いたかった入力を効率的に行えるよう強化した」という。

 希望小売価格は、「ATOK 2016 for Windows[ベーシック]」が8000円(税別)。連携電子辞典などを同梱した上位版の「ATOK 2016 for Windows[プレミアム]」が1万2000円(税別)。Windows 10/ 8.1/7/Vistaに対応する。

 ATOKインサイトは、ウェブページや他の文書を参照しながら文字入力する際に、自動的にそれらの文書内の言葉やフレーズを、ATOKの変換候補や推測候補として優先的に提示する機能。参照している間のみ、一時的にATOKの学習情報として保持して切り替わる仕組みのため、参照文書の内容に応じて効率的な入力が行えるとしている。同社のワープロソフト「一太郎2016」のほか、Word、Excel、Outlook、ウェブブラウザーで表示しているページなどを参照先文書として利用できる。

 ATOKタイプコレクトでは、“人間が見てもどう間違ったのか想像できないような打ち間違い”でも訂正候補を提示してくれるという。例えば、キーボードのホームポジションから手の位置がずれた状態で打鍵し、「sとhsyぴ」「9w32q」になっても、それぞれ訂正候補として「ありがとう」「お世話」を提示する。また、従来から提供していた母音の押し損ねなどのさまざまなパターンの補正も大幅強化。前バージョンのATOK 2015と比較し、約2倍の入力補正を実現したとしている。

 このほかの新機能としては「ATOKイミクル」がある。従来、ATOK連携電子辞典での検索は入力・変換中の言葉に対して可能だったが、確定後の言葉やウェブページなどで閲覧している文書内の言葉に対しても辞典検索を行えるようにした。

 “入力疲れ”への対策も行っており、候補ウィンドウや辞典ウィンドウのデザインをすっきりと見やすく再設計するとともに、文字サイズを好みに合わせて拡大設定できるようにした。「リフレッシュナビ」も新たに搭載。連続入力時間や入力文字数、入力ミス回数などからATOKが疲労度合いを判断し、休憩が必要なタイミングにポップアップ表示を出すという。

(永沢 茂)