きょうの健康 あなたの目、大丈夫?「目の働きは?」 2015.11.30


「きょうの健康」今日から4日間は「あなたの目大丈夫?」と題してお送りします。
今日明日のゲストはメガネがトレードマークですね。
ですね!笑福亭笑瓶さんにお越し頂きました。
ようこそお越し下さいました。
どうもよろしくお願い致します。
もう本当にこのねいつもすてきなメガネをかけてらっしゃる。
近視ですか?近視ですね。
そしてまあこの年ですから老眼もあります。
ご一緒にいろいろ学んで頂けたらと思います。
よろしくお願い致します。
どうぞお願い致します。
ラインナップご紹介します。
今日は1日目です。
今日は「目の働きは?」という事でお送りします。
お話は…眼科医で目の網膜の病気の研究をしていらっしゃいます。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
どうぞお願い致します。
ものを見るというのは改めて目の仕組みというのはどういうものなのかそこから教えて頂けますか?目は外界のさまざまな物体に反射してきた光によって物体の色や形遠近あるいは動きなどを認識しています。
まずその光の量というのはこの虹彩で調節されます。
虹彩というのはこの瞳の周りの茶目の部分です。
茶色い目の所っちゅう事ですね。
瞳が明るい所では小さくなっていますけれども薄暗い所では大きくなります。
それで突然ですけれどちょっとこのボールを持って…。
うんどうしようかな〜。
持った方がいいんですか?はい持たして頂きます先生。
人の眼球とほぼ同じ大きさですね。
あっそうですか。
眼球はこの大きさ?そうです。
直径が2.4センチメートルと。
これ何か初めて知りますね。
これぐらいの大きさ…。
もっと大きいような気がしましたね。
外界から入ってきた光がこの角膜と水晶体両方とも透明ですがそれを通ってちょうどこの網膜の所まで来ます。
この網膜というのは眼球の内面を覆うスクリーンのようなものでここで光を感じる訳です。
なるほど。
更にその網膜で得た情報をこの視神経というケーブルのようなもので脳の方に伝えるという事になっております。
目は遠くと近くとピントを合わせるという事があるんですがどのようにしてそのピントをね変えてると思われますか?レンズっぽいこの水晶体と呼ばれる…。
これがウニュってなってるんじゃないですか?擬音で申し訳ないですけど。
はいピンポンです。
ピンポンでしょ。
ありがとうございます。
目は水晶体を厚くしたり薄くしたりする事で近くのものにも遠くのものにもピントを合わせる事ができるのです。
ではどうやってレンズの厚さを変えているのでしょうか?毛様体筋というのが先ほどの水晶体についている糸のようなものですね。
つながってるんですね。
へえ〜。
毛様体筋がこれがリラックスしてる。
この筋肉はリラックスしてるという状態ですとこの糸がピンと張っていますので水晶体が薄い状態です。
ところがこの毛様体筋が緊張しますとこの糸が緩んで水晶体が分厚くなると。
それで近くにピントが合うという事になっております。
引っ張る事が緊張でこうする事が緩和のように思いますけど逆なんですね。
毛様体筋がリラックスしておりますとつまり水晶体が薄いと遠くのこの木から来た光が平行な光線がちょうどこの網膜の所でピントが合うと。
これがよく見えてる状態ですね。
また毛様体筋が今度緊張しますと先ほどのように水晶体が分厚くなって近くから来た本ですね30センチぐらいの所の本から来た光がこの分厚い水晶体で屈折するもんですからやはり網膜にピントが合うと。
水晶体の厚みを変える事で遠くにも近くにもピントが合う人は正視の人なんですね。
ちょっとお願いがあるんですけどそのメガネを外して頂いて…。
どうぞどうぞ。
私のこのネクタイの柄がどういう形をしてるかというの分かりますでしょうか?いやほとんど…何か点々…ですわね。
柄までは分からないです。
笑瓶さんのような近視の人というのは先ほどの正視の人と比べると目の形眼球がどのように違っているとお思いでしょうか?遠い所が見えないという事は緊張…。
緩和リラックスがあんまりうまい事いってないっちゅう事ですかね。
先生すいませんけどメガネかけさせて頂いていいですか?言うて下さいね。
すいません。
ピンク色のボールをお見せしましたでしょ。
あれがね少し違うんですよ。
違うの?あの丸っこいかわいらしいピンクの球体をしていないという事ですか。
はい。
嫌な事言いますね。
正視の人はこのように真ん丸なんですね。
先ほどのピンクのを大きくしたようなものですね。
形ですけれども大きさは違いますけどね。
ところが近視の人はこちらです。
えっ!このラグビーボールのような横長の形になってる訳です。
だ円。
ええそうです。
ああそうですか。
今はやりですけどね。
確かにね。
ラグビーはね。
近視の方というのはこの角膜から先ほどの網膜までの距離が正視の人よりもはるかに長くなってるという事ですね。
原因聞いてもいいですか?どんな事なのか。
主な原因はこの眼球を作っている壁である強膜という所があるんですけど白目の所ですけれどもこの強膜が少し近視の人は弱いものですから生まれた時からだんだんに伸びてくるんですね。
それが主な近視の原因といわれております。
へえ〜初めて知った。
それからもう一つ特に近くのものをず〜っと見続けるような事をしてますと特に小学生中学生の方が近い所でじ〜っと読んでるとそれによって2年3年の間に少しずつ伸びてくるという事も科学的には証明されております。
正視の人は毛様体筋がリラックスしてると遠くのものがピントは合ってたんですが近視の人はこの状態でもう既に近くにピントが合ってるんですね。
じゃあ遠くはどうかといいますと遠くから来る光というのはこういうふうに平行に来ますのでこの網膜より前の方でピントが合ってしまうんですね。
そのために遠くのものがよく見えないと。
ピントが合って見えないという事になります。
…という事でじゃあ笑瓶さんのようにメガネをかけて補整といいましょうか…。
近視の方は凹レンズのメガネあるいはコンタクトレンズによってこういうものをかけますと平行に来た光がちょっとこう広がるんですね。
その事によって遠くのものもちゃんとピントが合いますしその状態で少し毛様体筋が収縮すると緊張すると近くのものも見えるという事であります。
さっきの丸っこ〜い形に戻したい感じがしますけれどね。
それは何か生活かんで戻る事はないんですか?もう。
これはどんどんどんどん大きくなる一方でしてね残念ながら戻るという事はないです。
ないんですか〜。
残念なお知らせでしたねまあ。
今近視のお知らせお話でしたが遠視はどうなんですか?遠視はどうなってるかといいますと今度は正視の人の角膜から網膜までの距離に比べて遠視の方はそれが短くなってるという事ですね。
このような状態の目だと遠くのものは見えるんですね。
それから近くのものも見えるんですけれどもピントが合うといってもこの場合はどちらも毛様体筋を緊張させて遠くも見てるし近くも更に緊張させて見てるという事ですね。
それで遠視の人が先ほどのように毛様体筋がリラックスしてるとどこが見えてるかと…。
リラックスしてるとレンズが薄くなってる訳ですもんね。
ねえ。
だからどこが見えてる…遠いとこでしょ。
遠いとこでしょ。
遠視の方は水晶体が一番薄くなった状態の時はこんなふうに広がっていくんですね。
ですから木があるとこよりも更に遠く。
ですけど実際にはそういうとこはないのでないもんですからこの状態ではどこにもピントが合ってなくてじゃあどうすればいいかという事ですけれども遠視の方には先ほどの近視とは違って凸レンズのメガネをかけてあげるとリラックスした状態でちょうど平行光線が来ますから。
正視と同じようにですね。
更にその状態で若い人であれば毛様体筋を緊張させて水晶体を分厚くさせてあげればこのメガネをかけた状態で近くももう少し楽に見る事ができるという事になります。
次に老眼ですね。
笑瓶さんは老眼とはどういう状態だと…。
やっぱり老化でその筋肉がなかなか条件反射で動かない。
うまい事その…ウニュウニュってさしてくれないんじゃないですか?多くの方が先ほどの毛様体筋がね老化で収縮しなくなるんじゃないかというふうに思われてるんですが実は違うんです。
違う?ええ。
実はですね80歳とか90歳ぐらいになっても毛様体筋というのはちゃんと収縮をするんです。
動いてくれてるんですか?ええ。
ところがこの水晶体が老化とともに硬くなるんですね。
一番駄目じゃないですか!ええ。
そうしますとこの毛様体筋がこれリラックスしてる時ですけど仮に毛様体筋が緊張してこの糸が緩んでも若い頃はこれが分厚くなるんですけれどもこれが分厚くなれない。
例えば近くのものはどんなふうに見てるんですか?近眼なんで裸眼ですね。
裸眼にすると細かい字も焦点合います。
こうすると全く見えないですよぼやけて。
これぐらい離さないと。
かけて見るとね。
老眼になると近くはやっぱり見えにくいという事になって…。
正視近視遠視の種類によって老眼の時の見え方というのは違ってきます。
遠くの木も近くの本も見えている正視の人が老眼になると遠くにしかピントが合わなくなります。
もともと近くしか見えない近視の人が老眼になると更にピントが合う範囲は狭くなります。
遠くの木にも近くの本にもピントが合っていた遠視の人が老眼になると日常生活の範囲内ではどこにもピントが合わなくなります。
その対策としては本当にねどうしたらいいんでしょうか?まず正視の人はメガネなしでは遠くしか見えませんので近くを見るために凸レンズの老眼鏡というのをかけます。
実際にこれ凸レンズなもんですから私の先ほどよく見えなかった…。
ネクタイの柄がよく見えますね〜。
正視の方は1.0から3.5ぐらいまでの凸レンズでもって思ったところのものが見えるという事になる訳です。
近視の人は遠近両用メガネというメガネがありましてね。
ありますね。
はい。
上の方は遠くにピントが合うような作りになってて下の方が近くにピントが合うような。
しかもそれが連続して見えるようになっておりますのでこういうメガネをおかけになると遠くから近くまで見る事ができると。
遠近両用のメガネなんですけどこれちょっとなかなか分かりにくいんですけど。
分かりにくいですね〜。
普通の近眼のメガネみたいなもんですわね。
ちょっとよ〜くあそこに映して頂くとちょっとゆがんでますよね。
柄が…そうですね。
下の方が大きくなってるのは分かります。
遠視の人は老眼になってないと先ほどのように遠くの…どこも見えてないもんですから遠くを見る時には遠く用の凸レンズのメガネ。
近くを見る時には更にそれを分厚くした近く用のメガネ。
2つ要るという事ですね。
近視の人と同じような。
両用の…。
そうですね。
遠近両用にすると便利ですけど実際はこの遠く用の凸レンズの下の方が分厚くなると結構ものがゆがんで映るんですね。
そのためにお勧めしておりません。
2つ別々に持たれる事をお勧めしてます。
そういう事ですか。
コンタクトをしてる人多いですよね。
コンタクトする場合にはどうしたらいいですか?コンタクトをされてる方というのは近視の方が多いですけれどもその場合はコンタクトをした状態で遠くは見えておりますからその上から老眼鏡をかけて近くを見る時は外して頂く。
大丈夫なんですかコンタクトの上からして。
全然大丈夫ですね。
コンタクトレンズは目に貼り付いてますけどその上からメガネをかけたり外したりするのは大丈夫です。
また最近はコンタクトレンズ自体が遠近両用のコンタクトレンズというのが開発されております。
あっコンタクトレンズ自体が。
そうですね。
それも使い慣れると結構便利かもしれません。
こうやって親指で近い所…裸眼で。
近い所遠い所近い所遠い所みたいな何か視力をこうね…あっち行ったりこっち行ったりいう訓練をちょっとすると眼球にいいみたいな事をね昔聞いた事があるんで。
それはですね若い人がやれるとまだね…先ほどの硬くなる前の水晶体の人ですとそれができるんですけど…。
なるほど。
もうおじいちゃんになりかけてたらそれやっても無駄やと。
そうです。
やかましいわ!そうですか。
若い時やってたら進行が遅らされたという事もありえるという事ですね。
でもこのメガネ本当オシャレという事ありますけどやっぱり適切な視力とか目に合ったものという事なんですね。
今日は近視遠視がどのような状態であるかという事を中心にお話をさせて頂きました。
また老眼というのは加齢によって水晶体が硬くなってそのためにピントの調節ができにくくなるという事もお話を致しました。
いずれの場合であっても適切なメガネで対応できますのでメガネがもし合わないと感じた方は一度眼科で相談して頂くのがいいかと思います。
飯島裕幸さんにお話を伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
どう致しまして。
2015/11/30(月) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 あなたの目、大丈夫?「目の働きは?」[解][字]

目には遠くも近くも見える「正視」と「遠視」、遠くが見えにくい「近視」という3つのタイプがある。老眼になるとタイプで対応が変わる。目の働き、タイプの違いを紹介。

詳細情報
番組内容
目は水晶体というレンズの厚みを変えることで、遠くの物にも近くの物にもピントを合わせられる。厚みを調節しているのは水晶体の周囲にある筋肉・毛様体筋。遠くも近くも見える正視の人は、毛様体筋がリラックスすると水晶体が薄くなり遠くにピントが合い、緊張すると水晶体が厚くなり近くにピントが合う。近視・遠視の人の多くは眼球の形状が正視の人と異なる。老眼の場合、水晶体が硬くなりレンズの厚さの調節ができなくなる。
出演者
【ゲスト】笑福亭笑瓶,【講師】山梨大学大学院教授…飯島裕幸,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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