世界ナゼそこに?日本人▽フランスの片田舎で過酷な生い立ちに立ち向かう日本人女性 2015.11.30


100円グッズを置いてみたら現地の人々に喜ばれ更にその土地ならではの驚きの暮らしぶりを見ることができました。
確かに本来車が走るべき橋の上をなんと船が走っているではないですか!真相を確かめるべく橋のそばまで近づいてみると…。
驚いたことに橋の下に流れる川と交差するように橋の上にも川が流れていました。
実はここ大きな…。
これはまだ鉄道もなかった300年も前に作られたなんと全長240kmにもおよぶとんでもない長さの運河だといいます。
そんなフランスで今回我々が捜している…。
その日本人が住んでいるのは…。
更にそこから車に乗り換え…。
フランス南部の山あいにある小さな村。
まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような石造りの古い町並みが特徴です。
こんな小さな村に住む日本人とはいったい…。
更に聞き込みを続けると…。
早速教えられた畑へ行ってみると…。
ほらあそこ?はい。
安全でおいしいものを食べたいからなんだとか。
全部ちっちゃいな。
収穫は楽しいです。
と笑う和子さんですが実はその笑顔からは想像もできない…。
というのも…。
なんと生まれる前に実の…。
生まれてまだ間もない頃に…。
その後さまざまな問題を乗り越え…。
数年前に起きた…。
その結果…。
野菜の収穫を終え今から自宅に戻るという和子さんについていくと…。
この古そうな建物が…。
中を拝見させてもらうと1人暮らしのはずなのになぜか…。
これはいったい?そう!実はこここの地で彼女が…。
ときに足腰が立たなくなるほどのハードワークだといいます。
女1人だと思って甘く見られ備品を盗まれたり壊されたりお金を払わずに逃げられたこともあり悔し涙に暮れることもあったそうです。
しかし和子さんは…。
和子さんの昼食を覗かせてもらうと自分の畑でとれたもの中心の…。
相当食べ物には気をつけているというのですが。
実は和子さんつい昨年命を落とす危険性もあるある重い病を患い今年に入り行ったという手術は幸いにも成功しましたが…。
そんなつらい状況にもかかわらず続けているこの宿。
なぜなら…。
そう数年前に…。
ここで意外な行動に。
なんと偶然居合わせただけのおじさんに突然車での送りを頼んだのです。
和子さんの暮らす村にはスーパーも市場もないので車を持っている近所の知り合いの人に送迎を頼むのはよくあること。
車で20分かけやって来たのは…。
和子さんが買ったのは宿泊客に出す為のパンやフルーツチーズなど自分の畑では作れないものばかり。
ここでご近所のブノワさんが…。
ブノワさんのおかげで…。
その後仲のいい友人と待ち合わせ軽くお茶を楽しんだあと夕方自宅に戻った和子さんはこれからやって来る宿のお客さんを迎え入れる準備に追われていました。
今日のお客さんはぜひ田舎の味を満喫したいとのこと。
料理の下ごしらえにも余念がありません。
すると…。
(玄関チャイム)お客さんが到着したようです。
お客さんはフランスの西部から来たという若いカップル。
休暇を利用して…。
用意した部屋は広めの寝室と食事のできるダイニングの2部屋。
しかしこのあと…。
こちらの男性何やらテレビがないのが引っかかっているようです。
他にすることもないというので…。
今回はそれがあだになってしまったようです。
和子さん気を取り直して夕食の支度。
夕食の時間は7時。
慌ててペースをあげ夕食を仕上げていきます。
時計を見ればもう夕食の時間。
お客さんは戻って来る気配がありません。
時間は更に進んで…。
お客さんに何かあったのか…。
(玄関チャイム)やっとお客さんの2人が戻って来たようです。
ようやく1時間遅れでディナータイムの始まりです。
果たして料理は気に入ってもらえるんでしょうか。
外から何やら声が…。
なんと近くに住んでいる友人を突如呼び寄せたようです。
楽しいからってホームパーティー感覚で宿に友人を呼んでもいいものなんでしょうか?淡々とした口調ですが…。
それでもあとから来た2人のために…。
気持を切り替えてこの笑顔。
宿の経営も大変ですね。
そうして和子さんの長い一日もようやく終わり…。
相当にお疲れの様子の和子さん。
モーニングコーヒーを届けに行った和子さん。
しかし…。
ボンジュール。
食事用の部屋にはまだ誰もいません。
反応がないのでしかたなく寝室をのぞいてみると…。
状況が飲み込めずあ然とする和子さん。
よく見るとテーブルには置き手紙のようなものが…。
宿泊料のおよそ2万円は前金でもらっていたので最悪の事態は避けられましたが早起きして4人分の朝食の準備をしていたのが全部無駄になってしまい…。
なぜか薪を一輪車に積んでいる和子さん。
これは冬支度の仕事の一つ。
冬用に買った薪は近所にある薪屋さんの倉庫から自分で積み出し自宅まで運ばなければならないんだとか。
更に薪を手で持てるだけ持って各部屋に運び積み直すのです。
これを和子さん1人だけで運ばなければならないんです。
この日は1回運んだだけでダウン。
薪を上の階へ運ぶのを途中でやめてしまいました。
元気そうに見えても…。
来た。
(玄関チャイム)すると今度は誰かが訪ねてきたようです。
玄関の外に立っていたのは1人の男性。
するとズカズカと家の中に入り…。
和子さんも男性の後について屋根の上へとあがりました。
すると男性が大きなブラシを煙突の中に。
実はこの男性近所に住んでいるディビッドさん。
和子さん宅の煙突を掃除しにきてくれたのです。
冬が来る前に掃除をするのが条例で義務づけられているのですが男手のない和子さんのために近所に住むディビッドさんが煙突掃除を引き受けてくれたのです。
掃除は10分ほどで終了しました。
ブノワさんは自分の畑でとれた野菜や自家製のソースやジャムをたびたび分けてくれるんだそう。
さまざまな人が親しげに近寄ってきて声をかけてくれます。
まるで村中の人々が和子さんを支えてくれているかのようです。
和子さんがやってきたのは村から車で1時間離れたところにある穏やかな海地中海でした。
この海は和子さんが年に何度も訪れる特別な場所だと言います。
実はこの海で別れを告げた今は亡き…。
しかしそもそもいったいなぜ和子さんはこんなフランスの片田舎に来ることになったのか?そこには生まれてきたことを…。
果たして彼女が過去に味わった…。
ステキな宿ですね。
オーガニックな。
すごい大変そうですね。
一回5本くらいしか運べないんだから。
でもそもそもいったいなぜ和子さんはこんなフランスの片田舎に来ることになったんでしょうか?で自分も見つけて…。
しかしそもそもいったいなぜ和子さんはフランスの片田舎に来ることになったのか?そこには生まれてきたことを…。
1967年鹿児島県で生まれた和子さんの波瀾の物語は彼女が生まれる2ヵ月前からすでに始まっていました。
まだ和子さんがお腹の中にいるうちに起きてしまったことそれは…。
交際中に…。
残された母は…。
愛する人に裏切られた失意の中…。
逃げた夫への恨みだったのでしょうか…。
こう言ったのです。
その言葉を最後に…。
こうして和子さんはなんと…。
そんな小さな和子さんを抱きしめ母親代わりとなってくれたのが蒸発した父親の姉冨子さんでした。
しかし両親に捨てられたことは…。
知りたくなくとも周囲の大人たちの噂話から自分の出生を聞かされいたたまれない気持になったことも。
疎外感は募る一方でした。
人の噂にならないよう…。
幼少時代。
育ての親の冨子さんには感謝していたものの…。
そう感じていました。
そして中学の卒業が迫った頃…。
(冨子さん)東京行ってどうするの住むところは?母親代わりの冨子さんは引き止めました。
しかしそれ以上に…。
半年がかりで冨子さんを説得し…。
なけなしのわずかなお金で借りられたのは都会の片隅にある3畳1間の狭いアパート。
そこで喫茶店での仕事を見つけ働き始めました。
そう思ったのもつかの間。
その後は…。
さまざまな仕事を転々とすることに。
なんでもあるはずの東京。
なのに探しても探しても…。
そんな生活のなか唯一の楽しみが一生懸命働いて貯めたお金でたまに出かける海外の世界でした。
その何度目かの海外旅行。
その人物こそが後に和子さんの夫となるフランス人のパラプレムさんでした。
大らかでユーモアのセンスも抜群。
人生の迷路をさまよっていた彼女を優しく包み込んでくれるような真の紳士でした。
彼女は会ったこともない父親の面影を知らず知らずのうちに重ねていたのかもしれません。
それぞれ日本フランスに帰国したあとも2人は10年かけて愛を育みついには結婚の約束をしたのです。
初めてそう思いました。
そうパラプレムさんから連絡をもらい胸を躍らせながら…。
彼は和子さんと新たな生活を始めるべく…。
その場所こそが現在和子さんが暮らすフランスの片田舎…。
その知らせを誰より喜んでくれたのは…。
この小さな村で彼とまさにイチからのスタート。
購入した古民家を…。
しだいにお客も入り始め生活も安定していきました。
更に大工の心得があった夫のパラプレムさんは…。
果たして彼女を襲った…。
今から5年前…。
まさにそのとき和子さんを…。
たった1人の肉親…。
その原因は…。
両親が蒸発してしまった和子さんを…。
しかしまだそのつらさも癒えていないときにまたしても目の前が真っ暗になるような不幸が和子さんを襲ったのです。
それは…。
突然…。
検査の結果…。
ただただ泣き続ける彼女のそばで…。
その笑顔が彼女の背を押してくれたのです。
その日からパラプレムさんの世話も宿の運営もすべてが和子さんの仕事になりました。
手術で腫瘍を取り除き経過も順調。
自宅療養となってからは和子さんの看護もあって一度は以前のような生活を取り戻すまでに回復しました。
普通に語らい普通に笑う…。
誰かに必要とされる喜びをかみしめながらの…。
ずっと探し続け…。
しかし無情にも運命の日はやってきました。
体調を崩し病院へと移った夫の様子はその日明らかにそれまでとは違っていたのです。
そして彼は亡くなる間際和子さんにこう告げたのです。
そう言い残し最愛の人は1人旅立っていきました。
海を愛したパラプレムさんのため。
その海こそまるで彼のように穏やかで優しいあの地中海だったのです。
最愛の夫が眠るその海に抱かれながら和子さんは心を決めました。
この地に夫が作ってくれた…。
しかし前を向いて歩き始めたばかりの去年の暮れ。
今度は彼女自身に…。
和子さんがそう決意したときのこと。
またしても彼女を絶望の…。
なんと今度は…。
うわぁ〜。
告げられた病名は…。
育ての親そして最愛の夫の命を奪ったあの憎き病ガンが今度は和子さん自身を苦しめようとしていたのです。
しかし強い思いが彼女を立ち上がらせました。
遠い日本からこの村に辿り着き…。
そんな彼女を村の人々は決して放ってはおきませんでした。
村の人々はこう言います。
大工も電気技師もいないこの小さな村であらゆる雑用を引き受け…。
実際に村の人々とはともに笑いあいまるで本当の家族のようにつきあっていたといいます。
そう村人たちの温かさは夫から家族の幸せを知らずに育った和子さんへの最後のプレゼントだったのです。
村人たちの支えがあったからこそ手術も無事乗り越えられました。
そして今夫が残してくれた宿を必死に守っています。
彼との思い出とともに。
日本から遠く離れたフランスの片田舎で夫の遺志を引き継ぎ村の人々に支えられながらやっと見つけた自分の居場所で必死に生きる1人の日本人女性がいました。
2015/11/30(月) 21:00〜21:54
テレビ大阪1
世界ナゼそこに?日本人▽フランスの片田舎で過酷な生い立ちに立ち向かう日本人女性[字]

フランスの片田舎で宿を営みながら1人で暮らす日本人女性48歳に密着!0歳で両親が蒸発したりと、過酷な生い立ちにもめげず、前を向いて歩く彼女の人生ドラマに迫る!

詳細情報
番組内容
フランス・パリから遠く離れた辺境の地に日本人女性48歳を発見!親族や家族もおらず、一人で暮らす彼女…片田舎で宿を営み、力仕事にも精を出している。聞けば、0歳で両親が蒸発。その後にも、追い打ちをかける様に、不幸な出来事に直面したという…。彼女の過去に何があったのか?そもそも一体ナゼ、フランスの片田舎に来ることになったのか!?過酷な生い立ちにもめげず、前を向いて歩く彼女の波瀾万丈の人生ドラマに迫った!
出演者
【MC】
ユースケ・サンタマリア、杉崎美香
【ゲスト】
鈴木杏樹、青木愛、東貴博、渡部陽一、たかのてるこ
番組概要
◆「世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝」は世界の果てで暮らす、知られざる日本人の活躍に密着!そこから元気や勇気をもらい、日本人としての誇りが持てるドキュメントバラエティー!
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/nazesoko/

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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