NHKニュース7 2015.12.01


撃墜から1週間。
対立がますます深まっています。
今、世界が2人の動向に注目しています。
こんばんは。
ニュース7です。
こちら、国連の会議、COP21に出席した、ロシアのプーチン大統領です。
プーチン大統領、会議に併せ、アメリカやドイツなどの首脳とは会談しましたが、トルコの求めていたエルドアン大統領との会談には、応じませんでした。
ロシア軍の爆撃機の撃墜を巡って、対立が深まっています。
雪のロシア、モスクワ郊外。
撃墜された爆撃機の乗員の遺体が到着しました。
一方、こちらは、COP21の会場。
対立するロシアとトルコ、両首脳が出席しました。
しかし、首脳たちが集まった記念撮影では。
両首脳は、精力的に各国と会談。
しかし、トルコ側が求めていたエルドアン大統領とプーチン大統領の会談は、実現しませんでした。
プーチン大統領は、改めてトルコを非難。
トルコ軍がロシア機を撃墜した理由について、こう主張しました。
こちらは、ロシアが過激派組織IS・イスラミックステートのタンクローリーを空爆したとする映像です。
ロシアはトルコが、ISから石油を購入し、資金面で支援していると主張しています。
これに対し、エルドアン大統領は、テロ組織からこの種の買い物をするほど、われわれは品が悪くはないと反論。
その上で、もし何か証明されれば、私はこの地位にとどまれないが、プーチン大統領はどうなのか。
その地位にとどまれるのかと述べ、指摘が正しくなければ、辞任する覚悟があるのかと、プーチン大統領をけん制しました。
こうした中、ロシアは、爆撃機が撃墜されたことを受けて、こんな準備も。
ロシアがトルコへの経済制裁を発表するなど、対立が深まる両国。
一方で、事態の沈静化に向けた動きも。
アメリカ政府は、ロシア機がトルコの領空を侵犯したという見方を示したうえで、両国が対話を通じて緊張緩和に努めるよう求めました。
オバマ大統領は、シリア情勢を巡ってプーチン大統領と会談し、アサド政権と反政府勢力の対話を実現し、1年半以内の選挙の実施を目指すことなどで合意した和平案を前進させることで一致したということです。
またNATO・北大西洋条約機構は、このあと開く外相会議で、事態がこれ以上、緊迫化しないよう、トルコ軍とロシア軍の間で、一定の情報交換を促す仕組みを作るなど、偶発的な衝突を防ぐための取り組みを話し合うことにしています。
さて、ことし話題になったことばに贈られる新語・流行語大賞がきょう、発表されました。
こちらが、トップテンです。
政治やスポーツ、芸能など、さまざまな分野から、10のことばが選ばれました。
このうち、年間大賞に選ばれたのは、あの爆買い。
そしてもう1つが、トリプルスリー。
皆さん、ご存じでしたか?
新語・流行語トップテン。
安心してください、はいてますよ。
まずはこの決めぜりふ。
薄着だと思って、自負してます。
白紙撤回された、2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムもトップテンに。
ラグビー日本代表の五郎丸選手が、キックの前に取る独特のあのポーズ。
多くの人がまねして、すっかりおなじみのポーズとなりましたね。
こんな感じですか?決まりましたね。
かっこいいですよね。
日本代表の試合とかを見てると、ちょっと興味が湧きましたよね。
戦争反対!
また安全保障関連法に反対する若者たちのグループ、シールズも選ばれました。
そして、ことしの年間大賞。
一つはトリプルスリーです。
プロ野球、ヤクルトの山田哲人選手。
それにソフトバンクの柳田悠岐選手。
2人がことしそろって達成した、打率3割、ホームラン30本、盗塁30個の記録です。
そして2つ目は、中国など海外からの旅行者が、日本で大量の買い物をする、爆買いです。
大賞に選ばれた爆買いですけれども、ニュースで何度お伝えしたか分からないくらいですよね。
そうですね。
この間、仕事で北海道に行きましたら、北海道でも、買い物の大きな荷物を抱えた中国人の方、見かけたんですよね。
そして私はですね、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム。
発表の瞬間、このニュース7で生中継でお伝えしたんですよね。
その後、白紙撤回されるとは思いませんでした。
さあ、ことしの新語・流行語大賞について、選考委員に話を聞きました。
さて、きょうから12月。
冬らしい寒さとなってきました。
振り返って先月は、全国的に気温の高い日が多く、特に中旬は北日本を除く各地で、記録的な暖かさとなりました。
その原因は、エルニーニョ現象と見られています。
影響は続く見込みで、東日本や西日本、それに沖縄・奄美で暖冬が予想され、太平洋側では大雪の心配もあります。
青空の下、立派に成長した大根。
出荷量全国2位の千葉県では、今が収穫の最盛期です。
しかし、先月は気温が高く、全国各地で収穫量が増えたため、出荷価格は、先月26日の時点で、いつもの年の半分程度になってしまいました。
このため、こちらの生産者組合では、一部を廃棄して、出荷量を抑える対策を始めました。
値下がりは、大根だけではありません。
先月26日の時点の東京都中央卸売市場の卸売価格は、レタスが平年の0.57倍、ほうれんそうも0.58倍など、主な野菜14品目のうち、8つの品目で平年の価格を20%以上下回っています。
先月は、全国的に気温の高い日が多くなりました。
平均気温は平年と比べて、西日本で2.1度、東日本で1.9度、沖縄・奄美で1.7度高くなり、沖縄・奄美では、昭和21年に統計を取り始めてから最も高くなりました。
特に先月中旬の平均気温は、西日本で3.6度、東日本で3.2度平年を上回り、いずれも昭和21年に統計を取り始めてから、最も高くなっています。
その要因の一つが、エルニーニョ現象だと気象庁は分析しています。
南米ペルー沖の赤道付近の海域では、海面水温が平年より高くなる、エルニーニョ現象が続いています。
このペルー沖で海面水温が高くなりますと、フィリピン付近の水温が低くなる傾向があり、この付近で高気圧の勢力が強まります。
すると、南から暖かく湿った空気が、高気圧の縁を回るように流れ込みやすくなり、全国的に気温が高い日が多くなったのです。
エルニーニョ現象は、来年の春にかけて続く見込みで、東日本と西日本、それに沖縄・奄美では、暖冬が予想されています。
また東日本と西日本の太平洋側では、雨量が多くなると予想され、日本の南岸を低気圧が通過しやすくなるため、寒気と重なり、大雪になる可能性もあります。
次です。
きのう営業運転を開始した、JR山手線の新型車両。
13年ぶりということで、注目を集めましたよね。
そうですね。
しかし初日から、トラブルが相次ぎました。
そのトラブルがこちらです。
最初は営業運転を開始して、僅か5分後でした。
目黒駅で停止位置を55センチオーバーします。
午後7時前には、大崎駅に到着したときに、ドアが正常に開かないトラブルが発生します。
さらに午後11時前、大塚駅で、運転席に異常を知らせる複数の表示が出るなどのトラブルが起きて、7週目の途中で営業運転を取りやめました。
JR東日本は、この車両に初めて導入された、インテロスと呼ばれる次世代の情報管理システムが関係したと見て、原因を調べています。
きのう営業運転を始めたばかりの、山手線の新型車両、E235系。
夜には、乗れないことを示す表示が出ていました。
相次いだトラブル。
乗客が当時の様子を撮影していました。
昨夜11時15分ごろ、大塚駅で撮影された写真には、照明がほとんど消えた車内の様子が写っています。
撮影した20代の男子大学生によりますと、およそ20分間、ドアが開かず、閉じ込められたということです。
利用者からは。
春からおよそ1万キロの試運転を経て、運行を始めた新型車両。
トラブルに関係したと見られているのが、インテロスと呼ばれる次世代のシステムです。
E235系で初めて導入された、次世代の情報管理システム、インテロス。
搭載された装置やセンサーから、さまざまな情報を集約して分析します。
レールや架線の異常を常時、自動で監視したり、乗客の数に応じて、車両ごとにブレーキの強さを計算し、指示したりする機能。
それに、車両のドアとホームドアにずれが生じないよう、正しい位置に列車を自動的に停止させるシステムとも連動しています。
JR東日本は、きのうの3つのトラブルそれぞれに、インテロスが関係したと見ています。
大塚駅で起きたトラブルでは、詳しい原因は分からないものの、運転席にデータのやり取りに関する不具合の表示が出ました。
また大崎駅でドアが正常に開かなかったトラブルは、インテロスがソフトの不具合から、ブレーキがかかっていないと、誤って認識したためではないかと見ています。
そして、目黒駅で、停止位置をオーバーしたトラブルは、乗客を含めた各車両の重さから、ブレーキの強さを指示する機能に、不具合が起きた可能性があるといいます。
JR東日本は、あす以降も新型車両を営業運転から外し、詳しい調査を進めることにしています。
世界の通貨にとって、大きな転換点となります。
今、世界の主要な通貨として、IMF・国際通貨基金が位置づけているのは、ドル、ユーロ、ポンド、そして円です。
ここに、中国の人民元が加わることになりました。
新たな位置づけはこうなります。
まず円とポンドが入れ代わります。
そして注目の人民元は、こちら。
円を抜いて、第3の通貨となります。
こちらの百貨店のサービス、スマートフォンを店頭の端末にかざすだけで、自動で人民元の口座から引き落とされます。
このデパートでは、一部の売り場で中国で利用されている携帯電話で決済できるサービスを、9月にスタートしました。
人民元など7種類の通貨で支払いができるサービスを導入している量販店です。
日本だけでなく、人民元の国際決済での利用が増えています。
国際銀行間通信協会の統計によりますと、3年前、世界で決済に使われた通貨のうち、人民元の占める割合は20位。
それがことし8月には、日本の円を上回り、初めて4位になりました。
その人民元をIMFは、30日の理事会で、来年10月から世界の主要な通貨に加えることを決めました。
IMFが加盟国との資金のやり取りに活用している特殊な資産の今の配分の組み合わせです。
ドル、ユーロ、ポンド、円の順です。
新たな組み合わせでは、人民元はドル、ユーロに次ぐ、第3の通貨に。
円はポンドを上回り、第4の通貨です。
これについて、IMFのアメリカ代表の前理事は、中国は、人民元の一層の自由化の責任を負い、改革を約束することにもなるという認識を示しました。
中国にとっては、将来、ドルに対抗しうる通貨として、人民元の国際化に弾みをつけた形です。
そして習近平指導部には、人民元が世界からお墨付きを得たことで、国有企業など、既得権を持つ勢力に対して、いわば外圧をてこに、改革を進めたいねらいもあると見られます。
人民元が主要通貨に入ることは、経済大国となった中国が、国際金融の世界でも先進国に肩を並べようという象徴的な意味合いがあります。
ただ、直接具体的に出てくる影響は当面ないというのが、大方の見方です。
一方、これをきっかけに、今はまだ使い勝手がよくない人民元が自由化されていくのであれば、中国に投資しやすくなるなど、日本にとってもメリットは出てきます。
人民元が台頭する中、日本としては、円の存在感を高める努力がますます重要になってきます。
自動車を日中から日没にかけて運転しますと、だんだん街の様子が分かりにくくなってきますよね。
この薄暮。
薄暗がりになる時間帯に、ヘッドライトを自動で点灯する機能のついた車が少しずつ増えているんです。
日没前後に交通事故が相次いでいることから、国土交通省は、自動点灯機能を新車につけるよう、メーカーなどに義務づける検討を始めました。
日没の30分ほど前、午後4時ごろの東京都内です。
ヘッドライトをつけている車もあれば、つけずに走っている車も。
ドライバーの皆さん、ライトはいつごろつけるんでしょうか?
車のヘッドライトに関して、新たな対策が検討されています。
周辺の明るさを検知して、一定の暗さになった時点で、車のヘッドライトが自動で点灯する機能。
これを義務づける検討を国土交通省が具体的に始めたことが分かりました。
対象となるのは、国内の自動車メーカーと、輸入事業者が販売する4輪車の新車です。
背景にあるのは、夕暮れの時間帯に相次ぐ交通事故です。
去年1年間の交通事故の死者は、全国で4113人で、このうち、日没1時間前から1時間後までが535人。
僅か2時間で、全体の13%を占めています。
夕暮れ時にヘッドライトをつけるかどうかで、見え方は大きく違います。
歩行者が黒っぽい服を着ている場合、ライトをつけていないと、ほとんど見えません。
また歩行者からも車が見えにくくなるうえ、車が動いているか、止まっているかが分かりづらくなります。
交通事故総合分析センターによりますと、日没前の1時間に起きた、車と人が関係する死亡事故のうち、80%以上が、ライトをつけていなかったということです。
事故に影響している可能性がある、ヘッドライト点灯の有無。
JAF・日本自動車連盟が、全国の道路で調べたところ、日没30分前からライトを点灯している人は、全体の0.9%。
日が暮れた時点から5分以内でも22.8%にとどまっていたということです。
国土交通省が義務化の検討を始めた自動点灯の機能は、国内でも備えた車が増えてきています。
こちらは、どのくらい周囲が暗くなったら、自動でヘッドライトがつくのか、5つの車種で比べた実験です。
日没30分前の時点で点灯したのは3つ。
車種によって差はあったものの、日没までには、すべての車のヘッドライトがつきました。
EU・ヨーロッパ連合の各国では、こうした機能はすでに義務づけられています。
国土交通省では、点灯する暗さの基準について、EUの基準を参考にするとしています。
ただ、自動点灯機能が義務化されても、すぐにすべての車に備えられるわけではありません。
専門家は。
ニュースを続けます。
この1年間の書籍のベストセラーが発表され、お笑い芸人、又吉直樹さんの小説デビュー作で、芥川賞を受賞した火花が、200万部を超えるベストセラーになりました。
2位は、ジェニファー・L・スコットさんのフランス人は10着しか服を持たないでした。
上位10位には健康関連の本や実用書などが多く入り、去年に引き続き、文芸作品の売れ行きは低調で、10位以内に入ったのは、1位の火花だけでした。
乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症が、大都市を中心に広がっています。
国立感染症研究所によりますと、先月22日までの1週間に、全国およそ3000の小児科の医療機関で新たに診断された患者は、6687人に上り、平成15年に統計を取り始めてから最も多くなっています。
流行のピークは例年、今月から来月にかけてで、患者は今後、さらに増えると見られます。
プロ野球、新人選手の入団会見。
この夏、甲子園を沸かせた2人が決意を語りました。
楽天の入団会見は、およそ400人のファンが見守る中で行われました。
ドラフト1位、関東第一高校のオコエ瑠偉選手。
歌が特技というオコエ選手。
こんなファンサービスも。
勉強不足で。
ロッテのドラフト1位、仙台育英高校の平沢大河選手。
長打力が魅力のバッターです。
対戦したいピッチャーに挙げたのは。
気象情報です。
あすは次第に雨が降りだして、あさって以降、天気は荒れる見通しです。
あすの雨の予想です。
午後は西日本、次第に雨が降りだすでしょう。
関東も夜は広い範囲で、雨の所、多くなりそうです。
あすは九州の南部で激しく雨の降る所があるでしょう。
この激しい雨の範囲が、あさって木曜日にはさらに広がって、広い範囲で荒れた天気に警戒が必要となります。
では、あすの全国の天気です。
西日本から関東付近にかけて、午後は次第に雨でしょう。
3時間ごとの天気です。
東京は昼ごろから雲が広がって、夜は雨、気温はきょうよりも下がりそうです。
続いて名古屋から那覇です。
こちらも昼ごろからは雨の所が多く、鹿児島は夕方から激しい雷雨となる見通しです。
2015/12/01(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽山手線 新型車両でトラブル ▽新語・流行語大賞は? 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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