その2年後、2015年11月下旬に、同じクロナード修道院に所属するジェリー・レノルズ神父が亡くなった。
レノルズ神父は、リード神父とともに「リパブリカン(シン・フェイン)は話をすれば話ができる相手である」ということを当事者すべてに知らせるために努力を重ねてこられた(その過程では、リパブリカンとの粘り強い対話も行なわれた)。しかし文献や報道記事に登場することは、リード神父のように多くはない。リード神父はのちの和平プロセスでIRAの「武装解除」の証人になるなど、全国ニュースに出てくることが多かったが、レノルズ神父はそうではない。
そのことは、レノルズ神父の貢献を小さいものにすることはないが、目立つか目立たないかといえば、目立たない。
以下:
北アイルランド紛争の終結に尽くしたクロナード修道院(西ベルファスト)のジェリー・レノルズ神父死去
http://matome.naver.jp/odai/2144905489030266601
見出しだけ見て終わらせずに、↑↑↑このページ↑↑↑を読んでください。全部ここに書きますので。
Deeply saddened to hear that Fr Gerry Reynolds has died.A gentle Peacemaker.My sympathy to his Family & Clonard. pic.twitter.com/AdjfreorNj
— Martin McGuinness (@M_McGuinness_SF) November 30, 2015
The island of Ireland lost one of its great ambassadors for peace today with the passing of Fr Gerry Reynolds. Fr... https://t.co/oaxhtkFdQb
— Mick Fealty (@mickfealty) November 30, 2015
安らかにお眠りください。
困難の中での神父のご尽力があってこそ、今、U2のボノがおもしろがって「パリの混沌から、ベルファストの平和へとやってきました」ということもできるし、東京にいる私がネットで「コメディランド」と化した北アイルランドのニュースをおもしろがって見ていられるのです。そこにいる「人間」の姿を見ることができているのです。銃撃犯や爆弾犯ではなく。
※この記事は
2015年12月02日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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