【パリ聯合ニュース】地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)などに出席するためフランス・パリを訪問中の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日(現地時間)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部を訪問し、韓国大統領として初めてユネスコで特別演説を行った。
朴大統領は演説で「先月パリで発生したテロのような暴力的な極端主義の悪循環を根本的に解決し、平和のとりでを築くには教育が重要だ」と話した。「平和のとりで」とはユネスコ憲章の前文にある「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」から引用したもの。
北朝鮮問題については、「特定の国が引き起こす地域の不安定と平和に対する威嚇は国際社会全体の威嚇要因になっている」とした上で、北朝鮮の核開発と人権問題がその代表的な事例と指摘した。
また「朝鮮半島の平和の課題は平和統一により解決しなければならない」と強調。その上で環境、生活、文化の交流が平和統一に向けた3大通路となるが、そのうち文化による交流が民族同質性を回復させる求心力になるだろうとの考えを示した。
韓国とユネスコの関係については、「ユネスコは韓国の発展と繁栄の過程で大切なパートナーとしての役割を果たしてきた」と評価。その上で、「世界平和と発展を実現するために韓国とユネスコの協力の必要性が大きくなっている」と話した。