ミシュラン一つ星ラーメン店は4時間待ち!
ラーメン店として世界で初めてレストラン格付け本「ミシュランガイド」の一つ星店となった東京都豊島区の「Japanese Soba Noodles 蔦(つた)」が3日、発表後初の営業日を迎え、午前11時の開店時で4時間待ちの大行列となった。
JR山手線巣鴨駅前は、あいにくの小雨模様。しかし「ミシュランラーメン」の響きに誘われた約120人のファンたちが開店前から列を成した。「ミシュランガイド東京2016」掲載店発表は1日夕方で、2日は休業日。中1日のタイムラグがさらに欲求を高めたのか、通常約2時間の待ち時間は倍増した。
トップバッターとなったのは常連客で杉並区のイラストレーター・青木健さん(46)。午前6時30分頃に店先に到着。約4時間半待って「蔦」を象徴する一杯「醤油そば」(850円)を堪能し「素晴らしかったです。お祝いの気持ちと、ラーメンの価値観が変わった瞬間に立ち会いたい気持ちでした」と笑顔を見せた。
青木さんは店主の大西祐貴さん(36)と旧知の仲で「蔦」のロゴデザインを手掛けた人物。2012年のオープン以来、20回は来店しているというが「ラーメンの喜びがしっかりありつつ、自分の知らない味覚を刺激してくれる。既存のラーメンにはない完成度が高さですし、常に進化しているので、いつも前よりおいしく感じるんです」とほれ込んでいる。もちろん、知人でも食べるためには約2時間は並ばなくてはならない。「でも、並ぶのが苦にならない。むしろ並ぶことを楽しめる。そんなラーメンなんです」
「蔦」の「醤油そば」は国産小麦100%の自家製麺を使用。生揚げ油、生醤油、白醤油をブレンドしたタレに様々な食材から抽出したスープを合わせ、ネギ、メンマ、チャーシューなどの具材がのる。一見シンプルだが、黒トリュフのオイルとソースが添えられる個性派でもある。