「君にどうしても食べさせたい料理があってさこんなところまで連れてきちゃった」
うっとりしてしまうような料理の数々
実はぜ〜んぶ機内食だ
まファーストクラスだけどね。
食べてみた〜い!
今回は成田空港スペシャル第2弾。
機内食工場だ
上空1万メートルに咲く花美食の玉手箱機内食!オムレツが!ソースが!
あっあっヒレ肉が!
今日はですね飛行機の中で食べる機内食あるじゃないですか。
あの機内食の工場らしいんです。
へえ〜。
何かねここらしいんですけど。
入れますか?いやいやわざとらしい。
お待ち下さい。
開かないから。
やったって。
はいどうぞ。
じゃお一人ずつお願い致します。
お〜来た。
どうも。
門を開けてくれたのは機内食の伝道師篠原夕香利さん
世界220もの機内食工場の中でここは最高の賞を受賞したこともあるという
その実力のほどは?
アルコール消毒。
はい。
(田中)来た来た。
今日いないのかと思ったよ。
(田中)ね。
いましたね。
本日はようこそバクモンエアラインズにご搭乗いただき誠にありがとうございます。
ただいまランチということで…オーケー。
フィッシュということでね篠原さんに今日はたくさん案内してもらおうと思います。
あれでひどい目に遭ったな。
すげえ辛かったの。
トウガラシの青いトウガラシをシシトウと間違えてこいつ食ったんですよ。
(サヘル)辛いですね。
口ん中が火噴いちゃってさ。
ピーッって言ってさ。
隣の人がさびっくりしちゃってさ。
隣の人は俺だよ。
俺そこにいたよ。
いやいやそんなのは昔の話
こちらは懐石料理。
高級料亭にも見劣りしない
そして郷土料理。
日本の伝統的な料理も今やメニューの一つ
この工場でこれまで作ったメニューは6,500以上。
機内食はとんでもない進化を遂げている
あなるほどね。
そうなんです。
で今日はどういう工夫をされているのかを見ていきたいと思うんですが大切なキーワードがあります。
それがこちら。
ジャジャン!行きます。
「地上1万メートル」。
「上空1万メートル」ね。
そうですね。
ありがとうございます。
そして「暗い機内」そして「脱出不可能」というこのポイント3つ見ていきたいと思うんですが。
まずは…
そこでは地上で作った料理の味が変わってしまうらしい
そして薄暗い機内では料理の彩りもさえなくなってしまう
更に機内は脱出不可能。
具合が悪くなったら大変だ
料理にとっては逆風だらけの環境。
その中でどうやっておいしくしているのか?
では行くよ!イエ〜イ!イエ〜…何だよイエ〜イって。
グルグル〜。
完成!はい!お願い致します。
一行は白衣に着替えてクリーンルームへ
ここから先は髪の毛1本も落としてはならない。
超クリーンエリアだ
こちらの工場では一日21時間始発から最終便まで全ての食事を作る
その量なんと一日1万1,000食!
さあキッチンエリアに入ってきました。
うわすごい!
(田中)あれ何?
(サヘル)見ていきましょう。
近くに行ってみましょう。
フライパンこれ大きいですね。
(サヘル)すご〜い。
(男性)ソテーしてます。
焦げてしまうので…これおいしいよね。
おいしい。
(サヘル)うわすごい!オムレツですか?はい。
(田中)うわ〜!はい。
ふわふわでトロトロで。
(サヘル)ひたすら。
ひたすら200個これを作っています。
このオムレツ大量に作るのも大変だがもっと大変なことがある
実は工場で作った料理は客室乗務員がもう一度温める。
つまりオムレツには二度火を通すことになるのだ
そこで調理人はベストの状態の1歩手前で火を止めなければならない
この中にブイヨンが入っているんですね。
ブイヨンは和食で言うところの出汁。
このブイヨンを入れると卵が固まりにくくなる
これぞ機内食ならではの作り方
(田中)で最後にバターをちょっとやる。
へえ〜。
はいこちらへどうぞ。
匂いがいい匂いですからね。
続いては真打ちの登場!
うわすごい!ヒレ肉。
(サヘル)今お肉を焼いてますね。
え〜?
家庭では使うけど機内食では使わないあるものってな〜んだ?
(サヘル)絶対調理する時使うんですけれども。
塩こしょうはどうですか?使って…?
(サヘル)違うんですよ。
もっと…。
あっ!
(サヘル)そうなんです!
(田中)確かにステーキよくねにんにく。
(サヘル)はい。
欠かせないじゃないですか。
…あるのでそれを避けるために。
機内食では匂いの強い食材はNG。
ではどうやって肉のおいしさを引き出しているのか?
(田中)いい匂い!
その答えは一体…?実はソースだ。
にんにくの穴はソースがカバー。
機内食では食材に香りづけできない分ソースで味を仕上げていかなければならないのだ
地上と空の違いといいますと…あっそう!それは知らなかった。
知らなかったね。
飛行機と味覚には不思議な関係があるという。
ドイツの研究機関が機内にいる人の味覚を調査。
なんと甘味は15パーセントから20パーセント低下していた
更に塩味は20パーセントから30パーセント鈍るという
また好きな音楽では味覚への影響はないがエンジン音だと影響が出るという調査結果もある
そこで味覚が鈍ることを見越してソースを濃くする必要があるのだ
ただ単に…なるほどね。
だがただ煮詰めればいいというわけではない。
そのさじ加減はとても微妙なものだという
こちらが完成品になります。
衛生管理者立ち会いのもと味見させてもらうことに
(サヘル)出来たてのソースです。
そんなことするために渡したわけじゃねえだろうが。
(サヘル)どうですか?おいしいです。
(サヘル)味やっぱり濃いですか?割と濃厚なソースで酸味がやっぱりすごく利いててちょっとスパイシーな感じ。
う〜ん!地上で食べてもおいしいですよ。
そうですねはい。
そうですねはい。
(田中)なんていう質問なんだ。
続いてやってきたのはプレパレーションルーム。
魚と肉の下ごしらえをする部屋だ
(サヘル)こんにちは。
今こちらでは何を?
(田中)あらおいしそう。
(田中)なるほどね〜。
ファーストクラスなんて乗ったことない。
奥では見慣れない肉が。
何かと思いきや高級食材の鳩だった!
こうやって切ってらっしゃるじゃないですか。
あじゃ100グラムを。
いいですか?100グラムをお願いして。
憧れの。
(サヘル)どうですか?100!
(サヘル)ぴったりです。
(田中)すごいよぴったり100グラム。
お見事!これぞ職人ワザ。
なんだかとってもうれしそうだ
ところで機内は脱出不可能な密室だ。
乗員乗客に万が一があってはならない。
そこでこの部屋では肉と魚で調理器具を色分けしている
肉が持つ菌が魚に感染すると加熱しても毒素が残ることがあるという。
そこで菌が混ざらないように徹底しているのだ
他にも肉や魚の骨は喉に引っ掛かることを避けるため取り除く
脱出不可能な機内では食事の安全に細心の注意が払われているのだ
こうしてたくさんの手間をかけて作られた料理は最後に盛りつけの部屋に運ばれていく
(サヘル)すごいきれい!魚だ。
(サヘル)暗い機内じゃないですか。
そうですね。
極力こういう黄色を入れたりですとかにんじんのオレンジを入れたりすだちの緑を入れたりして彩り豊かにするように食材も盛りつけ方も工夫をしております。
(田中)いやすごいね〜。
例えばこちら。
キャベツの代わりに紫キャベツ。
ピーマンの代わりにパプリカを使っている
米はサフランで黄色に色づけしている
そこには数々の制約を乗り越え最高の料理を出そうとする調理人たちがいた
「探検バクモン」
さあおなかがねすいたので。
もうすきました。
いい香りもすると思うんですけどもこちらにちょっと…どうぞ。
お二人はこちらへどうぞ。
ご紹介したいと思います。
洋食の吉倉福三さんと和食の上村四四六さんです。
(一同)よろしくお願いします。
帽子が違うでしょ。
分かるでしょ。
和と洋でさ違うでしょ格好が。
2人はこの工場の総料理長だ。
総料理長はメニューを決めるいわばボス。
機内食という特殊な世界でイリュージョンを起こし続けてきた
さあそんなお二人がいろいろ試行錯誤しながらステキな料理を振る舞って下さってるわけですけどもお二人…
ここで吉倉シェフが取り出したのはファーストクラスのメインディッシュ。
「仔牛のフィレ肉」に備え付けの野菜やソースが一パックになっている。
収納するスペースには限りがある。
高さ5センチ以上の料理は機内に持ち込めない
そこで料理はばらして持ち込み客室乗務員が上空で盛りつけている
時間と手間はかけられない。
最小の手数で最高の形になるよう計算されているのだ
さあ爆笑問題よこのソテーを正しく盛りつけてみよ!
よくあるやつ。
よく見ますよね。
(田中)挟むんだな。
そうです。
挟むの好きなんだね。
キノコとキノコで挟み…。
こちらがまず太田様のご作品で。
そういうことです。
(サヘル)これはタイトルは何ですか?ハンバーグじゃない。
うそじゃねえか!ステーキなんだから。
続いて田中
邪魔だから。
緊張してるかなと思って。
緊張してないよそんなに。
早くしろよお前。
(サヘル)完成。
二人とも皿いっぱいに食材を配置してみたがなんだかぱっとしない
じゃちょっと正解を。
先生の見たいですね。
(サヘル)実際やってみてもらってもよろしいでしょうか?これ楽しいね。
まずこの白インゲン豆と。
(サヘル)先にそれなんですね!
(田中)超難しい。
(吉倉)そのあとにヒレ肉を。
あ〜!あとこちらのほうのソースを上からかけて。
あれうまそうだ。
全然違うよ。
(田中)全部縦に。
やっぱり真ん中に凝縮されたら全然うまそうだ。
これ…。
3つに分けたからね。
皆さんは平らでしたね。
これ刑務所のメシみたいだ。
おいしく見せる盛りつけのコツはとにかく上にのっける!
シェフのこまやかな計算が上空まで行き届く時料理は輝く!
さあ続いて和食の上村さんです。
よろしくお願い致します。
続いて和食。
世界無形文化遺産にもなり機内食でも人気が急上昇!
和食といえば素材本来の味を生かすのが基本だ。
濃い味付けが求められる機内食ではより一層の工夫が求められる
そこで上村シェフが例に出したのが…
この料理には地上では使わない食材が使われているという。
その隠し味2人は見抜けるか?
(サヘル)いかがですか?おいしい。
とってもおいしいですね。
分かりましたか?太田さん。
どうぞ。
かたくり粉?田中さんは?オリーブオイル。
一つはね…それとこれはもう全然普通に皆さんお使いになるかもしれませんが…酢か!酢なんだ!酢は分かんない。
分かんないね。
作ってから時間がたつ機内食では出汁の風味が薄れてしまう。
上村シェフが試行錯誤の末アクセントに選んだのが…
更に酢は出汁と魚の脂が時間がたっても分離しないようにつなぐ役割をするという。
技と経験で制約を乗り越えるシェフたち。
それでもまだ出せない料理がある
しめさばみたいなのは出せる?あそれは大丈夫です。
いくらもねさっきありました。
何かつけ込んだりとかそういったものは大丈夫ですね。
本当に…これはもうぜひやってみたいと思いますね。
それはいいですね。
やっぱり緊張感がどこかありますもんね。
外国に行く時なんか特にね。
だからそういう時にこう。
卵かけごはんなんかはホッとするだろうね。
なま物を出すことができない機内食において究極の料理。
それは卵かけごはん。
地上で最も簡単にできる料理が上空では難しい。
更に…
やはり機内の中でね…天ぷらとか。
カラッと揚がった天ぷらなんてね。
そうか〜。
何かが一つの進化を遂げる時そこには一つの夢がある
飛行機は調理人たちの夢を乗せて今日も旅立つ
2015/12/01(火) 16:25〜16:50
NHK総合1・神戸
探検バクモン「成田空港SP ようこそ!天空のレストランへ」[解][字][再]
成田空港SP第2弾は、機内食工場!上空1万メートルの密閉空間でふるまわれる機内食。数々の制約をはねのける、驚きの調理法やアイデアが満載。いざ天空のレストランへ!
詳細情報
番組内容
成田空港SP第2弾は「機内食」の世界。いま機内食は、最新の安全衛生管理と調理方法でどんどん進化し、地上のレストランとそん色ない味を実現している。今回探検するのは、エアラインの格付けで3年連続5つ星に輝く航空会社の機内食工場。客にふるまわれるのは上空1万メートル。そのとき最もおいしくなるように計算された機内食は、まさに知恵と工夫の玉手箱!味付け、色合い、におい…制約から生まれたスゴ技を一挙大公開!
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴
ジャンル :
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バラエティ – 旅バラエティ
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