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イギリスのメディア「シリアで空爆開始」
12月3日 14時48分

イギリス議会は、過激派組織IS=イスラミックステートを壊滅させるため空爆の範囲をシリアへ拡大する議案を賛成多数で承認し、イギリスのメディアは、イギリス軍が3日にシリアでの空爆を開始したと伝えています。
アメリカなど有志連合が行っているISへの空爆について、イギリスのキャメロン首相は、パリの同時テロ事件を受けてISの脅威が高まっているとして、イラクに限定してきた空爆の範囲をシリアにも拡大する議案を、2日、議会下院に提出しました。
議会でキャメロン首相は、「空爆はイギリスを守るために必要であり、正しいことだ」と訴えたのに対し、野党・労働党のコービン党首は、「政治的、外交的な努力だけが希望をもたらす。空爆の拡大が状況を変えるとは思えない」などとして、反対しました。
しかし、労働党は所属する議員に対して自由に投票することを認めたため、採決の結果、野党側からも賛成に回る議員が出て、賛成397票、反対223票で承認されました。
公共放送BBCをはじめ、イギリスの複数のメディアは、3日、議会での承認から数時間後に、イギリス軍がシリアで最初の空爆を行ったと伝えました。
ただ、イギリスでは、アサド政権を支援するロシアと退陣を求める欧米との対立が続き、政治的な解決の枠組みが見えていないとの批判が出ているほか、国内でのテロにどう備えていくかも課題となっています。

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