高い原発依存度 世界のトレンドに逆行=韓国

【ソウル聯合ニュース】世界各国の情報をまとめた米中央情報局(CIA)の年次刊行物「ザ・ワールド・ファクトブック」によると、韓国の年間電力生産量は517テラワット(5170億キロワット)で世界11位、同消費量は482テラワットで世界10位だった。発電設備容量は94ギガワット(9400万キロワット)。

 発電容量のうち原発が占める割合は26.8%で、世界で4番目に高かった。1位は48.8%のフランスで、アルメニア(34.3%)、ベルギー(30.4%)がトップ3だった。韓国の原発の割合は中国(1.5%)の約18倍、日本(15.1%)の約1.8倍。

 一方、韓国の再生可能エネルギーの割合は1.9%で、82位だった。デンマークが43.1%で最も高く、ドイツ(41.2%)が2位。韓国は近隣の中国(9.0%)と日本(3.8%)を大きく下回った。

 先進国の多くが温室効果ガス削減のために再生可能エネルギーを未来の戦略産業とし、大規模な投資を行っていることを踏まえると、韓国は世界的なトレンドから外れていると言える。

 エネルギー業界の関係者は、面積で世界109位、人口で同29位の韓国がエネルギー設備やエネルギー消費量で高い順位であることについて「エネルギー多消費の国だ」と指摘。その上で、「原発依存度が非常に高く、再生可能エネルギーの比率が低い。適正なエネルギー比率を政策として推進すべきだ」と話した。

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