報道ステーション 2015.12.01


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫真っ白ですね、皆さん。
中国・北京今日午前中なんですけどもこんな感じでした。
PM2.5。
今年最悪のレベルの数値だということなんですね。
冬場は石炭を使う暖房システムがあるので特に出やすいと。
それから石炭を燃やすことでCO2に関しても排出が北京、増えるというふうに聞いております。
CO2といえばCOP21、パリ近郊で開かれております。
温暖化に関しては、CO2が寄与しているといわれているわけですよね。
このCO2COPの現場でも中国はやはり、環境問題だと途上国という形になるんですが途上国であろうが先進国であろうが大きな国というのは利害と打算をCO2に関して超えないと、地球環境は大変なことになるということを痛切に感じさせる会議をまず、このあとニュースとしてお伝えします。
私のお隣のコメンテーターここで、ご紹介いたします。
おなじみの朝日新聞の立野純二さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは会議、さまざまな局面が見えてきております。
≫散々いわれ続けてきた言葉地球温暖化対策は待ったなし。
≫近代の幕開けはまさに工業化によってなされた。
もたらされた豊かさ。
その代償は今、気候変動という形で人類共通の危機となっている。
気候変動の影響を一番被っているのはアフリカや太平洋の島々などだ。
その声は切実さに満ちていた。
キリバス共和国では周辺の海面が毎年数ミリずつ上昇しており温暖化で最初に沈む国とされている。
≫世界最貧国の1つアフリカ南部のアンゴラ。
進行する砂漠化は深刻で干ばつなどにより現在150万人が食糧不足に陥っている。
≫排出量削減は途上国にとって経済成長への足かせとなる。
世界最大の二酸化炭素排出国で自称途上国の中国。
今日の北京はすごいことになっていた。
≫日中にもかかわらず視界が悪いことから多くの車がライトをつけて走っています。
≫今日のPM2.5の濃度は今年最悪のレベルとなった。
ちなみに、2か月前の軍事パレードのときと比べるとこんな感じだ。
中国では、悪化の一途をたどる環境汚染や大気汚染によりデモが多発している。
何かしら手を打たないと共産党体制は持たなくなるともいわれている。
それゆえか、中国は今回環境対策に取り組むと国際舞台で約束した。
≫今年、熱波で2300人以上が亡くなったインド。
まだ3億人の国民が電気のない生活をしているとして先進国には更なる削減を求めた。
インドは、国別の排出量が世界3位でもある。
≫今回のCOP21では途上国への経済支援について合意に至るかどうかに注目が集まっている。
ここ数年間何度も大型の台風に襲われ甚大な被害が出ているフィリピン。
現状の危機を訴えるとともに経済支援の必要性を訴えた。
≫温暖化対策ではエネルギー技術の開発など多額の投資が必要だ。
日本は途上国の温暖化対策に資金支援する方針を示した。
≫気候変動に取り組むフランスのNGO。
11日の最終合意に向けた各国の動きをどう見ているのか。
≫COP21ではテロ対策も争点の1つになっている。
地球温暖化による破壊は重大な貧困や失業を招き実は、過激派を生み出す遠因になっているからだ。
≫その過激派の1つイスラム国をめぐって150以上の国の首脳が集まるということもあり関係諸国は積極的に会談を行っていた。
≫今、トルコのエルドアン大統領が乗ったとみられる車が到着しました。
まもなく、オバマ大統領との会談が始まります。
≫爆撃機の撃墜をめぐって緊迫した状態が続くトルコとロシア。
今回のCOP21の場で両首脳が会い和解するのではという憶測もあった。
だがそうはならなかったようだ。
≫更に、プーチン大統領。
撃墜された我が軍の爆撃機は、トルコに向かうイスラム国のタンクローリーを狙っていたと強調した。
≫イスラム国は石油の密売で年間615億円を稼ぎ活動資金にしているとされる。
プーチン大統領によるとその多くはトルコで売買されているというのだ。
≫ロシアは、この間トルコがイスラム国の石油を買い援助しているという論理で批判を繰り返している。
一連の批判に対しエルドアン大統領はこう反論している。
≫今こそ、立野さんもあの蛮行がすさまじいイスラム国掃討のために何ができるか。
軍事とそれプラスで何がそれ以外でできるかとやらなきゃいけないときにトルコとロシアがああいうような形になっているというのは本当に残念なんですけどもこのテロ、そして難民問題という一連のこととCOPで話し合われている環境破壊につながるこの温暖化の話。
これ、不可分なんですよね。
≫地球温暖化とテロは直接つながった問題であると。
そう演説したフランスのオランド大統領の言葉は非常に印象的だったと思います。
気候変動が水や食糧不足を招きそして、それがテロや紛争の原因を生むというこの現実を直視して私たちの危機感を高める。
そういったことにこの会合が役立てばいいなと思います。
その意味で、これまで腰が重かったアメリカと中国。
この温室効果ガスを世界で最も出している2つの国が今回、声を上げて会議をリードしようとしていることは歓迎すべきことだと思います。
とりわけ中国ですね。
先ほどVTRにありましたように大気汚染、そして、更に加えて水質汚染も相当、深刻なんだそうです。
中国の河川の4割に重い汚染問題があって全土の都市の3分の2で安全な水が不足しているという調査もあるんだそうです。
そういった現実を鑑みるとやはり、ここはもう一国のエゴを追及するときではなくてみんなで結束して地球温暖化と戦うときだということだと思いますね。
その現状に照らしてみてもその中で、ロシアとトルコがこうやっていがみ合っているというのはいただけないですよね。
せっかく、テロをきっかけに国際結束を固めようという機運が生まれているのにそれに大きく水を差していると思います。
我々が取り組むべきはこの環境問題でありそして、イスラム国問題でありそして、ひいては今、流出している難民をどうやって助けるか。
そこに目標を絞るべきなのであってロシアもトルコもその目標を見失ってはいけないと思いますね。
≫そういう中で今日、番組の後半はかなりのスペースを割いて特集を組んでおります。
山口豊アナウンサーが南太平洋のマーシャル諸島の小さな島に行きました。
温暖化の海面上昇がどこまできているのかというすさまじい実態に迫っております。
更には今、解説いただきましたように大変な気候変動がそのままシリアの内紛紛争につながりテロ組織を生むという温床につながっているというこのあわせた特集をお届けしようと思っております。
次のニュースVTR未着という情報が入ってきましたが大丈夫ですか。
到着しました。
じゃあ小川さん、お願いします。
≫ご存じの方もいらっしゃると思うんですが昨日、山手線の最新車両がデビューしたんですがトラブルが起きて止まってしまってこちら閉じ込められた乗客の方が撮った写真なんですが、今日いろいろと原因がわかってきましたのでお伝えしますがつくづくものすごく便利なものというのは機械と人間とが折り合いをつけるのが難しいなとしばらく運転は見合わせだそうです。
≫JR山手線で昨日デビューした最新型車両。
全車両に車椅子やベビーカー用のスペースが設けられ運転士をサポートする最新型の自動制御システムを導入した。
ところが、お披露目の日にトラブルが続出。
今日から運転をいったん停止した。
今日、その原因が少しずつ明らかになってきた。
≫最初のトラブルがあったのは大崎駅を出発してわずか2つ目の駅ここ目黒駅です。
本来の停車位置をおよそ50cmほど通り越して止まったということです。
≫大崎駅を出発してわずか5分後。
オーバーランをした新型車両の様子。
ドアを開けるため電車をバックさせ戻しているところだ。
2つ目のトラブルはちょうど3周した、大崎駅。
ホーム側の全てのドアが5分間、開かなかった。
出発するまで15分もかかった。
3つ目のトラブルは7周目の大塚駅。
停止位置の1.5m前で停車してしまった。
このとき運転台のモニターには多数の故障表示が出たという。
車内では一時電気が消えた。
乗客700人以上が30分にわたり閉じ込められた。
≫JR東日本は3つのトラブルそれぞれに今回の車両から初めて導入された次世代の車両制御システムインテロスが関係しているとみている。
インテロスは列車が駅に近づいたときにある速度以下になるとブレーキが自動に切り替わりホームドアの正しい位置に停車するようにできている。
ところが、目黒駅ではどういうわけかブレーキのかかりが弱く本来の位置より55cmも行き過ぎて停車した。
一方、大崎駅では正しい位置に停車しブレーキが利いているにもかかわらずブレーキ信号がオフとして伝わりホームドアが開かなかった。
更に、大塚駅では自動ブレーキになったあと運転士がブレーキのかかりが弱いことに気づいた。
正確な設定のはずの自動ブレーキを手動に切り替えて結果的に1.5mほど手前に停車した。
≫新型車両は、4月中旬からおよそ1万km試運転をしてきたがトラブルはなかったという。
≫最後は人間の感受性でいろんな異変を感じたりしなきゃいけないんですけどコンピューターのほうが上だといわんばかりに徹底したシステムを作るのもそもそも私たちがいけないなと思うのはそんなこと、現実問題無理だと言われちゃうけど、都会って気ぜわすぎて、ちょっと山手線や京浜東北線がちょっと遅れたらまいったなって。
もうちょっとのんびりする感覚を持たないとどうにもならないじゃないですか。
≫そのつど、人間が微妙なさじ加減を調整していかなきゃいけないという気がしますけどね。
≫番組もカチッと54分00スタートとかやらなくてもいいんじゃないですかね?≫それは勘弁してください。
≫さて、がらっと変わります。
私も、何年も前ですがこの場所に取材に行かせていただきました。
福島の相馬です。
原発事故が起きてある酪農家の男性がこのご自分の堆肥小屋の壁に原発さえなければと書いて自ら命を絶ちました。
このとき、亡くなったときに家族の方々は避難していていませんでした。
例えば、お姉ちゃんには大変お世話になりましたと書いてあります。
今日、このことに関して何が決定したんでしょう。
≫福島県相馬市で酪農を営んでいた菅野重清さんが自ら命を絶ったのは原発事故から3か月後のこと。
壁には、チョークで書かれた最後の思いが残されていた。
≫原発さえなければ。
≫菅野さんには、妻と幼い2人の子どもがいたが事故後、妻の母国フィリピンへ避難。
1人で生活をやりくりしていた。
≫更に、そのとき相馬市では原発事故により原乳は出荷停止となっていた。
≫牛舎にはこう残されている。
≫原発で手足ちぎられ酪農家。
≫しぼった商品であるかけがえのない牛乳をどんどん捨てていらっしゃったわけですね、お父さん。
≫結局、2代続いた酪農は廃業した。
遺体が見つかったのは堆肥小屋。
震災の4か月前に500万円借金して建てたものだった。
≫妻バネッサさんは東電を相手取りおよそ1億3000万円の損害賠償と謝罪を求めた。
≫だが、長引く訴訟に親子は疲弊していく。
そして今日、和解が成立した。
≫和解交渉の際東京電力が和解金額を非開示にしてほしいとしたため詳細は出せないがバネッサさんには数千万円が支払われるとみられている。
文書には謝罪の言葉は盛り込まれていない。
≫私たちはいろんなことをとにかく、忘れようとして。
忘れて、そして、気ぜわしくまたスピーディーに生きようとしちゃうという中で本当に、こういうニュースに接しますと、お気の毒なことこのうえないんですけどそれ以外にも家族の分断を含めて苦しんでる人はいっぱいいるしまた、我々が報道していない原発事故関連によって結果、自殺に追い込まれている方々の例がいっぱいあるということですよね。
だから、時折、我々がお伝えする復興という前向きな言葉の裏に今なお苦しんでいる方々が≫こちら、皆様の手元にはもう届きましたでしょうか。
マイナンバー通知カードです。
当初は昨日までに配達されるということだったんですけれどもまだ届いていない方が2割、いらっしゃると。
また配達ミスも起きているようなんです。
そうした中、今日マイナンバーの差し止めを求める訴訟も起きました。
≫先月8日こちらの郵便局の配達員がマイナンバーの番号通知カードが入った郵便物を誤って近くの別の住宅に配達するミスがありました。
≫日本郵便によると今日までで128件の配達ミスなどが続発しているという。
長崎市の例。
≫マイナンバー制度の運用開始は来月に迫っている。
≫マイナンバー制度は違憲だとして市民グループなどがマイナンバー利用などの差し止めを求めて東京地裁に提訴します。
≫今日、国に訴えを起こしたのは東京、大阪など全国5か所で156人。
原告団によると、マイナンバーの差し止めを求める訴訟は全国で初めてだという。
≫原告側は本人の同意なく個人情報が集められ知らないところで利用されるのは憲法が保障するプライバシー権を侵害しているなどと主張。
更に民間企業などもマイナンバーを扱うことから漏洩の危険性が高いと指摘した。
≫情報漏洩のリスクについて政府は保護措置を講じ必要な対応を行っているとしている。
裁判所はどのような判断を下すのか。
≫漏洩の心配と丸裸になっていいのということといろいろあるわけですけどふっと思うのは軽減税率のときに、財務省案でふと浮かんで、そのあと消えましたけどマイナンバーのカードを持っていってそこで手続きをしてという話がありましたよね。
不人気で取り下げましたけど。
やっぱり、国の思いつきでほかのものとマイナンバーを抱き合わせでできちゃう便利さがとってもあるものでしょう。
≫小学校で避難訓練を終えた女の子が重さ300kgのシャッターに挟まれました。
≫今日午前10時ごろ横浜市磯子区の山王台小学校で避難訓練を終え教室に戻っていた6年生の女子児童が突然下りてきた防煙シャッターに挟まれ怪我をする事故が起きた。
シャッターの重さはおよそ300kgで女子児童は、胸などを強く打ち病院に搬送されたが命に別条はないという。
下りてきたシャッターのワイヤは切れた状態だった。
学校によると、教員が隣で閉じていたシャッターを開ける操作をしたとき、突然開いていたほうのシャッターが下りてきたという。
今年9月に校内のシャッターを一斉点検した際には異常はなかったという。
≫本当に申し訳なく思っております。
子どもたちが安心して校舎の中で過ごすことができるようにしていくのが私どもの責任でもあります。
≫今年、最も売れた本はやはり「火花」だった。
又吉直樹さんの芥川賞受賞作。
実は、芥川賞受賞作が年間ベストセラーになるのは初めてだという。
≫2位は、「フランス人は10着しか服を持たない」。
上質なものを少しだけ求めて大切に使うというライフスタイルを描いたアメリカ人女性のブログをまとめた作品だ。
3位は、下重暁子さんの「家族という病」。
そもそも家族とはすばらしいものなのかと提起し家族とは何かを問うた意欲作だ。
≫足踏みが続いていた株価がようやく。
今日の東証の終値は2万12円。
8月20日以来およそ3か月ぶりに2万円の大台を回復した。
株価が上がった主な理由は発表された法人企業統計で設備投資の数字が予想外に高かったためだ。
今年7月から9月の設備投資は去年の同じ時期に比べて11.2%増で2007年以来の高い伸びだった。
≫今年8月、大阪府寝屋川市の中学1年生の男女が遺体で見つかった事件で女子生徒を殺害した罪で起訴された男が男子生徒を殺害した疑いで再逮捕された。
再逮捕された山田浩二容疑者は8月13日ごろ大阪府寝屋川市の中学1年、星野凌斗君を大阪府内、またはその周辺でなんらかの方法で殺害した疑いが持たれている。
星野君は、この日の早朝同級生の平田奈津美さんと連れ去られたとみられその後、顔などに粘着テープが巻かれた遺体で見つかった。
殺害場所や犯行の手口は特定されていないが警察は、防犯カメラや証言などを再検証し星野君と行動をともにした人物が山田容疑者以外にいないと判断し再逮捕に踏み切った。
山田容疑者は黙秘を続けているという。
≫つらいニュースが多いですね。
≫今日、特集がありますのでいつもよりスポーツがぐっと早めにスタートです。
青山さんよろしくお願いします。
≫お伝えします。
今日は表彰式からお伝えします。
今年も残すところあと1か月。
2015年を代表するアスリートが表彰を受けています。
喜びの声を取材してきました。
≫今シーズン66度あったサヨナラゲーム。
各リーグで最も劇的な一打を放った選手に贈られるドラマティック・サヨナラ賞。
セ・リーグで受賞したのはヤクルト、雄平。
勝てば優勝同点で迎えた延長11回裏。
14年ぶりのリーグ優勝を決める一打。
≫そしてパ・リーグはトリプルスリー達成のソフトバンク柳田が8月に放った逆転サヨナラスリーラン。
その柳田は、おととい結婚を公表したばかり。
≫休むまもなく柳田選手が次に向かったのは、こちら帝国ホテルで行われている今年の新語・流行語大賞の表彰式です。
表彰式からの表彰式。
大忙しです。
≫柳田とヤクルト山田のトリプルスリーをはじめ流行語大賞トップ10には今年を代表する言葉が各界からノミネートされた。
≫「まいにち、修造!」松岡修造さんです!≫「まいにち、修造!」は日めくりカレンダーのタイトル。
考えろ、考えるな!今日から君は噴水だ!など、松岡修造の言葉を載せたカレンダーが100万部を超える超大ヒットとなった。
≫今日から君は毎日、笑顔!毎日、元気!「まいにち、修造!」。
≫いよいよこのあと、年間大賞が発表されます。
一体どの言葉が新語・流行語大賞に選ばれるんでしょうか。
≫爆買い!そしてトリプルスリー!≫2015年の新語・流行語年間大賞を受賞したのは3割、30本、30盗塁のトリプルスリー。
65年ぶりとなる2人そろっての達成。
ともにチームを優勝に導きプロ野球界を盛り上げたのが受賞理由だ。
≫おめでとうございます。
なんと、年間大賞ですけれども。
≫続いては楽天の新人入団選手発表会です。
なんと歌いました。
オコエ、お声を披露です。
≫梨田新監督のダジャレの洗礼を受けたあとは…。
≫今日の東京日中は暖かい日差しで小春日和となりました。
こちらは明治神宮外苑のイチョウ並木なんですが12月に入って、やっと見ごろとなってきたんです。
例年であれば散り始める時期なんですが今年は遅くなっているんですね。
ちょっと色づきの様子をさかのぼってみたいと思います。
まず色づき始めたのが先月の半ばでした。
いつもであればここから一気に色づくんですが今年は、ゆっくりゆっくりと時間をかけて黄色に変わっていったんです。
色づき始めから見ごろを迎えるまでなんと、2週間もかかりました。
ここまで遅くなっている理由は朝晩の冷え込みが弱かったからと日中も暖かい日が多かったからなんです。
明日は西日本でこの時期とは思えない気温になりそうです。
明日の雨、週の後半にかけて強まりそうなんです。
というのも、雨の原因となる2つの低気圧がここから木曜日から金曜日発達しながら北上していきます。
等圧線がびっしりかかっていて全国的に風が強くなります。
北日本では猛吹雪となりそうです。
そして、今、お伝えしたこと次の特集に≫ここから特集にまいります。
山口豊アナウンサーが取材しました。
大変な取材だったようですね。
≫よろしくお願いいたします。
COP21が開かれておりますが地球温暖化は新たな次元に差し掛かっているといえると思います。
こちらは、今年のエルニーニョ。
つまり、ペルー沖の海水面の気温が上昇している現象を表した図なんですが今年はモンスターエルニーニョといわれているくらいこの海水面の温度が高いエリアが非常に広くて水温自体が極めて高いんですね。
今回、私たちはちょうど、この辺り。
マーシャル諸島の中の1つの小さな島を訪れました。
そこでは、島民たちが島を捨てる決断をしていました。
更に、この地球の裏側。
あのシリアでは気候変動が難民を生みそれがテロリズムを生む温床につながっていました。
≫この星で、今また何かが大きく変わろうとしている。
巨大化する台風。
≫数十年、数百年に一度の異常気象がなぜ、次々と起きているのか。
新たな局面を迎えつつある地球温暖化。
≫新しい気候のレジームシフトを起こす可能性が高いと。
≫世界に広がるテロや内戦。
その源流には気候変動があった。
≫日本から南に4500km。
太平洋に浮かぶ大小1200の島マーシャル諸島共和国。
気候の大変動が今、この島々の運命を変えようとしている。
≫今、前方に見えてきました。
あちらが、キリ島です。
非常に小さい島であることがわかります。
≫降り立ったのは、キリ島。
周囲3kmほどの島に400人が暮らす。
日本のテレビカメラが入るのは初めてだという。
≫ありがとう。
≫1946年からビキニ環礁で行われたアメリカの核実験。
キリ島の住民はもともとビキニで暮らしていた。
ビキニからキリ島に向かう当時の人々の映像が残されている。
アメリカは無人島だったこの島にヤシの木を植え、住宅を建設。
ビキニの住民を押し込めた。
強制移住からおよそ60年。
今、この辺りの島々では温暖化による海水面の上昇が起きている。
キリ島では今年になってこれまでに経験したことがないほどの海面上昇に見舞われた。
≫今年はエルニーニョの影響で例年以上に海水面が上昇しています。
この辺りにはたくさんのヤシの木が倒れているんですが、これは今年の大潮の際に波の力でなぎ倒されたものです。
そして今、この時間も海水がまるで川のようになって内陸のほうへ流れ込んでいます。
≫根こそぎ倒されたヤシの木。
今年から満潮のたびに海水が陸地に浸入してくるようになったのだ。
きっかけは2月。
島を襲った未曽有の海面上昇。
そのときの様子がカメラに収められていた。
≫これが、まさに同じ場所だ。
≫棒を頼りににごった水の中を進む女性。
水はひざの上辺りまで来ている。
≫水が入らないようにしたのかドアには板が打ち付けてある。
島の滑走路も大きな湖のようになっていた。
≫教会の周りも一面水に浸かっている。
カメラは、海水が入り込むその場所へと向かう。
もはや陸と海の境界はなく波が住宅街へと流れていた。
≫浸水の被害は島全体の9割に及んだ。
大規模な浸水は今年に入って3度起きたという。
≫その原因はモンスターエルニーニョだ。
世界各地に異常気象を起こすことで知られているエルニーニョは数年おきに太平洋ペルー沖の海水温が上昇する現象。
だが、今起きているのは高温の海域が西に大きく広がったモンスターエルニーニョ。
平年より0.5度以上高い状態が半年以上続けばエルニーニョと判断されるが今は4度も上昇しているところもある。
海水は温められると体積が膨張し水位が上がる。
キリ島では温暖化による海面上昇に加え今年のモンスターエルニーニョによる海面上昇で更に水位が上がるという二重の異常事態に見舞われているのだ。
海面上昇は島の生活をも蝕んでいる。
音もなく入ってきた海水。
水位はあっという間に上がったという。
家を襲った海水は貴重な真水の供給源である井戸にも流れ込んだ。
水は、今でも黄色く濁っている。
≫ちょっとしょっぱいですね。
今はじゃあどうしてるんですか?≫キリ島では、海流が速く伝統的なカヌーを使った漁ができない。
今はアメリカからの補償金や食糧支援が頼りになっている。
島の食料品店に行ってみると…。
≫缶詰ね。
日本のラーメンですね。
≫生卵もあったが賞味期限は1か月も過ぎていた。
≫更に、最近は波が高くなったことで船が入れず食料品の輸送も滞っている。
ビキニから強制的に移住させられた島の長老に話を聞いた。
≫度重なる海面上昇の被害に高まる住民の不安。
島は今年重大な決議をした。
島を捨て、アメリカに移住する。
住民に、その意思を問う選挙が行われていた。
核の難民になった人々が今度は、環境難民になるのか。
この日は異常気象を象徴する天候だった。
≫投票日の朝を迎えました。
しかし外はご覧のように大荒れです。
恐らく、熱帯低気圧もしくは台風が接近してきている可能性があります。
≫嵐の中、有権者およそ200人が投票した。
島の将来を左右する重要な1票だ。
追い詰められ島を捨てざるを得ないと覚悟を決めた島の議員は、こう話した。
≫太平洋の島々だけではない。
この気候変動が残酷なテロを生み出す源流になっていることをご存じだろうか。
パリ、そしてシリア。
気候変動が全ての始まりだった。
先月13日パリを襲った銃撃、爆発。
130人が犠牲となった同時多発テロ。
主導したのはシリアに本拠地を置く過激派組織イスラム国のメンバーだった。
その勢力を拡大させたのが5年間続く、シリアの内戦。
国内外におよそ1100万人の難民を生んでいる。
内戦のもとをたどると気候変動があった。
古代より肥沃な三角地帯と呼ばれ豊かな農村が広がっていたシリア。
ところが、2006年後半から3年にわたって史上最悪の干ばつが襲った。
脱出する住民も相次いだ。
この街にはかつて2万人が暮らしていたが残っているのは16家族だけになった。
≫実は、シリアを含めた地域は気候変動の影響で深刻な干ばつが発生する確率が高まっていたという。
これは、NASAなどの研究者が分析した放棄された農地の範囲。
赤色の部分にいた農民が干ばつで土地を捨てた。
気候変動と内戦の関係を論じるシナイ氏。
≫都市部には人があふれた。
住む場所も仕事も足りない状況で独裁政権に対する不満が高まっていた。
同じ時期、世界各地で異変が起きていた。
小麦の生産国ロシアで干ばつが起き輸出を止めた。
中国も干ばつに見舞われ中国政府は国際市場で買い付けに走った。
これに連動する形で世界の小麦の価格が高騰。
思い出してほしい。
エジプトの食糧危機を。
パンが不足値段が3倍になっても人々が殺到。
民衆の不満が爆発しムバラク政権の崩壊につながった。
シリアではこの動きが飛び火する形で内戦にまで発展。
その混乱に乗じて勢力を拡大したのがあのイスラム国だった。
≫気候変動がテロや紛争の源流になっていたことはお伝えした。
だが、これで終わりではない。
温暖化が急に加速し気候が大変動を迎えたという指摘が相次いでいる。
世界の気温は右肩上がりに上昇してきた。
ところが、2000年後からほぼ横ばいになっている。
温暖化といいながらも実は、この15年ほど世界全体の気温がほとんど上がっていない。
もちろんこの間も温室効果ガスの排出は続いてきた。
では、熱はどこにいったのか。
≫つまり、海が熱を吸収していたために大気の気温上昇が抑えられていたのだ。
だが、一転して、その海が熱を放出し始めたというのだ。
その証拠もある。
去年から世界の平均気温は急上昇。
今年は観測史上最も気温が高くなる見通しだ。
≫キリ島の選挙はアメリカへの移住に賛成する候補が多数を占める模様だ。
だが、アメリカ政府がキリ島の人々の声に応えるかどうかはわからない。
海面上昇を撮影した男性はインタビューの最後にこう訴えた。
≫山口さん。
≫今、最後に島の住民のウェスリーさんがおっしゃっていたように今回、取材中複数の住民の方から取材は喜んで受けましょうと。
でも、先進国から来たあなた方は、この現状を見て具体的に何をしてくれるんですかと問われたんですね。
考えてみると私たちの社会での営みが彼らの島を奪っている。
そこにもつながってくるわけでそれを考えたとき私は、何も言えなかったですね。
通訳の方が唯一この現状を世界にお伝えするよう頑張りますと答えただけでした。
これ、今、考えてみますと気候変動による環境難民。
これまでの難民とは違いますよね。
これが今世界中で問題になっていてシリアではテロリズムを生むその温床の1つになっている。
だからこそ世界中で今温暖化を食い止めるような努力をしなければいけない。
その切羽詰まった状態にあるということがいえると思うんです。
≫やっぱり、COPのあの会議は全員が環境難民の国の人間だと思い込んで会議するくらいじゃないとだめですよね。
私たちは加害者だというふうにまず思わないと、間接的にああいうことをやっているんだと思わないとどこか、罪の意識がないとだめですよね。
立野さん、いかがですか。
今、ご覧になってて。
≫太平洋に沈みかねない島国の方々の訴え。
これは、島国の問題ではなくて実は地球号という大きな船が沈みかねないという問題を私たちに突きつけてるんだと捉えるべきだと思いますね。
今、本当に私たちは世界市民なんだという意識を本当の意味で持たなければいけない時代になったのかという気がしますね。
≫立野さん、VTRで1つ付け加えるならば大変な大干ばつが襲って、シリアで150万人の人がダマスカス方向に来たという中にはもう1つ、気候変動とあって。
やっぱり、政権が灌漑技術をちゃんと取り入れていなかった。
結果、だめになっちゃったわけですよね農家の方々が。
ということを考えるとどうして政権がそういうことをやってない政権か。
国家体制はなんだというとかつてフランス、イギリスがああいうふうに自分たちの都合で線引きをしたことによるアラブ世界の状況がありますよね。
それを考えると結果、我々に戻ってきて私たち一人ひとりの問題だってフランス、イギリスを経て思っちゃいますよね。
≫気候変動が人災を呼ぶ人災が人の心を荒廃させる。
そして、テロ、紛争を招く。
この悪循環を断ち切る必要があるんじゃないでしょうか。
2015/12/01(火) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

ついに“環境難民”も…海面上昇で国を追われる人々。そして中東・アフリカの難民にも異常気象が関係していた▽「COP21」総理が演説▽流行語大賞

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

ジャンル :
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ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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