【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部は1日、中東呼吸器症候群(MERS)に関する感染症危機警報レベルを同日正午に「注意」から「関心」に引き下げたと発表した。
警報レベルは低い順に「関心」「注意」「警戒」「深刻」の4段階に分かれており、5月20日に韓国で最初の感染者が発生してから約半年にしてMERS流行以前の水準に戻されたことになる。
同部によると、医療専門家らは韓国でMERSへの感染の懸念はなくなったと判断しているという。世界保健機関(WHO)も10月、韓国の防疫当局との会議で「MERSが伝染する可能性はなくなった」との意見を提示した。
警報レベルが引き下げられたことで、保健福祉部長官が本部長を務める中央MERS管理対策本部も解散した。
韓国では先月25日、国内でただ1人残っていたMERS患者が死亡し、感染者がゼロとなった。MERS感染者の死者は計38人。