こんばんは。
１１月３０日月曜日ニュースほっと関西です。
今週は赤木キャスターにかわって石田さんとお伝えします。
では最初のニュースです。
大阪・茨木市で先天性の難病があった当時３歳の長女に十分な食事を与えず衰弱死させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われた当時１９歳の母親の裁判員裁判についてです。
大阪地方裁判所は無罪を言い渡しました。
母親の裁判員裁判では検察が懲役６年を求刑したのに対し母親と弁護士はほとんど毎日食事を作り十分な栄養を与えていた病気の影響による呼吸不全などの可能性があるなどとして無罪を主張しました。
きょうの判決で小倉哲浩裁判長は長女の死因は十分な栄養を摂取できなかったことによる衰弱死と考えられると指摘しました。
そのうえで長女が十分な栄養を与えられていないと認識していたとまではいえないとして母親に無罪を言い渡しました。
大阪地方検察庁の北川健太郎次席検事は判決内容を精査し適切に対応するとしています。
母親と共に罪に問われた父親については今後、裁判が開かれる予定です。
では次です。
会員数およそ８００万人の国内最大規模の出会い系サイトで売春のやり取りが行われていることを知りながら書き込みを削除しなかったとして警察は福岡市にあるサイトの運営会社の社長らを売春防止法違反のほう助の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し社長らはいずれも容疑を否認しているということです。
逮捕されたのはインターネットの出会い系サイト、ハッピーメールを運営する福岡市の会社アイベックの社長の板井康弘容疑者と社員２人です。
京都府警察本部によりますと板井社長らはハッピーメールの掲示板で売春のやり取りが行われていることを知りながら書き込みを削除しなかったとして売春防止法違反のほう助の疑いが持たれています。
こちらがアイベックが運営するサイト、ハッピーメール。
警察によりますと会員数およそ８００万人の国内最大規模の出会い系サイトです。
会員だけが閲覧できるページには単語の一部が伏せられた書き込みが多数あったということです。
例えばホテル代、先払い、エンジョといったことばの一部を伏せていました。
警察によりますと、この会社は従業員にマニュアルを渡し違法性が高い書き込みの一部を伏せ字にして売春防止の対策を取っているように装うことを指示していました。
調べに対し板井社長らは伏せ字にすれば問題ないと思っていたので逮捕には納得できないなどと供述しほかの２人と共に容疑を否認しているということです。
次は同性愛など性的マイノリティーの人たち、ＬＧＢＴへの支援についてです。
レズビアンとゲイ、両性が恋愛対象のバイセクシュアル、体と心の性が一致しないいわゆる性同一性障害のトランスジェンダー、この４つのことばの頭文字を取っています。
今月、東京・渋谷区や世田谷区が同性のカップルに対して関係を証明する書類の発行を始めました。
こうした自治体の動きが出る中、兵庫県宝塚市は来年度から希望する同性のカップルに市がパートナーと認める書類を発行する方針を決めました。
宝塚市の中川智子市長は、きょうの会見でＬＧＢＴと呼ばれる性的マイノリティーの人たちを支援するための施策を来年３月までに要綱としてまとめる方針を明らかにしました。
要綱には希望する同性カップルに対し市長がパートナーであると認める受領証を発行することや受領証を受けた同性のカップルが市営住宅の入居に応募できることなどを盛り込む方針で早ければ来年６月から順次施行したいとしています。
ＬＧＢＴの人への支援は東京・渋谷区と世田谷区が同性カップルの関係を証明する書類の発行を始めていますが宝塚市によりますと西日本の自治体が、こうした方針を発表するのは、これが初めてだということです。
性的マイノリティーの問題に詳しい弁護士は。
ホットリポート関西です。
京都府福知山市の山あいにある大江町は国のどぶろく特区に認定されていて農家などが自家製のどぶろくを造ることが認められています。
この町で造られた、どぶろくがことし全国コンテストで最優秀賞を受賞しました。
どぶろくを造ったのは、かっぽう店のお酒が飲めないというおかみさんでした。
福知山市内にあるかっぽう店です。
この店イチ押しの酒は、どぶろくその名も鬼ババァーです。
どぶろくを造っている佐藤則子さんです。
夫と、かっぽう店を営んでいます。
どぶろくの魅力は手作りだといいます。
佐藤さんの暮らす福知山市大江町は平安時代に京都で暴れていた鬼酒呑童子の伝説で知られる町です。
地域でかつて盛んに造られていたどぶろくの文化を残していこうと６年前国のどぶろく特区に認定され酒造りが復活しました。
佐藤さんも４年前からどぶろくを造っています。
きっかけはおじや夫からの勧めでした。
どぶろく造りは店の横にある酒蔵で行われています。
仕込みの時期は連日、蔵に籠もります。
佐藤さん、実は下戸です。
お酒は飲めません。
うまい酒を造るため兵庫県にある研究所で酒ができる仕組みを学び製造免許を取得しました。
酒造りでは米にこだわります。
近くの棚田で、みずから作ったコシヒカリを使っています。
農薬も極力使いません。
酒を発酵させるときに大事なのは温度管理です。
毎日、決まった時間に温度を確認しあらかじめ計画している発酵のスピードに近づけるよう温度を調整します。
細かい計画は企業秘密だということです。
アルコールの度数も重要です。
専用の器具で細かく数値を計ります。
手間暇をかけて仕上げたどぶろく。
およそ１か月かけて完成しました。
乾杯！しっかりした味わいに客からの評判も上々です。
ことし３月に開かれたどぶろくの審査会。
全国各地の特区で造られた１１６の銘柄が味を競いました。
佐藤さんの鬼ババァーは見事、最優秀賞に輝きました。
下戸の杜氏が造る、どぶろく。
しっかりした味わいが、きょうも地域に笑顔を生んでいます。
お酒が飲めない佐藤さんは自分では味が確かめられないことから店のお客さんや夫の反応をもとにどぶろく造りを行っているということです。
どぶろくの名前、鬼ババァーは地域に伝わる鬼伝説と女性の則子さんが造っていることにちなんで親しみを込めて名付けたのだそうです。
こんばんは。
スポーツです。
はじめはアメリカンフットボール。
大学日本一を決める甲子園ボウルを前に対戦する立命館大学と早稲田大学のキャプテンが意気込みを述べました。
５年ぶりに出場するチームどうしがぶつかることしの甲子園ボウル。
関西学生リーグで去年の覇者、関西学院を破り勢いに乗る立命館。
５年ぶり８回目の大学日本一へ意欲十分です。
初の頂点を目指す早稲田。
甲子園ボウルで２回敗れている立命館に大一番での雪辱を誓います。
ことしで７０回目となる甲子園ボウル。
ＮＨＫではＢＳ１で中継でお伝えします。
続いて、サッカーはＪ１の年間優勝を決めるチャンピオンシップ準決勝。
ガンバ大阪は延長にもつれ込む接戦を制して決勝に進みました。
ガンバは年間３位から今シーズンの初タイトルを狙います。
１対１の競り合いの中日本代表ゴールキーパー、東口が再三の好セーブで勝ち越し点を許しません。
試合は９０分で決着はつかず延長戦に入ります。
そして延長の後半丹羽のバックパス。
あわやオウンゴールの危機でしたがここから一気に浦和レッズゴールに迫ります。
藤春シュート、来たー！決まった！僅か１５秒でピンチをチャンスに変えたガンバ。
サンフレッチェ広島との決勝に挑みます。
一方、Ｊ２・４位のセレッソ大阪はＪ１昇格プレーオフ準決勝に臨みました。
決定力が課題のセレッソ。
プレーオフでも積極的に攻めますがゴールが奪えません。
０対０のまま試合終了間際。
ゴールキーパーも参加した相手の猛攻を必死の守りで、しのぎきりました。
引き分けに持ち込んだセレッソ。
規定により、決勝進出です。
チャンピオンシップ決勝はホームアンドアウェー方式で行われ、第１戦はあさって大阪で第２戦は来月５日に広島で行われます。
Ｊ１昇格プレーオフの決勝は来月６日こちらも大阪で行われます。
セレッソはアビスパ福岡と対戦します。
一方ガンバのパトリック選手に対しインターネットのツイッターで浦和レッズのサポーターを名乗る人物から人種差別にあたる書き込みがあった問題で埼玉県内の高校に通う生徒が書き込みを行っていたことが分かりました。
高校生は保護者と高校を訪れ自分が書き込みを行ったと話し深く反省しているということで高校は今後日本サッカー協会と相談しながらガンバ大阪などに謝罪したいとしています。
スポーツをお伝えしました。
こんばんは。
気象情報です。
きょうの日中は各地、晴れて青空が広がりました。
こちらは放送局前のイチョウです。
夕方は夕日を浴びて黄金色に輝いていました。
ただ落ちている葉も、だんだんと多くなってきました。
そんな中、きょうは和歌山でイチョウの落葉の発表がありました。
１１月もきょうまで、あすからは１２月、季節は冬に入ります。
そのあすは中部や南部では晴れ間が広がり日ざしが暖かく感じそうです。
ただ今週末は再び冬本番の寒さになりそうです。
北部では雪が降るかもしれません。
2015/11/30(月) 18:10〜18:30
ＮＨＫ総合１・神戸
ニュースほっと関西▽お酒を飲めない杜氏が造る「どぶろく」の魅力〜京都・福知山[字]
▽お酒を飲めない杜氏が造る「どぶろく」の魅力〜「どぶろく特区」に認定の福知山市・大江町。お酒を飲めない杜氏が造ったどぶろくがコンテストで最優秀賞を受賞。お味は？
詳細情報
番組内容
▽６年前、国のどぶろく特区に認定された京都府福知山市の大江町で酒造りに励んでいる女性杜氏をご紹介します。４年前にどぶろく造りを始めたばかりですが、この春に開かれた全国コンテストで最優秀賞を受賞するなど、その腕前は高く評価されています。実はこの女性杜氏、自身はお酒が飲めません。うまい酒を生み出すため、客の反応などから日々試行を重ねています。おいしいどぶろく造りにかける女性杜氏の思いに迫ります。
出演者
【出演】森田洋平，石田鮎美，中山奈奈恵，坂下恵理
ジャンル :
ニュース／報道 – ローカル・地域
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