（３人）こんばんは。
さぁ「鑑定団」始まりました。
この間俺コンビニでねちょっとお金下ろしてさぁ行こうかなと思ったらケータイないんすよ。
あ！っと思ったらそのＡＴＭの横に置いたわと思って…。
タクシーバッっとひろうたら若い運転手やったんですけどケータイ鳴らしたいんでケータイ貸してもろうていいっすかねって言ったんですよ。
いいですよいいですよってこうやって鳴らさしてもらってほんで鳴っても出ないんですよ。
コンビニに行ってすみませんけどケータイないですかって言ったら預かっておりますって言ってよかったと思ってその運転手さんまた前で待っててくれてたからケータイありましたわって…よかったですねって言われて。
ただ自分の電話番号の履歴が…。
そっか…。
もしバレてたらちょっといややなとかいろんなこと考えて申し訳ないですけど消してもらっていいですか？って言ったら笑顔で振り返ってもちろんですよって言って…。
オネエタレントとして活躍中の…
超エリート家庭に育ち幼い頃から世界各国を転々としていました。
５歳のときお受験のため帰国し名門…
意外にもその頃はとても内気で休み時間はいつも一人ぼっち。
家でラジオやレコードを聴くのが唯一の楽しみでした
しかし不規則な生活がたたり激太りしついには体重が８５キロにもなってしまったためスポーツクラブに通ったところ…
これを機にフィットネスのすばらしさを広めるべく…
その際アイドルの振り付けを取り入れたオリジナルのダンスを考案したところたちまち評判となりクラスが連日満員になりました。
その後バラエティー番組に出演するとテンションの高いオネエキャラがウケ一気にブレイク！
また去年は大好きな７０年代８０年代の音楽を独自の視点で分析した初の著書を出版。
更に現在は３つのラジオ番組を担当しご自身でその構成や選曲をしています
依頼人の登場です。
東京都からお越しのいやどうぞこちらのほうへ。
太ってるとき別人ですね…。
ほんと別人ですよね。
今はでもずっとキープしてますね？キープ？ちょっと太りました。
やぱりちょっと忙しすぎて。
いえいえいつほら人生終わるかわかんないから食べようと。
そういう気持に変わりました。
お宝持ってきていただきました。
拝見しましょう。
やっぱり！だってレコード何枚持ってるんでしたっけ？だいたい２万くらいはありますかね。
２万！はい。
その自分の棚からレコードを出してラジオとか…全部かけてます。
モンスターというアーティストの『ピンク・レディ』っていう歌なんです。
（一同）えぇ〜。
え〜って思うでしょ。
７８年の１１月にナイアガラ・フォーリン・スターズっていうのが『ＬＥＴ’ＳＯＮＤＯＡＧＡＩＮ』というアルバムを出したんですけどそのなかの曲なんですね。
多羅尾伴内って大瀧詠一さんなんです。
作られたのが。
大瀧詠一さんが２０１３年１２月３０日にお亡くなりになられてそのあとに私大瀧さんの特集をやったんですね。
それを聞いたご遺族がすごく感動してくださってそれで私に実はこれをくださったの。
私大瀧さんのコレクションって結構してるんですけどまずこのレコードの存在自体を知らなかった。
だからもうなにこれはっていう…。
はぁ見本盤って書いてます。
見本盤って書いてあるんです。
ちょうどモンスターが大ヒットした年に出たものなんですよ。
１１月にアルバム自体が出てるんですけど１０月ってあるんですよ。
だから当時もしかしたらかかってたのかもしれないラジオ局で。
プロモーションとして。
そうかそうかラジオ番組とか…。
そうなんです。
そういうところでかけるためだけに何枚か作ったみたいな。
そうなんですそうなんです。
これ今までかけたことあるんですか？これはね一度も針を落としてません。
ちょっと曲を…曲が流せれるみたいなんでこの…。
あっぜひ！〜ちょっとピンク・レディーの曲の一部…。
「ピンク・レディ僕らの恋人」「ピンク・レディ憧れ」「好き好き好き好きいつまでも」まさに賛歌です。
ピンク・レディーがそのときすごかった…。
なんか俺でも作れそうな…。
ご本人の評価額ですがおいくらくらいでしょう？１０万くらいでいかがですか？シングルレコードで１０万ってなかなかないですからね。
いや今はねそんな高い値段つかないんで１０万でも…高い。
すごいですね。
オープンザプライス！２０万！ない確かにない２０万！たいへん珍しいレコードです。
やっぱり。
はい私３０年このレコードの業界の中古レコードの仕事をしてるんですけども実物見るの初めてです。
このアルバムいろんなアーティストが参加してるんですけどもこのモンスターというのはデビュー前のシャネルズの桑マンさんなんですよ。
すごくいい味ですごくおもしろく楽しく歌ってるんですね。
歌ってるんですか？桑マンさんが？そうですよそうです。
ジャケットのないタイプのものなのでやっぱりなくしてしまうことが多いと思うんですね。
ですから現存数が他のプロモ盤に比べるとかなり少ない。
中古のレコードっていうと１万円ついたら「わぁ高いな」っていうものなんですよ。
これ針落としたらちょっと値打ち下がったりするんですか？丁寧に落とせば値打ち下がるってものじゃないですけどやっぱりそれはクリスさんの気持の問題だと思います。
そうですね還暦の祝いのときに…。
どうもありがとうございました。
こちらのメガネ屋さんにお伺いしました
いらっしゃいませ。
商売柄でしょうかメガネがとってもお似合いです
ありがとうございます。
いいでしょ。
実は古民具も大好きで船箪笥や蒔絵の盆を陳列に使うなどレトロな雰囲気づくりを心がけているそうです。
更に…
うわぁ丸メガネだけでこんなに！確かに充実した品揃えです
そうだったんですか。
ところで…
祖父勇作さんの友人が経営していた会社が倒産したためやむなく助けてあげたとのこと。
実はそれは…
そこで詳しく調べたところ地元を代表する名工の作とわかりびっくり！
これだけの作品はなかなかないと思います。
ぜひ鑑定のほどよろしくお願いいたします。
果たしてそのお宝とは！？
依頼人の登場です。
富山県からお越しのお願いします。
さぁどうぞこちらに。
さぁあぁ…胸元にもメガネが。
あぁかわいい。
今日今田さんにぜひ…。
マジですか？メガネをプレゼントしたいと思いますんで。
どうですかね？あら…え〜またこれ。
ちょっとどんな…。
今日の格好にあうような感じが…。
あぁそうですか。
はい。
いいでしょ？いい…うさんくさいですねなんかね。
さぁあら！これ何ですか？井波の彫刻二代岩倉理八の天神様と右大臣左大臣です。
おいくらくらいで買ったとか聞いてるんですか？私聞いてないですね。
高岡は子供が産まれたら必ず嫁さん側から天神さんを贈る習慣となっていますので。
男の子でも女の子でも関係ないっすか？長男だけですね。
あら次男は？次男の立場は？次男ですけど。
次男はこれです。
次男はこれですか？産まれますやんいつ飾るんですか？年末から飾って１月の２５日まで。
これ飾るだけでなくてそこに三方に鏡餅海鮮それで串柿みかんをのせて。
特に気に入ってるところなんてあったりしますか？顔ですね。
細かい。
クリスさんいかがですかこれ？セットで揃ってるっていうのがすごいんですよねたぶん。
３つが珍しいっていうことですもんね。
そういうところにはねコレクターとして反応しますね。
レコード以外にも？レコードも帯がないとダメとか。
やっぱりいろいろあるんで。
俺ダメやな買ったら全部そんなん捨てるタイプですもんね。
え〜恋人にできない。
恋人にできない？いいですよ。
もちろん結構ですよ。
１４世紀の末に建立された瑞泉寺の門前町として栄えたが寺は度重なる火災で焼失し再建を繰り返していた。
井波彫刻は１７７４年の本堂再建にあたり京都本願寺から御用彫刻師前川三四郎が派遣された際地元の大工番匠屋九代七左衛門ら４名が参加し三四郎から彫刻の技をじきじきに習ったことに始まる。
その後この大工の弟子たちが全国各地の神社仏閣の彫刻で腕を振るいそれと並行し欄間獅子頭置物なども手がけるようになったのである。
その技は連綿と受け継がれ現在も…
井波町北川の生まれ
太子堂蟇股などを手がけたがその際京都の職人たちにおおいに刺激されめきめきと腕を上げた
５年後与八郎は帰郷したがその後も理八は京都にとどまり続けついには本願寺彫刻主任を拝命し新本堂の彫刻を完成。
また佛光寺の唐狭間には二十四考の図を彫ってみせた。
通常唐狭間といえば牡丹に獅子雲に天人などが相場と決まっているがこの二十四考は風変わりなうえに出来栄えがよく理八傑作中の傑作として誉れ高い
その後は仏閣彫刻の大家として後進の育成に力を注ぎつつ自らの技により一層磨きをかけた。
例えばこの欄間は薄い一枚板から大小の菊を彫り出したもの。
菊は彫刻のなかでもとりわけ難しいとされるがそののみさばきには一切の迷いがなくまるで一幅の絵画のごとくである。
１９２７年５年の歳月をかけた八尾町蚕養宮の神殿彫刻の完成を見届けた後他界
改めて依頼品を見てみよう。
二代岩倉理八作の天神右大臣左大臣像である。
気品溢れる表情端正な姿欄間を思わせる台座などいずれも作者の人柄をしのばせる丁寧な仕事ぶりである
ご本人の評価額ですけどもおいくらくらいでしょう？１００万…１００万でお願いいたします。
３体で１００万でいいですか？そうです。
オープンザプライス。
２５０万！すごい！ありがとうございます。
するな〜これは。
名工岩倉理八の作品に間違いありません。
材質はね理八がよく欄間を作るときに使うイチイの木を使ってます。
天神様っていうのは数多く作られてるんですけれどもこれくらい細かく作ってるのは岩倉理八しかできないんじゃないですかね。
眉毛の線なんかはもう見えないくらいに細かく彫ってる着物の袖の表現ですかそれは逆に流動的で大胆で技術の高さを感じますよね。
それと目線がちょっと下にあるんですね。
それはなぜかというと拝んでる人が上を仰いでるときに目線が合うように作られている。
それは仏像もそういうふうに作ってるんですね。
台座のところの表現なんですがまさしく欄間をちっちゃくしたような。
たぶん理八のものでもこういうふうに作られてるものは少ないんじゃないですかね。
それとやっぱり右大臣と左大臣を２体携えてる。
それが残ってるっていうことがやっぱりすばらしいですね。
これからも後世に残していっていただきたいなと思います。
大事になさってくださいありがとうございました。
今回の舞台は山口県南西部に位置する…
明治維新後セメントを中心とした工業都市として発展し現在も瀬戸内工業地域の一角を担っている。
そのシンボルが明治１６年初めてセメントを焼成したこの竪窯でその形から徳利窯と呼ばれている。
現在我が国に残るのはこの１基のみであり貴重な産業遺産として国の重要文化財に指定された。
またこの地の粘土が耐酸性に優れていたことから硫酸瓶をはじめとする窯業も盛んで最盛期には３０基以上の登り窯で焼酎瓶や梅干し用容器などが作られ…
そしていちばんの自慢がこの夕陽で市内には数々の夕陽スポットが点在する。
穏やかな海岸線を茜色に染める美しさはまさに映画のワンシーンのごとくでこれを見るために全国から大勢の人々が訪れる
早速行ってみよう！
（２人）出張！なんでも鑑定団ＩＮ山陽小野田。
まずはこの番組に出演するため仕事を辞めてしまった…
お仕事は何やられてたんですか？お巡りさん！そうですか。
この番組が始まって以来ずっと出演したいと思っていたが公務員はいろいろと手続きが面倒なので…
６０歳までの仕事はきちんとしたんですよ。
それから後５年間ほど…。
これねすごいことですよだって辞めたからって出れるっていう確実はないわけですよ。
もし呼ばれてなかったらどうなってたんですか？
お宝はこちら
もともとは知り合いの骨董収集家が持っていたもの。
実は１０年ほど前一度見せてもらったことがあり…
すばらしい皿であるというのは常に思っておりましたけどね。
のどから手が出るほど欲しかったが本人にはなかなか言い出せなかった。
すると…
もう８７歳になったのでコレクションを処分することにしたといい…
そこで６万円で譲ってもらった。
見込みに豪快に泳ぐ鯉の姿が描かれているのでもし高ければ…
じゃあもう熱い広島カープファンということですね。
まぁそうでもないんですけど…。
違うんですか！
本人評価額は自分の目を信じ…
長年の夢が今日ようやく叶ったのでもう思い残すことは何もない。
あとはこれが高ければ万々歳。
果たして結果は？
ジャカジャン！
う〜ん残念！
あまり時代が古くございません。
裏にですね「大日本九谷製」というふうに書いてありましてこれは明治以降に海外に輸出するときによく使った銘なんですね。
カラフルな色絵と鯉の鱗のところ丁寧に金で描いてありますけれどもかっちり焼き締まってないんですね。
縁のところにヒビが今もう入ってまして…。
ですので飾るときとか扱いとかはぜひ注意していただきたいなと思います。
続いては本日の最高齢…
おいくつですか？えっ！？同級生とか…比べると全然若く見られるでしょう。
食べ物とかそれこそ飲み物とか注意とかされてるんですか？お酒は飲まれるんですか？
お宝はこちら。
作者は…
六十数年前筑豊地区にある炭坑の変電所建設の仕事に従事していたときのこと…。
一所懸命頑張ると…
すると…
炭坑所の方が非常に喜ばれて…。
自宅に呼んでいただいて…でそのときに床の間にこれが飾ってあったんですわ。
ひと目見ると童子が子犬をおぶっている絵だったので…
かわいいですねと言って褒めたんですわ。
そしたら…。
実はそのとき…
当時高級スコッチといえば給料をすべてはたいても買えないほど高く高嶺の花だったのでこの掛軸もきっとすごいものに違いないと思っている。
しかし今日は久々に人前でしゃべったためとても緊張してしまった
本人評価額は期待を込めて…
まさか９０歳を過ぎてこんなにドキドキするとは夢にも思わなかった。
まさに見合いのときのよう。
果たして結果は？
ジャカジャン！
う〜ん残念！
大丈夫でしょうか…。
抱一は姫路藩のお殿様の息子ということで使ってる画材は超一流でございます。
色のビビッドさが足りないということとやはり絵が平面的だと思います。
もし本物であれば２００万円以上。
続いては厳しい家訓のある家で育った…
何があったんですか？先々代がですねある事業で大失敗をしましてね。
その失敗を二度と繰り返させないというところで父が作成した家訓だと思います。
お宝は…
小学５年生のころのこと病に伏した祖父が自分と弟を枕もとに呼び…
この書はなと…。
当時はよくわからなかったが長じてから父に詳しく聞いたところこの書は戦前さまざまな事業で財を成した曽祖父が萩市の寺から譲り受けたとのこと。
しかしその後曽祖父は…
莫大な保証債務を負ってしまいまして…。
そして後の農地改革更には起死回生をはかるために…。
それにも失敗しすべての財産を失ってしまった。
しかしそれでもこの書だけは大事にとっておいたらしい。
本人評価額は堂々の…
家訓を忠実に守りまじめひと筋に生きてきた自分にとって今回の出演は一世一代の大勝負。
どうせならご先祖にいい報告がしたいが…。
果たしてどうなるのか？
戦前さまざまな事業で財を成した曽祖父が手に入れたもの。
その後曽祖父はすべての財産を失ったがこれだけは絶対手放さなかった。
果たして結果は？
こちらジャカジャン！
あっちゃ〜！
偽物でございます。
月影がまばらにさしていてたいへん寒いという意味でございます。
確かに高杉晋作の書というのは細い線で書いてるんですけどどことなく弱々しくてですね…。
例えば「月」という字のですね下のはねてるところも十分とまってはねてないし…。
「光」という字の最後もなんか力が全然入っていないというようなね…。
本物であれば８００万くらいすると思いますよ。
続いては愛犬が散歩嫌いで困っている…
散歩行くよって声かけるとソファーの下に逃げてしまうんですよね。
ソファーの下に逃げてしまう…。
ひとつだけ方法があって散歩に行くときに…。
すっと出てくるんです。
こちらが愛犬の…
かわいらしいワンちゃんこれ〜。
しかし実はそれよりもっと困っているのはカートを押して歩いていると…
車の方が後ろから来て…。
お宝は…
１０年ほど前…
しかし入手のいきさつはまったくわからない。
そのためすっかりその存在を忘れていたのだが…
娘が「なんでも鑑定団」が大好きなんですね。
ありがとうございます。
それで家には宝はないんかということで…。
そこでこの皿を思い出し見せると…
マンガみたいやろ。
事細かくダメ出しされて…。
ダメ出しされて。
しかしまだ一縷の望みは捨てていない。
もしも高ければ…
ちゃんと散歩に行って喜んで走ってもらえる…。
本人評価額は大型犬を買う費用として…
よく見ると確かに娘が言うとおり絵付けがへたくそなのであまり自信はないが…。
果たして結果は？
ジャカジャン！
やった〜！
今から４００年ほど前の中国の福建省の州窯という窯で焼かれた焼物です。
周辺の部分を大きく幅広にとって８つに区切って文様を描いてますよね。
日本では芙蓉手っていうふうにいわれるスタイルです。
線がなんかちょっとふざけた感じみたいな…。
見えますけれどもさらさらっと達者な筆ですごく躍動感のある文様を描くっていうところが魅力なんですよ。
これとってもきれいな青が出てますのでときどき使いながら楽しんでいただくというのがお勧めしたいところです。
ミシンて失礼な話売れますか？一時期に比べたら少し落ちてきましたね。
やっぱり使ってる方が減りましたので。
なるほど！かなり古いのがきますね。
水没したものと落下したもの以外はメカ式のものに関しては復活する可能性が高いです。
お宝は…
もともとは京都の親戚が持っていたもの。
実はその家は幕末の頃勤王の志士が出入りし大久保が泊まったこともあったと聞いている
そのとき書かれたというのはちょっとそういう噂を聞きましたけど…。
歳ですから。
真偽のほどはわからないんですよ。
亡くなってるでいいじゃないですか。
死んでますんでって…。
亡くなってますんででいいじゃないですか。
６０年ほど前父が頂いて以来床の間に飾り大事にしてきた。
しかし何が書かれているかについては…
一応内容は読めませんごめんなさい。
すみませんミシン専門でしたね。
本人評価額はやや控えめの…
西郷隆盛に比べると大久保利通はあまり人気がなさそうなのでこのくらいしてくれればそれで十分。
果たして結果は！？
ジャカジャン！
大幅アップ！
すごい！なかなかわからなかったんですよ私も。
内容がこれ…。
急にしゃべりだしますね。
間違いございません。
真筆でございます。
晩唐の中国の詩人韋荘という人の詩を書いてる。
朝寝ててふと鶯の声を聞いたような気がしたと。
戸を閉ざしていても晴れているような気がする。
ひと筋の月光が窓から差し込んできて枕辺を明るく照らし出していると。
ということは最初に聞いた鶯というのは夢であって今は月の光がこうこうと枕辺を照らしているというような春の漢詩なんです。
大久保利通はよく西郷隆盛と比べられるんですけどもライバルではあったんだけども西郷からの影響をすごく受けてる書を書いてるんですね。
非常に堂々としててよく書けておりまして傑作だと思います。
どうですか景気のほうは？いいことはいいんですけど職人さんがいなくて非常にとりたい仕事もとれないというそういう時代です。
あらそうですか。
なるほど。
お宝は…
８年前ずっと空き家になっていた…
その中の一つ。
すべてボロボロだったので東京に暮らす長男に相談すると
全部カネ出すから一応私たちの家族の宝として大分の宝として残そうじゃないかと。
というわけですべて表装を直した
取り合いにならなかったんですか。
ならないです。
長男がしっかりしてるから…。
そして次男の自分が書画をすべて受け継ぎ…
お金だけ払って？そうですそうです。
いいお兄ちゃんですね。
しかしこれまでの流れを見るうちまったく自信がなくなってしまった
本人評価額はとりあえず本物と信じ…
書画は場合によっては大化けするので家や土地を受け継ぐよりロマンがあると思っていたが。
果たして結果は！？
ジャカジャン！
予感的中ガチョーン！
やっぱりダメか。
工芸印刷でございました。
下のところに第何集ってございますよね。
それは決め手ですしまったく濃淡がない。
川端玉章というのは今の京都画壇の祖みたいな人なんですけれども川端画学校というのを作った大先生なんでお弟子さんたちに絵のお手本的に見せる意味もあり作ったんですね。
残念でした。
出張鑑定ＩＮ山陽小野田はこれにて無事閉幕
お伺いしたのはこちらの公民館。
おりしも会議室では書道教室が開かれていました。
次なる依頼人はこの教室の講師書家の…
書道を始めたのは中学生のとき友人に字が下手くそだとからかわれたことがきっかけでした。
以来精進を重ね大学４年生のとき毎日書道展にこの書を出品。
すると２１文字以上の漢字作品を対象とする部門
その後は会社勤めをする傍ら書道を続け７年前からは市内各地の公民館で指導をしているそうです
お手本を見すぎますとどうしても…。
ところでお宝は何ですか？
副賞として頂いたのが…
それをその後実家に飾っていたところ１０年前…
そのときのＶＴＲがこちら
お兄さんが預かるぞと？
しかもこんな嘘まで。
そして結果は…
ジャカジャン！それはあんまりではないですかと言ったらその代わりに…。
今回のお宝を私にくれたんです。
兄はもう亡くなってしまったのですが…。
鑑定のほどよろしくお願いいたします。
復讐に燃える依頼人の登場です。
神奈川県からお越しの並々ならぬ決意が伺えます。
どうぞこちらのほうへ。
ちょっとひどいですねお兄さん。
ねえ？取り上げられたんですか？まぁ取り上げられたんでね。
これでも昔話でいうと絶対勝てますからね。
そうですか？もちろんです正直じいさんですから。
大丈夫です。
さぁいきましょうこちらです。
これは…。
これは川合玉堂です。
川合玉堂さん。
お父さんどうやって手に入れたんですか？実家の隣村にかんざん寺という温泉地があるんです。
温泉地はい。
そこへ玉堂が保養に来た。
そのときに描いたものがこれだと。
そう言われてお父さん買ったんですね？そうです。
出所がはっきりしてるのでこれは本物だと思ってるんです。
私のテラコッタを「鑑定団」に出したら１２０万になったんで一挙にその価値が上がっちゃったんですよ。
こちらのほうは少し傷んできたので。
こうクロスした…。
価値が上がっていくほうと下がっていくほうが。
この傷み方。
姉がこれを気に入っちゃって出しっぱなしにしてた。
父親はね姉にそれだけ気に入ってたんだったらあげるよと言ったんだけども姉は家宝だということで家へ置いとけばそのままでいいよということで家へ置いておいたんですところが兄が…。
お兄さま亡くなられたんですか？亡くなったんですよ。
あらま。
今じゃあご覧になってますよ。
お姉さんはまだお元気ですか？お姉さん。
姉は元気で今日来る予定だったんだけどもちょっと体弱くて来られなかったんです。
元気じゃないじゃないですか。
どういうところが気に入ってらっしゃいますか？もう文句なしに本物だと思ってるから。
もうすべていいなと思って。
玉堂の絵はだいたい色彩が豊かなんですよ。
これはあんまり色彩ないでしょう。
だから比較にならないんですよ。
線のタッチとかいうのはね偽物とは思えない。
だって毛筆のプロですからね。
そう。
ね？悪くないですよ。
今ちょっと上機嫌になりましたね今。
川合玉堂は四季折々表情を変える日本の自然とそこに息づく人々の姿を詩情豊かに描き続けた画家である
父が４８歳のときに出来た一人っ子だったため両親に溺愛され何不自由なく育った。
幼い頃から絵を描くことだけが喜びで父に連れられ山野を歩いたことが後の画風に大きな影響を与えた
京都の日本画家望月玉泉に師事。
しかし父は我が子を画家にする気など毛頭なく年に数回京都に赴き１０日ほど滞在して絵を学ぶという条件を出された。
その３年後…
この栄誉が父の心を動かしようやく画家になる許しを得ることができた。
これを機に親元を離れ…
先輩の竹内栖鳳らとともに修業に励み円山四条派の画法を徹底的に学んだ。
しかし程なく父が大地震による家屋の倒壊で不慮の死を遂げ母も病死。
天涯孤独の身になると志は高くとも技が伴わない自らの画業にも懐疑的になり煩悶する日々が続いた
郷里長良川を題材にした『鵜飼』を出品し…
しかしこのとき玉堂が味わったのは自作が評価されたことに対する喜びよりも同じ会場で目にした橋本雅邦の『龍虎図屏風』と『釈迦十六羅漢図』に対する衝撃であった。
なぜならそれはこれまで学んできた円山四条派とはまったく画風を異にし色使いが斬新でしかも圧倒的な迫力があったからであった。
そこで翌年意を決し上京。
雅邦に入門を許されると今度は同じ門下の…
切磋琢磨した。
その際春草大観らは日本の湿潤な空気を表現すべく輪郭線を用いない朦朧体に挑んでいたが玉堂はあえて彼らとは一線を画しむしろ線描にこだわることにより新たな日本画の創造に挑んだのであった。
この努力が形となって現れたのが…
まだ明るさが残る天空に二日月がかかり夕霞に煙る大地を仕事帰りの人馬が家路を急ぐ。
そこには幼い頃から培ってきた自然に対する思いが素直に投影されておりなんともいえない詩情が漂っている。
これは定型化された日本画の殻を打ち破る画期的な試みであり近代風景画の先駆けとなるものであった
玉堂芸術の頂点を成す傑作である。
ここでは線と色彩が見事に融合し全面に引いた薄墨が木々の紅や黄色を潤し濃墨で描いた筧や水車草屋を一段と際立たせている
どこか懐かしい日本の自然を好んで描いた。
しかしこれらは実在の風景ではない。
玉堂は飽くことなく写生に出かけたがそれをそのまま作品にすることは決してなかった。
描きためた膨大なスケッチをすべて心に刻みそれがやがて時を経て自分に語りかけてくるまでじっと待ち続けたのである。
すなわちこれらは玉堂のそして美しい自然に囲まれて育った日本人すべての心の風景である。
だからこそ見る者を永遠に魅了し続けるのである
改めて依頼品を見てみよう。
川合玉堂の掛軸である。
雄大な山々を背に小舟に乗り釣りをする人物が墨一色で描かれている。
とすると玉堂３０代の作か
ご本人の評価額ですが。
本物だと思って２００万で。
２００万。
テラコッタ１２０万超えていきますか。
お兄さんいきますよ！まいりましょうオープンザプライス！え〜！最安値。
まったく川合玉堂ではございません。
あら。
どこがと言われてどこもなんですけれども岸辺にかかる木の描き方ありえない角度ではなかろうかと。
この濃淡を使っているっていうのはそれなりに一生懸命描いてるとは思うんですけれども玉堂っていう方は風景をですねいったん自分の中に取り込んで再構成して描かれてるんですね。
ですからぱっと見た瞬間に絵が玉堂さんを表してるっていう感じがあるんです。
これは単に風景を写しただけ。
あえて言えばどなたか「玉堂」という号を持った方がまじめに描いた絵でもあるのかなというような…。
これからもテラコッタは大事にしていただいて。
すみませんどうも思い出の品物ですけども。
どうもありがとうございました。
はいありがとうございました。
また来週ですさようなら。
2015/12/01(火) 20:54〜21:54
テレビ大阪１
開運！なんでも鑑定団【怒りの依頼人！お宝を兄に奪われた！？】[字]
書道展の副賞として頂いた木内克の彫刻を兄が出張鑑定に出品したところ鑑定額は何と120万円！すると兄がこれは家宝にすると言って代わりにボロボロの掛軸をくれたが…
詳細情報
番組内容１
【兄に無理やり取り替えられたお宝】
依頼人は書家で、大学四年生の時には国内の大書道展で賞を受賞した。実はその際、副賞として木内克のテラコッタを頂き実家に飾っていたのだが、１１年前、兄が地元・藤枝市での出張鑑定にそのテラコッタを出品したところ結果は何と１２０万円！すると兄は「これは家門の名誉だから実家に置くべきだ」と言い出し取り上げられてしまった。
番組内容２
そして代わりにくれたのはボロボロの掛軸。テラコッタより高値がつかないと納得いかないが、果たして結果は！？
出演者
【司会者】
石坂浩二、今田耕司
【アシスタント】
吉田真由子
【ゲスト】
クリス松村
【出張リポーター】
原口あきまさ
【ナレーター】
銀河万丈、冨永みーな
鑑定士軍団
中島誠之助（古美術鑑定家）
北原照久（「ブリキのおもちゃ博物館」館長）
安河内眞美（「ギャラリーやすこうち」店主）
阿藤芳樹（「阿藤ギャラリー」代表取締役）
永井龍之介（「永井画廊」代表取締役）
勝見充男（古美術「自在屋」店主）
里村真和（「ココナッツディスク」社長）
ホームページ
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バラエティ – その他
趣味／教育 – 音楽・美術・工芸
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