どうもこんにちは。
うわっ!おいしそうなケーキ!あれ?善岡さんは何注文したんですか?あ〜いいんです。
私はコーヒーだけで。
えっ珍しい!いつもはケーキたくさん食べるのに。
ねえ。
ええ。
珍しいですよね。
体調が悪いんですか?あっもしかしてメタボ気にしてんでしょう?ねえ。
それとも何か悩みがあるとか。
何?待って下さい。
そんなに話を大きくしないで下さいよ。
違います!実は明日健康診断で体重測定があるんです。
だから甘い物は我慢しているんですよ。
な〜んだそういう事だったんですね。
でも一日甘い物を控えたくらいじゃあんまり意味ないと思いますけどね〜。
え〜っそれ言う?そんな事言うの?それは置いといてもう一つ理由があるんです。
実は今お金がないんです。
善岡さんさっきから「ないない」ばっかり言って…。
もしかして今日の学習に関係あるんですか?あるんですか?あるんですか?あ〜あります。
今週と来週は否定の表現を学びます。
日本語の「ない」を手話で表す場合手話には否定の単語がたくさんあるので否定の中身に合わせて使う単語を変えます。
今日はその中でもよく使われる「私は食べない」のような自分の意思で拒否する場合の表現。
そしてもう一つは「お金がない」のような実際に「物が存在しない」「人がいない」などを表す表現です。
では早速スキットをご覧下さい。
(3人)どうぞ!最初のキーフレーズ。
両手をヒラヒラさせる「ない」。
「ない」を学びます。
これは「物が存在しない」「人がいない」といった場合に使います。
解説していきます。
伸ばした2本指の下で軽く曲げた2本指をこのように動かします。
両手を胸の前でヒラヒラさせます。
「ない」。
この時首も軽く左右にふります。
このスキットの場合「仕事に集中していて気付いたら終電の時間を逃してしまった」という意味です。
「電車がもう全くない」という意味ですよね。
では今日のキーフレーズを表現して下さい。
はいやってみます。
よかったです。
表情もきちんとついていました。
よかったですよ。
テレビの前の皆さんも一緒にやりましょう。
できましたか?三宅さん練習を始めましょう。
この「ない」を使って例文をいくつか作ってみて下さい。
分かりました。
え〜と…よかったですよ。
動詞のあとしっかり区切って「ない」。
「食べた事がない」。
よかったです。
スキットの中にもう一つ否定の単語を使った会話がありました。
キーフレーズをご覧下さい。
次は自分の意思で拒否をする場合に使う「ない」。
これは片手を左右に動かします。
この時…このスキットでは会社の先輩が「タクシー呼ぼうか?」という提案に対して遠慮しつつ「いいです」と拒否する「ない」を表しています。
では練習です。
この「ない」を使って例文を作って下さい。
分かりました。
スムーズに表せていましたね。
先ほどのコーナーで三宅さんが「ない」を使った例文では「行った事がない」「これまで一度も行った事がない」という意味でしたね。
今三宅さんが表した「ない」は自分の意思で拒否をする「ない」という意味でした。
この2種類の否定の単語きちんと使い分けて表現しましょう。
じゃあこのあと飲みに行きましょうか?あ〜そうですか。
仕事に関する手話をご紹介します。
(2人)一緒に練習しましょう!人さし指と中指を伸ばした両手を顔の横で前後に動かします。
「会社」。
立てた親指を前後へ動かします。
「通勤」。
立てた親指を両手で作りこのように合わせます。
「会議」。
横にした手の上でもう片方の手をこのように前へ動かして「過ぎる」。
そして向かい合わせた両手をこのように動かして「仕事」。
続けて「残業」。
那須さん今日は何を教えてくれるんですか?はい三宅さん。
今日は否定の表現について学んでいますね。
「ない」と「ない」。
表現する時のポイントは何でしょうか?首を軽くふる事ですか?そう。
理解が早くてどんどん吸収していますね。
そのとおりです。
では今日はこちら。
「否定の非手指動作」です。
ん?非手指動作って確か先週習いましたよね?そうです。
これらが含まれます。
これを…先週は非手指動作を使った表現Wh疑問。
例えば…。
そしてYes−No疑問。
例えば…。
表情が違いますよね?はい。
今回の否定の表現でも非手指動作を使います。
否定の場合は表情ではなく首ふりという首の動きによって表します。
「何々ない」や否定語と結び付いている動詞と共に首を軽く左右にふります。
これが否定の意味を表します。
う〜ん…ちょっと難しいな〜。
難しいですね。
では例文で表現してみますね。
首ふりがありますね。
もう一つ。
首の動きと表情分かりましたか?では三宅さん表現してみて下さい。
分かりました。
やってみます。
いいですね。
表現の違い首の動きがしっかり表せていました。
とてもよかったですよ。
これからも首の動きや「ない」という手話表現全体を意識して更に練習してみて下さい。
頑張って。
那須さんありがとうございました。
(2人)「表現力アップ!」。
このコーナーでは善岡さんとのやり取りを通して手話の表現力を更に磨いていきます。
はい。
何?何?いきなりどうしたんですか?そう。
この前那須さんのコーナーでもミニマル・ペアをやりましたよね?覚えていますか?今日は三宅さんに手話を楽しくもっともっとも〜っと覚えてほしいという事で今日はその第1弾として1本指で表現できる単語に挑戦してもらいます。
私もやりますよ〜。
では私からいきます。
ハハハハ…。
「思う」もう一度「思う」。
う〜んとじゃあ「教える」。
「教える」。
そうか〜。
じゃあ「見る」。
「見る」。
「スムーズ」。
「スムーズ」。
そうか。
じゃあね…「不思議」。
「不思議」。
「もう一度」。
「もう一度」。
お〜。
じゃあ「頭にくる」。
「頭にくる」。
「気がつく」。
「気がつく」。
「秘密」。
「秘密」。
ちょっとちょっとちょっと善岡さん。
いつまで続けるんですか?もう番組終わっちゃいますよ。
でも1本指だけで表す単語こんなにたくさんあるんですね。
そうなんです。
次は1本指ではなく2本指だけで表せる単語もやってみると楽しいですよ。
それだけでなく1本指だけで文章を作ってみるのも楽しいと思いますよ。
こんな例文はどうでしょうか?というようにいろいろと遊べますよ。
通信機器に関する手話をご紹介します。
指文字の「は」を少し上げもう片方の手でキーボードを打つように動かします。
「パソコン」。
親指と小指を伸ばし耳にあてます。
「電話」。
指文字の「め」を前へ動かします。
「メール」。
上手にできましたか?ホサナさんいかがでした?最後会えないまま亡くなってしまって悲しかったですね。
半澤さん穀田さんありがとうございました。
では今日はこの辺で。
また来週お会いしましょう。
(3人)さようなら。
2015/12/01(火) 10:25〜10:50
NHKEテレ1大阪
NHKみんなの手話 第9課「もう、電車、ない!〜否定の表現(1)〜」[字]
講師の善岡修さん、ナビゲーターの三宅健さんと共に楽しく手話を学ぶ番組「みんなの手話」。第9課は「否定の表現1」です。
詳細情報
番組内容
第9課のテーマは「否定の表現1」です。手話には否定を表す単語がたくさんあり、否定の中身によって使う単語が変わります。今回はその中でも良く使われる表現「ない」を取り上げます。「手話おもしろゼミナール」では、「否定の非手指動作」について取り上げます。否定の表現でよく使われる首振りについて勉強しましょう。企画コーナーでは、前回に引き続き、民話の手話語りの後半をお届けします。
出演者
【講師】善岡修,【出演】三宅健,那須善子,ホサナ,半沢啓子,穀田千加子,【語り】佐田明,大野エリ
ジャンル :
福祉 – 手話
趣味/教育 – 会話・語学
趣味/教育 – 生涯教育・資格
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