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命名権:駅名「かみのけくろはえ」 銚子電鉄が7駅で愛称

毎日新聞 2015年12月03日 09時10分(最終更新 12月03日 10時40分)

笠上黒生駅ホームに新たに立てられた愛称「かみのけくろはえ(髪毛黒生)」駅の看板。手前左はスポンサーと握手する竹本社長=千葉県銚子市で
笠上黒生駅ホームに新たに立てられた愛称「かみのけくろはえ(髪毛黒生)」駅の看板。手前左はスポンサーと握手する竹本社長=千葉県銚子市で

 銚子電鉄(千葉県銚子市)は12月から、ホームや駅舎の看板の表記に、ネーミングライツ(施設命名権)販売に伴う愛称を採用した。鉄道事業再建の一環で、市内の建設業など6企業が協賛した。笠上黒生(かさがみくろはえ)駅は、東京の頭皮用シャンプーの小売り卸「メソケアプラス」が駅名にかけて「髪毛(かみのけ)黒生」と命名した。

 愛称が採用されたのは銚子−外川間10駅のうち7駅。仲ノ町駅がレジャー業「カクタ」の「パールショップともえ 仲ノ町」▽海鹿島(あしかじま)駅が地元建設業者の「藤工務所・文芸の里 海鹿島」▽西海鹿島駅が「三つ星お米マイスター 根本商店 西海鹿島」▽犬吠駅が旅行代理業「沖縄ツーリスト」(本社・那覇市)の「One Two Smile OTS 犬吠埼温泉」−−など。

 近年、利用客減少による経営難で県や市から補助金を受けて運行を続けており「少しでも収入アップを」と今春ネーミングライツへの協賛を募集した。既存の駅看板は残したうえで愛称の看板を新設、車内放送でも使う。7駅で計830万円が集まった。

 愛称発表会で、竹本勝紀社長は「鉄道の存続のため手を携えていきたい」と述べた。【武田良敬】

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