ビートたけしのTVタックル 2015.12.01


今や深刻な社会問題となりつつある実家の片づけ。
ちょこちょこは帰ってくるんですけど…。
そこで今回は狩野英孝が実家の片づけを身をもって深掘り調査。
すると…。
狩野の知らない超貴重品から…。
実家に隠した過去の遺物も。
これ前嫁のじゃん。
いいよ。
更にそしてたけしの目に涙。
一体何が?雑誌の特集記事などがきっかけで今注目されているのが…。
実家の片づけ。
確かに書店には「実家の片づけ」のタイトルが付いた書籍が多く並ぶ。
これらは全て遺品整理や相続のトラブルを回避する生前整理のノウハウ本。
いわゆる団塊の世代が60歳代後半に差しかかりその世代を親に持つ子世代が直面するのが実家の問題。
しかし生前整理にもトラブルがつきもの。
土地家屋はもとより家財道具1つの処分でも家族間で大きなもめ事になるケースは少なくない。
そこで…。
今回は…。
『実家の断捨離』の著者片づけの専門家やましたひでこさんによると…。
まずね…。
その価値観っていうのは親は物によって自分の生きた証しという思いがあるけれども…。
極端な例ではね。
そこで今回実家の片づけを身をもってリポートするのは…。
どうも。
ラーメンつけ麺僕イケメン狩野英孝です。
宮城県栗原市にある狩野の実家はおよそ1500年の歴史ある神社。
実は3年前に38代目神主の父を亡くした時大変な経験をしたという。
正直…。
一方現在祖母と二人暮らししている61歳の母千代子さんは…。
もしねいなくなったら子どもたちねすごい困るんじゃないかなと思って。
子どもたちに残せるような物だけを置いておけるように…。
そんな61歳の母が暮らす実家を33歳狩野英孝が母と一緒に生前整理。
あらま。
じゃあお父さん死んで…。
跡継ぎは狩野英孝さんがやるわけ?
(狩野)はい。
イヤな神社だなおい。
こんなもんなんの利益があるのよ。
(狩野)いやいや…。
それでも本当にこの前も七五三やってきたばっかりですし。
(阿川)えっじゃあ…。
もう…去年資格を取りましてちょこちょこ実家帰ってご祈祷してます。
大体神社の息子ってろくなもんいねえんだよな。
いやいやそんな事ないですよ。
神主の資格そんな簡単に取れるもんなの?いや簡単じゃないっすよ。
(ジュニア)えー?簡単じゃないです。
それこそ本当は國學院大學神道科っていうところに行って4年間みっちり勉強してやらなきゃいけないんですけど。
僕みたいに急遽神主の資格を取る…。
なんていうんですかね講習会みたいのもあるんですよ。
それに僕参加させていただいて。
講習受けたっていうのはどのくらい受けたの?僕1カ月ちょいですね。
(ジュニア)それはお前…。
(大竹)それでなれて…。
(狩野)いやそれで…。
そうですね。
神主にもいろいろ位があって直階っていうとこなんですけど。
そこを取れば人をご祈祷する事は全然…。
まあ狩野さんのインチキ人生も…。
インチキ人生じゃない。
やめてください。
それよりも今日はもう1人お客様に来ていただいてまして「断捨離」の言葉を世に広めた方なんですね。
やましたひでこさん。
「断捨離」…。
もうね大変なブームになりましたけれども。
はいありがとうございます。
やっぱりこの実家を片づけるっていう問題が今結構…。
そうですね。
これはもう社会問題化と言っていいかと思いますね。
なぜ最近実家の片づけが注目されているのかという事なんですけれども。
いくつか理由があるんですね。
その1つが団塊の世代の方が高齢になってその世代を親に持つ子ども世代が将来に不安を持ち始めている。
そしてもう1つは今年1月から相続税の基礎控除が引き下げられてこれを機に実家の財産を把握しようとする人が増えてきました。
そして兄弟姉妹で実家の片づけを押し付け合うケースが多くなっているため家族間のトラブルを極力少なくするため未然に防ぐためそのような事が皆さんなさり始めたという事だそうです。
親が体張って一生懸命稼いだのにその遺産をめぐって兄弟が…。
ふざけんなだよね。
うん…。
まあ狩野家ではどういう事になったのかどういう事が起こったのかを…。
はい。
やましたさんVTR見るうえで注目すべき点っていうのは…。
お若いんですよお母様はまだまだ。
そうですよ。
私より若いんですよ。
イヤになっちゃう本当に。
お若いお母さんに対してやっぱりしてはならない事って実はあるんですよね。
言ってはならない事。
「言ってはならない事」?
(狩野)ちょこちょこやっぱりNGワードがやっぱりあるらしくてその生前整理する中で。
こっちはそんなつもりじゃないんですけども。
でもそれを何回か発しちゃったんですか狩野さん。
(狩野)はい。
僕がどういうとこがダメだったのかも考えながらVTRの方ご覧ください。
どうぞ。
狩野の実家は神社の目の前に立つ木造平屋の一軒家。
小さな丘の上に神社が建てられその周りに母屋と離れがある。
現在祖母と母の2人が暮らしている。
一方去年2年間の結婚生活にピリオドを打ち現在バツイチ独身の狩野はその年神主の資格を取得。
神社を継ぐかはまだ決めかねている。
(狩野)じゃあちょっと回ってみますか。
まあちょっと…。
俺もねあんまり詳しく見てないんでね。
間取りは3部屋並びの和室に氏子が来た時休憩や会合が出来る10畳の和室。
その他に4部屋の合わせて8LDK。
広い実家のためどこから片づけるかまずは部屋を見てみる。
普段何げなくこう素通りしてるけどパッと見るとね…。
(千代子さん)うーんこけしはね…。
(狩野)これ自分で買ったんだっけ?
(千代子さん)これは
(狩野)中見てみますか?
(千代子さん)中?
(狩野)布団ですね。
これで何式あるの?
(千代子さん)2人分…。
(狩野)2人分。
亡きご主人の布団の他押し入れの中にあったのは…。
(狩野)その「いつでも捨てれる」っていうのが今日なんじゃないかなっていう感じがするけど。
袋の中から財布が。
その中には繰り越した預金通帳が。
使えない通帳。
それでも心配性なので念のため取っておく。
ちなみに通帳の他に出てきたのが…。
10年以上前のファンレターを取っておく母にちょっと引き気味の狩野。
更に…。
あとあの…。
(千代子さん)そこはちょっと…。
家の権利証?
(千代子さん)そう。
でも…。
(足立)「嘘!意味ない」
(ジュニア)「これオンエアして大丈夫なん?」
(狩野)それこそ本当この
(千代子さん)ああそうだね。
氏子の会合や休憩で使っていた部屋では…。
(狩野)ここだね。
(千代子さん)うん。
(狩野)これこれこれ。
(千代子さん)これおじいさんの形見だよ。
(狩野)え?
(千代子さん)おじいさんの。
更に…。
(狩野)これはね…こういうのいっぱいあるんですよ家。
こういうの。
(千代子さん)勉強もしないのに…。
(狩野)誰が見るんだよこれ。
誰が見るの?これ誰が買ったの?
(狩野)ちょっと見てみる?
(千代子さん)うん。
(狩野)これだよこれ。
ブリタニカ系はもう全部いらないね。
(千代子さん)うんなんだろうこれ。
勉強熱心だった夫の勉さんが大切にしていた百科事典。
(狩野)相当じゃない。
(狩野)いや別にあのさ…。
無理やり。
(千代子さん)何回か見たんだけど…。
…と取り出したのは神主の仕事で参考になるという本。
(千代子さん)家相。
(狩野)家相って何?
(千代子さん)家相って家どのように建てたらいいですかって聞かれる時あるのよ。
「ちょっと待ってくださいね」って言って…。
これは家相盤と呼ばれるもの。
家を建てる時の向きや位置間取りを決める時に使われる。
その他…。
祭りや安全祈願など神事の際読み上げる祝詞。
更に千代子さんが捨てられないのが亡き夫勉さんの狩衣。
サイズは合わないが狩野のため取っておいたのだ。
(千代子さん)でもなんかね
(狩野)なるほどね。
すると狩野が…。
ここね…。
(狩野)屋根裏部屋に行くんですけど。
この先に神社ならではの物があるというのだ。
(狩野)ここがね
(狩野)食器なんかもめちゃめちゃここにねいっぱいあるんですよ。
これも湯のみ皿茶碗皿…。
こんないらないんですよね。
祭りなどで氏子に振る舞う料理用の鍋や食器。
そんな母千代子さんが片づけをしたくても出来ない部屋を片づける。
そこは…。
えーと…あっちの物置があるんだけどあそこにね捨てたらいいかなどうしようかなって悩んでるものがあるので…。
…と千代子さんが言うのは家の目の前にある2階建ての倉庫。
実はこの2階部分は兄弟の子ども部屋として使っていたという。
そして今回は…。
果たして何が出てくるのか?実家の片づけスタート。
千代子さんがまず取りかかったのはなんと着物。
実の母からもらった物で1人ではどうしても捨てられないという。
(狩野)はあなるほど。
(千代子さん)これね私が…。
(狩野)嫁入りの時着てそれ以降着たの?買っただけ?買っただけ。
嫁入りの際に母に買ってもらった着物だが一度も袖を通していないものもあるという。
いつかねお兄ちゃんに奥さんが…彼女にあげようかなと思って。
いやいやいや…。
(千代子さん)着ない?じゃあこれ捨てるの?売るの?今そんな…。
(狩野)しまってたところでこれいるかな…。
1着目から進まないのでとりあえず全部の着物を出してみる事に。
よっ!
(足立)「すごいいっぱいある」たんすの中からたくさんの着物が。
これで全部かと思いきや…。
着物は高い着古していないそんな理由で捨てられない親世代が多く千代子さんも28枚の着物を残していた。
(狩野)どれが全部何かわかってんの?どれがどれかは…わかってるよ。
(狩野)例えばその…。
(千代子さん)全部。
あっこれだけ違う。
これはわかる?
(狩野)ちょっと待って。
1回ちょっと待って。
この着物全て千代子さんの母が嫁入りの時買ってくれた物。
お気に入りが…。
(千代子さん)これこれ。
するとその中で狩野に見せたい物が…。
(千代子さん)絶対。
これこれ…。
(狩野)お母さんの形見ってまだお母さん死んでるわけじゃないし。
これ素敵でしょ?
(千代子さん)これ結構したんだよこれ。
(狩野)いくらぐらいするの?
(狩野)えっ!
(千代子さん)本当。
いやこれはじゃあ取っといた方がいいよ。
高価だしお父さんとの思い出もあるし。
しかし他の着物は…。
どうせ着ないんだったら…。
(狩野)じゃあ今後着る機会ある?うん。
(狩野)いつ着る予定なの?
(千代子さん)「いつ着る」って言われても…。
(狩野)今考えてるのは?うーんと…。
いや「孫が」って…。
(千代子さん)これはねおばあちゃんがお父さんに買ってくれた着物。
(狩野)お父さんのって事?
(千代子さん)そうそうそう。
(狩野)っていう事は…。
(千代子さん)だからあんたが着られるこれ。
着たらいいじゃんこれ。
これ捨てる事ないよ。
これ俺いつ着るの?これだって。
お父さんのやつは取っとくとして…。
っていう事は一度も多分…。
(千代子さん)あらちょっと待って。
ちゃんと…。
(千代子さん)ちょうどピッタリ。
捨てるぐらいなら子どもや親しい人にあげる事を考えてしまう。
(狩野)いやーちょっとこれはいらないな。
するとここで…。
(千代子さん)それも捨てる?
(狩野)俺の物?狩野が残している荷物とはなんなのか?2人はいったん母屋へ戻る事に。
(千代子さん)こっちこっちこっち。
(狩野)ここ?
(千代子さん)うん。
(千代子さん)女性物。
靴下。
(千代子さん)そう。
だって…。
(千代子さん)そのまんまだよそのまんま。
私どうしようか…。
(千代子さん)「捨てて」って言われても…。
離婚から1年以上経つにもかかわらず千代子さんは元嫁の着替えを片づけられずにいたという。
更に…。
えっ…。
(千代子さん)他にも…。
ジャン!これ見た事ある?
(狩野)何?これ。
(狩野)あー…。
これあの…。
幸せな記憶が詰まったアルバムに…。
確かにこれじゃお母さんの気持ちもよくわかる。
離婚する時にどうしようかって2人で話し合ったんですよ。
こういう写真とかどうしようか…。
そう…。
とりあえずいったん実家でっていう…。
すごいなんかここの家にある事が…。
なんか…。
(狩野)なるほど。
そこまでちょっと母親を苦しめるんであれば捨てよう。
捨てよう。
とはいえ元嫁の荷物は狩野が東京に持ち帰る事に。
そして再び2人は倉庫へ。
中断していた捨てやすいよう段ボールに書くのは…。
(狩野)「すてる」。
更に…。
(狩野)「保留」。
ね!ちょっと分けていきましょう。
これは…「残す」。
(狩野)じゃあ残す物と捨てる物とあと悩んでるっていうこの保留箱に入れていきましょう。
(狩野)これはもう捨てますっていう。
(千代子さん)ピンクの…。
(狩野)このピンクの着物は捨てると。
(狩野)あとこれはいらないっていうやつは?これなんかいらないんじゃない?もう。
(千代子さん)これはなんだかわかる?
(狩野)わかるよ。
俺らが子どもの時着てたやつでしょ?
(千代子さん)これはちょっと…。
ほらお祭りの時に着たやつ。
(狩野)地域の子どもたちがこういう着物着て鼻にこういう白い線入れて化粧して。
俺本当にこれ着る時超イヤイヤで着てたからね。
(狩野)悩み中ねそれじゃあ1回。
1回ちょっと保留にしときましょう。
千代子さんが迷ったらとりあえず保留にし派手で着られない着物は捨てていく。
(狩野)他は?
(狩野)誰が?
(千代子さん)私。
(狩野)1回だけでしょ?
(千代子さん)うん1回だけ。
1回だけしか着てないんでしょ?
(千代子さん)そう。
自分の娘に着せたいと思い捨てずに取っておいてしまう。
「素敵じゃない」ちなみに…。
うん捨てる。
「あらお母さん…」片づけを始めて3時間。
(千代子さん)ああ随分ね…。
(狩野)ああ片づいた片づいた。
(狩野)あと保留も出てきちゃったかっていう感じはあるけども。
まあそれでもお母さんがあれだけ渋ってた割には…。
捨てるのが多くなってんじゃないかなっていう気がしますね。
28枚あった着物を15枚捨て6本あった帯は1本捨てる事が出来た。
こうしてとりあえず着物の片づけだけ終了。
では実家の片づけをする際にトラブルになり得る狩野英孝のNGな対応。
たけしさんはわかりましたか?全然わかんねえ。
なんでしょう?着物の価値って狩野君ぐらいだったら価値わかんないでしょ?着物の。
(狩野)全くわからないですね。
(大竹)あの帯が30万ってわかんないでしょ。
(狩野)はい。
(大竹)俺なんかにしたら狩野君はもう…。
(狩野)えっ!
(大竹)いや本当に。
大竹さんNGワードわかりました?「もう着ないでしょ!」とかグサッて刺さってるよねお母さんに。
(狩野)いやでも事実を言ったつもりだったんですけど僕的には。
あの君の身丈のあった着物。
あれ君のお父さんが着てたやつで着物は丈もあるけど袖丈とか俺もよく知らないけど身幅とかいろんなのがあるんだよ。
それ全部お父さんに合わせてるのが君の体形とビッタシなわけよ。
マジですか…。
(大竹)俺見てる途中からお前人間じゃないって本当に思ったよ。
(ジュニア)お前はひどいでホンマに。
(狩野)いやいやいや…。
(ジュニア)あの将棋盤でもあれおじいちゃんの形見やでお前。
あれ高いよあの将棋盤。
こんな厚いんだもん。
(狩野)でも家で将棋する人もいないし…。
俺…だったらあれ欲しいな。
だから欲しい人に譲るとか…。
だったらいいと思うんですよね。
だから捨てるのがまずいんじゃないの?譲るのが一番いいんじゃないかな?
(大竹)着物ってどうやって洗濯するか知ってる?
(狩野)洗濯ですか?
(大竹)「知ってんのか?」って聞いてんだよ!
(ジュニア)イエスかノーかだよ!知ってんのかって!
(狩野)ちょっと知らないですけど。
全部糸をほどいてなこんな長い板の…。
(狩野)えっ?
(大竹)糸ほどいてそれで長い板何枚も持ち出して洗ってそこに張り付けるんだよ。
うちの母ちゃんよくやってたよ。
(大竹)でキレイに張ってそれでそのあと…。
それで元の形にするんだよ。
(狩野)すみません。
(大竹)だからみんながお母さんにとっては思い出なわけだよ。
これ見たら何か思い出すっていう。
それを端からぶった切り…。
お前は…。
(やましたさん)あのつまりねお母さんはお母さんの思い出感情とともに生きてるわけですよ。
それを全く無視した状態で「いつ着るんだ?」とか「いらないだろ!」とか「捨てろ!」とそうやって言ってる事が全てNG。
(ジュニア)全てやって。
(やましたさん)全てNGです。
(ジュニア)じゃあお前これからこけし持って漫談しろ。
こっちに目いっちゃいますよみんな。
でもそれでも捨てた方がいいんですか?
(やましたさん)いえいえいえ。
それはお母さんが決める事。
つまり合理的な判断からいったら全て捨てるのが合理的な判断かもしれませんがお母さんは感情とともに物に感情を込めて今共にあるわけだからそれを…。
でもそういう事言ったらお母さんは何も捨てられない…。
(やましたさん)いえいえいえ。
これから時間をかけてという事。
「時間をかけて」?そうです。
でも現役世代は時間がないからたまに帰った時に短時間に済ませたい気持ちもあるじゃないですか。
だから焦るんですよね。
(やましたさん)そうですね。
それよりも何よりも根本的な間違いはハードルの高い物から始めちゃった。
お母さんにとっても子にとってもという事で。
着物って結構難しい?
(やましたさん)とてもハードル高いでしょ?その他にガラクタがいっぱいあるはずですよ。
そう思いませんか?例えばあのね今VTRに映ったのは使っていない器とかあったでしょ?あの中で質の落ちる物はいくらでもあるわけです。
もうお母さん自体が絶対いらないって心から思ってる物があるはずなんですよね。
だから一番どこからどう見てもお母さん自身がもうゴミだと思う事を一緒に探してあげる。
そっちの方が大事ですね。
ほぼほぼじゃあ僕結構ダメな事言ってた…。
その中で一番ダメなのってなんですか?「捨てろ!」です。
(狩野)「捨てろ!」。
誰だって「捨てろ!」とは言われたくないです。
そう思いませんか?「これいいなあ。
僕もらって帰る」っていうのはダメなんですか?それはねいいですよ。
それで…。
(やましたさん)方便としてはいいかもしれませんよね。
(大竹)阿川さん少しではあるが大事な着物を整理した狩野親子。
続いては母千代子さんの思い出の品に取りかかるのですが…。
ここで…。
それはどんな事なのか注意してご覧ください。
どう?まだある?悩んでるの。
(千代子さん)悩んでるのは…。
そういっぱいあるんだけどまず…。
(狩野)うわー!出てきたのは
(狩野)何?これ。
(千代子さん)ああほらほら…。
これ知ってる?
(足立)「えーそんなのも残ってるんだ。
すごい」このまま取ってたんだ?
(千代子さん)そう。
だってそれもまた思い出だから。
これは…ほら。
(狩野)うわ懐かしい。
いつかは使う。
そんな気持ちでいると気付けば大量にたまってしまうもの。
(狩野)これは捨てていいんじゃないの?
(千代子さん)なんで?なんで捨てるの?そしたらそれでもいいよ。
うん。
そういう風にするつもりでちょこちょこ…。
何枚のタオルがあるのか数えてみると…。
565758…。
(千代子さん)こういうのでね。
(狩野)こういうのって事は60かける3…。
180ぐらい。
ストックしてるわけじゃないよ。
使っているタオルを捨て粗品のタオルは残す事に。
更にはぁ?実家の片づけを始めた狩野親子。
天袋にも母千代子さんが捨てられずにいた物が…。
(千代子さん)それ誰のだったかな?これ捨て…。
どうしようかな。
(狩野)汚っ!出てきたのは古びたランドセル。
(狩野)俺のだね『幽★遊★白書』が貼ってあるから。
(千代子さん)ああそう。
ふーん。
保存状態も悪く使い道もないのでこちらも処分する事に。
(千代子さん)つづら。
(狩野)つづら?そして千代子さんがどうしても
(狩野)宝箱。
(千代子さん)宝箱。
ヤバイ。
お宝の予感が。
(千代子さん)何入れたかちょっと忘れちゃったけど。
果たしてつづらの中に何が入っているのか?
(狩野)ちょっといいですか?開けて。
(千代子さん)いいよ。
(狩野)俺初めて見たこのつづら。
開けますよ。
せーの…。
(千代子さん)お兄ちゃんが小さい頃…。
(狩野)何?それ。
(千代子さん)わかる?
(大竹)「お母さん楽しそうだね」狩野が子どもの時使っていた物を保管したつづら。
子どものテストなどを残すのと同じように母親が自分の物より大切にする思い出の品々。
(千代子さん)それ覚えてるでしょ?
(狩野)うわ懐かしい。
(狩野)懐かしい。
子どもにとっては大した事がなくても母親にとっては一番の宝物。
(千代子さん)別にねここに来て見てるわけでもないけどね。
幸せな結婚生活。
家族ができ1つ1つ積み上げた思い出がこもった物を片づける。
それが実家の片づけの本当の難しさ。
(足立)「すごいテンション上がった」
(千代子さん)はんてん。
(狩野)違うよ。
これ手作りで…。
俺が『キョンシー』見てキョンシーに対する霊幻道士が黄色のやつ着てて。
作ってもらったんだ俺これ。
欲しくて。
懐かしいこれ!
(千代子さん)何するの?それ。
今はだって着れないでしょ。
(千代子さん)これ私…。
(狩野)いいよ。
(千代子さん)ほら。
(狩野)たまに友達んち行った時とかにいるのよ。
子どものジャージー着てるお母さん。
懐かし…うわっ!
(狩野)いや逆にうれしくないよ。
(千代子さん)かえって悲しい?
(千代子さん)じゃあこれね…。
大人になった子どもと思い出を語りたい。
(千代子さん)これこれこれ…。
これはね…。
(狩野)それ何?母千代子さんが見せたい物とは…。
(狩野)えっワイシャツ?そうそうそう。
お兄ちゃんが小学校1年生の時に買った…。
ジャケット?
(千代子さん)うん。
その時の記念写真。
この1枚にある思い出が。
それは…。
入学するとみんなで写真撮るでしょ記念撮影に。
それでお兄ちゃんはこれ1年生の時撮らなかったの。
タカちゃんが1年生の時にお父さんが急にね「記念写真撮ろう」って言って1年生の時着た背広なのでほら窮屈だったのよ。
(千代子さん)それでも無理やり着て…。
こんなシワだらけになってた背広なんだけど。
撮った写真見た事ない?
(狩野)あるあるある。
(千代子さん)これ…。
(千代子さん)その時着た。
片づける前にどうしても息子に伝えたかった思い出。
(狩野)いける?
(千代子さん)うんいいよ。
タカちゃんに見せてからね。
いいよ大丈夫。
丸1日かけ出来た実家の片づけは28枚の着物の中から15枚を処分。
その他狩野のランドセルや元嫁とのアルバムなど捨てるに捨てられなかった物を片づける事が出来た。
(千代子さん)やっぱり…。
今日やったのって本当にこの家の中のちょっとした一部だけだと思うんで。
もっとちゃんと勉強しなきゃなっていうのは改めて感じました。
(笑い)やっぱりあれだね…。
俺の時代に…。
火消しの格好してるのだけ。
ああ俺こんな格好したのか…。
あとはない。
やっぱりものがない時代とは全然違うよね。
でもお母さん刻一刻子どもが大きくなる時の思い出を全部こうつまびらかに頭の中と物で残してるんですよね。
(大竹)でもかえってあれを…。
そうなんですよはい。
あのお母さんが一生懸命子どもの時からね英孝君がこうやって…。
めちゃめちゃ猛反対ですよ。
ご両親とも?
(狩野)両親とももちろん。
(ジュニア)まあそうやろな。
もう家出…半家出みたいな感じで飛び出してきましたから。
俺も家出たもんしょうがないから。
うん。
家飛び出してうちの母ちゃんに近所の人が「最近たけしちゃん見ないね。
どうしたの?」。
この大嘘つきがと思った。
「あの浅草のフランス座で見た事あるんだけど」って「そんな事ない」って言って。
「とんでもございません」なんて言って。
やっぱり親がさあれだけ可愛がってくれたのにお笑いってつらいよね。
(大竹)そう。
でもそれでもやっぱり一人前になっててファンがいて。
あれがまたうれしいんだよね。
あれはうれしいんだよ。
僕の実家の神社ってわかってファンの方とか来てくれるんですよ。
神社のお参りしてその方がお母さんにご挨拶しにいこうっていったらお母さんもうみんな誰でも家にあげちゃってお茶出して。
「これからも応援よろしくお願いします」みたいな事もやってくれてるみたいで。
うちの母ちゃんなんか俺が暴力事件起こした時に…。
もう信じらんないよ。
今のVTRの中で狩野さんがお母様に対してどこがよかったと思われますか?あれはよかったんじゃない?あの黄色いやつ出てきて「あっこれ覚えてる!」みたいな「お母さんに作ってもらって」っていうのは。
そうだよね。
作ってもらったのを覚えてたってのがなんかすごいよくない?あのあとに「死んだあとに見てもらいたかった」ってお母様がおっしゃった時に…。
あのせりふは…。
いや違います違います。
一切台本ないですからこのロケ。
(狩野)作家ついてませんから。
(狩野)書いてないです。
やましたさん。
狩野さんの言動何がよかったかという事を整理していただくと…。
言葉と態度に感謝が表れてたと思うんですね。
だから感謝が一番ですよね。
そして今度は無理に捨てさせてはいなかったでしょ?「捨てろ」という言葉は一切出てきてませんですよね。
「本当にいいの?」なんてね。
(やましたさん)そうですね。
そして迷った時はねお母さんにどれが一番大事かっていう問いかけが必要になってきますね。
何よりも大事なのは子どもが親の思いを聞き共感する事。
今はその時間を持ったっていう事ですよね。
片づけというよりは思い出を共有する時をプレゼントしたという形になりますね。
やっぱりその整理する事によってやっぱ思い出話も出てくるし品を見ながら話していくとやっぱり本当なんかお互い温かくなれるというか…。
(江口)さあ生前整理をやりたいけれども1人ではなかなか出来ないと思ってらっしゃる方多いと思うんですが。
実は手伝ってくれる業者があるんです。
料金なんですけれどもこちら。
2LDKの集合住宅の場合15万円前後。
6LDKの一戸建ての場合20万円前後。
これに処分費用がかかってきます。
そして生前整理を手伝ってくれる会社の中で物の整理だけではなく心の整理をケアしてくれるいわゆるエンディングノートの作成も手伝ってくれるというサービスもあるそうです。
エンディングノートって何書くんですか?
(江口)通帳がどこにあるとか自分の預金はこれぐらいある。
財産はどれぐらいある。
そういう事をたくさん項目はあります。
でも狩野君今行っといてよかったね。
(狩野)本当それは…。
(大竹)…っていうのもさ失礼な話だけど。
もうちょっとお年を召してからだったりすると…。
そうなんですよ。
(大竹)今ならまだそんな事を考えずに済むもんね?
(狩野)はい。
(狩野)ちょっと残酷。
生きてる人を…目の前で死んだ時の事を考えるって。
やっぱりちょっとお母さん的につらいだろうし僕もちょっと寂しいなっていう。
(やましたさん)だから実家の片づけとねよく混同されやすいんですが生前整理と実家の片づけは一緒にしない方がいいですね。
どういう違いがあるんですか?なぜならば親はこれからも生きていくわけですよ。
だから実家の片づけっていうのは親も子もこれから新たな親子関係を築き直していくんだという気持ちでね向かい合っていただければと私は思ってます。
(足立)これって私23歳で今親が43なんですよ。
若い…。
今の年からちょっとずつ始めた方がいいのかもうちょっとあとの方がいいのかって。
まだ放っといていいですか?ああよかった。
ここで相続問題に詳しい弁護士に聞いた。
まず1つは…。
骨肉の争いが始まるわけだな。
まず1つは…。
こちら親の死後いざ財産を分けようとしてもその財産がどこにどれくらいあるかがわからず困るという事が多くある事だそうです。
したがって土地の権利証や預金通帳保険証券など財産の所在を知っておく事は当然ですが中でも保険証券は親の死後3年以内に請求しなければ保険金を受け取れなくなるので特に注意が必要。
そしてもう1つは…。
葬儀の費用や喪主についてなどあらかじめ遺言で決めておく。
親の葬儀費用は兄弟で折半するものだと思われがちなんですけれども。
ある裁判では葬儀を発注した人いわゆる喪主だけに支払い義務があるという判決が下されました。
このようなケースでもめないようにやはり喪主や葬儀費用の支払いは誰がするかという事を遺言で決めておく事が大切だという事だそうです。
またあれだね兄弟いると…。
あるとね財産が。
子どもには絶対教えたくないっていう人もいたりしないんですかね?ちょっと失礼な言い方だけど…。
誰の?私の…?
(大竹)そうじゃなくて。
どうするの?こう…。
言ったとたんにあくる日縛られて…。
それこそたけしさんが亡くなられた時これはめちゃくちゃ大変ですよ。
俺もう死んじゃうの?イヤだな。
それこそたけしさんが亡くなられた時これはめちゃくちゃ大変ですよ。
なんにもないよ。
(大竹)ジュニア俺もう死んじゃうの?イヤだな。
だから俺はね…。
あれはどうするんですか?1回でも売るとその絵に税務署がいくらの価値があるってやられるわけ。
(大竹)値段が付いちゃうんだ。
俺は在庫が100枚以上絵があるんでそれに全部税金がきちゃうから毎年とんでもない事になるんで。
だから絵はあげる事にしてるの。
でも亡くなられたあとに…仮ですけどね。
どうするんですか?その100枚は。
それは…「たけしなんとか記念館」とかもし作ってくれるならあげるし。
そんな事がなかったら身内が預かって裏でそっとネットで「たけしのなんとか」なんて…。
大丈夫大丈夫。
奥さんがちゃんとやると思うよいろいろ。
(舌打ち)2015/12/01(火) 00:31〜01:33
ABCテレビ1
ビートたけしのTVタックル[字]

狩野英孝の「実家の片づけ」に密着!アナタも直面する社会問題…親子のトラブルになるNGな対応とは?母親の思い出の品を処分、正しい対応は?生前整理…今すべき事とは?

詳細情報
◇番組内容
現代社会の大きな問題となっている「実家の片づけ」…狩野英孝33歳と61歳の母親…3年前に父親を急に亡くし、その時に大変な経験をした2人が実家の片づけに挑戦!その様子に密着し「実家の断捨離」の著者・やましたひでこ氏が狩野の母親に対するNG対応、正しい対応をチェック!父親の形見の品&母親の思い出の品はどうすれば良いのか?
◇番組内容2
実は実家が1500年の歴史を持つ神社で代々宮司を務めてきたという狩野家。断捨離でとんでもないお宝発見!?バツイチの狩野だが、前妻の○○も発見!?アナタにも必ず訪れる大問題!その時、親子で兄弟でもめない為にはどうすれば良いのか?そして、たけしが語る実体験…母と息子の「思い出の片づけ」とは?
弁護士が教える「親が元気なうちに絶対にやっておくべき2つのこと」とは、一体何なのか?
◇出演者
【レギュラー出演者】ビートたけし、阿川佐和子、大竹まこと
【ゲスト出演者】千原ジュニア、足立梨花、やましたひでこ(「実家の断捨離」著者)
【深掘りリポーター】狩野英孝
【ナビゲーター】江口ともみ
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/

ジャンル :
ニュース/報道 – 政治・国会
ニュース/報道 – 討論・会談
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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