めざせ!2020年のオリンピアン「板飛び込み“勝負は2秒!”でもその前に…」 2015.12.01


勝負は一瞬。
僅か2秒の間に3回転半!究極の技307Cが武器。
それが最強の高校生ダイバー…日本初のオリンピックメダルも夢ではない。
マンガが大好き。
お気に入りは学校が舞台の青春物。
(北川)マンガ喫茶みたいになってますね。
厳しい練習のつかの間の休息だ。
しかしこの夏須山はスランプに陥っていた。
簡単な技にもかかわらずミスを連発。
これっていうのはきついんじゃないですか?出口が見えないんですよね。
そんな須山に手を差し伸べるのは飛び込み界最強の…乱れのない華麗なフォームはまさに…その男が伝授した飛び込みの極意とは?悩める最強高校生はスランプを抜け出す糸口を見いだせるのか。
須山が暮らす…高校チャンピオンはどんな学校生活を送っているんだろう。
あれ?女子ばっかだ。
須山はどこだ?あっいたいたいた。
あっいた。
クラスは女子が24人。
男子はなんとたったの2人。
圧倒的多数派の女子は須山をどう見ているのか。
肩身狭い感じですね。
めっちゃくちゃ肩身狭いですね。
そんな須山が輝くのはここ。
「須山晴貴君島根県」。
クラスにいた時とは随分違いますね。
得意技はオリンピック選手でも簡単には決められない大技。
(2人)お〜。
すごい。
前方向に飛び出し後ろに回り始める。
そして半回転。
豪快。
すごいきれい。
拍手しちゃった。
須山の307Cは高い得点が出る。
最高到達点はおよそ7メートル。
わ〜高い。
高さや姿勢の美しさが採点の基礎になる。
加えて回転が多いため3.5倍の得点となるのだ。
大技を可能にするのは強じんな脚力。
この武器で須山はインターハイ優勝など同世代のトップに躍り出た。
強じんな脚力は独特な練習環境で育まれた。
須山が練習する飛び込み台。
しかし夏以外は寒さのため使えない。
スポンジを集めたこのスペースがプールの代わり。
そこに飛び板を持ってきた。
飛び込みを始めた時から教わる吉田コーチと共に10年間踏み切りの練習を毎日のように続けてきた。
もともと線が細かった須山。
この練習環境で世界と戦う強じんな脚力を作り上げていったのだ。
こうやって練習してるんだ。
偉いね。
すごいですね。
若いのに大技に取り組むと。
攻め気ですよね。
はい。
大会ではやっぱり絶対王者の風格すらあるような感じでしたよね。
集中力がねすごくありますよね。
屋外の飛び込み台が寒い季節には使えないという事で。
努力してやったものってその工夫した事も含めて何か確かな力になるっていうのはあるかもしれません。
なりますね。
最強高校生に異変が起きた。
試合は6本の合計点で競う。
5本目。
大技307Cを飛ぶ。
うん!どうだ?周り喜んでますね。
10点満点中8点台が並ぶ高得点だ。
ここまでは順調。
いい感じな気がしますね今のところ。
次が勝負の6本目。
最後はひねりながらの1回転半。
一年間ほとんどミスはない。
あっ…。
しかし横向きで入水。
あ〜本当だ。
本当だ。
下半身がもうもろに向いてました。
え〜。
そんな下がるの?目を疑うような得点が並ぶ。
予想もしていなかった予選敗退。
うわ〜。
こんな事あるの?実は1週間前の大会でも簡単なジャンプを失敗していた。
深刻なのは失敗の原因を須山自身が分かっていない事。
体調は万全なのに…。
10年間の競技人生で初めてのスランプに陥っていた。
なるほど。
これ〜スランプですね確かに。
どこに立ち返っていいか分からないっていう状態が続いてしまうのでもう本当に気持ち悪いですよねずっとね。
もんもんとしてるっていう感じで。
そうなんだよな。
もう本当出口が見えないんですよね。
私4年間スランプだったんですね。
長くね?長!4年間。
本当長かったんですよ。
中学3年生で出した自己ベストを4年間更新できなかったんで。
どうやってそれを克服されてオリンピックまで行かれたんですか?私はもうすごくオリンピック経験されていた先輩から「覚悟が足りない」って教えられたんですよ。
いやもう言葉はすごくパワーがあるので私はそういった方々の言葉で本当にいつも励まされて一つ一つ乗り越えてきたので。
悩める須山を救うのは…何かかっこいいですね。
かっこいい。
人呼んで…
(歓声)隅々までピンと伸びた手足。
空中でもぴたりと閉じられた両足。
そしてしぶきが上がらない入水。
しぶきない!芸術品ですね。
精度の高い安定した演技は世界トップレベルだ。
(拍手)飛び込み界の悲願メダル獲得。
そのために若い世代への指導を引き受けた。
今回の指導は屋内の飛び込み台がある静岡で行われる。
憧れの存在寺内を待つ須山。
ちょっと緊張気味…。
緊張してるね。
オーラすごいですね。
よろしく。
よろしくお願いします。
お願いします。
まず須山のいつもどおりのウォーミングアップを観察。
さあミスターパーフェクトどこを指摘するのか。
えっ?なんとマットの置き方。
確かにタイルの目と僅かにずれているが…。
気にしますね。
ミスターパーフェクト。
寺内さんのベッドメーキングとか見てみたいですけどね。
もうすごいきちっとホテルなんじゃないかなぐらいきちっと何かね家行ったらなってるんじゃないかな。
タンスとか見たいですよね。
須山今度は厚いマットを持ってくる。
高校3年間変わる事のないアップだ。
ここでも寺内はミスターパーフェクトぶりを発揮する。
こう持っていくんじゃなくてもうちょっと…1本回る度に細かい体の動きを指摘。
ウォーミングアップから理想のフォームを意識させる。
(寺内)そうそうそう。
ウォーミングアップでもいい加減にやらせないですねやっぱり。
代謝いいしちょっと緊張してるし。
体は温まった。
それでもプールには向かわせない。
寺内には信念がある。
陸でできない事が急にプール行ってできるようになる事はないからさ。
これ通じますか?はい。
オリンピアンの言葉をかみしめる。
そうそうそう。
原因不明のスランプに悩んでいた須山。
何かが変わり始めていた。
う〜ん。
なるほど。
もう基本を徹底的に。
やっぱ寺内選手すごいですよね。
ああいうところの積み重ねでやっぱ5回行けるんでしょうね。
あとは平常心なんだなっていうのを感じました。
試合なんかでもやっぱり寸分の狂いもなくやっぱり競技に集中したいじゃないですか。
その時に「あちょっと狂ってるな」っていうのは分かるのは平常心だからなんですよね。
なるほど。
緊張したりする中でもマットが曲がってる時に「あ気持ち悪い」と思って直せる平常心はさすがだなって思いました。
確かにそうですよね。
いよいよ寺内がスランプの原因究明に乗り出した。
須山はなぜ簡単なジャンプを失敗したのか。
夏の大会の映像を見る。
寺内が指摘したのは回転技ではなくこの助走。
確かに須山は助走の段階で上半身のバランスを崩していた。
そのため力強い踏み切りができず回転が足りなかったのだ。
飛び込みの基本は助走。
改善のためにハイスピードカメラで撮影。
5本目を飛んだあと寺内が何かを見つけた。
指摘したのはこの右足。
板をしっかりと踏めていないという。
その証拠に足首は曲がったままだ。
これまで須山は次に出す左足だけで板を踏み込んでいた。
そのためバランスを崩しやすく踏み切りが不安定になっていたのだ。
一方の寺内。
これが須山に指摘した右足。
板をしっかりと踏んでいる。
(2人)あ〜。
確かに結構踏み切ってますね。
思いっきり蹴ってる。
こうする事で両足のバランスが安定し踏み切りやすくなる。
寺内が伝授した右足も使う新たな助走。
スランプ脱出に向け須山はその助走を物にできるか。
翌日寺内の本気指導が始まる。
この日もアップから目を光らせる。
意識するのは右足首の使い方。
理想の動きを体に染み込ませる。
そして実際に飛ぶ。
寺内は声をかけ板を踏み込む意識を強める。
(寺内)長く!しかし…。
ああそっか。
10年間で染みついた体の動きはすぐには変えられない。
踏み込みがまだ弱い。
足首はまだ曲がったまま。
本当だ。
いきなりはなかなか難しいですよね。
板をしっかり使いこなすって表現かな。
どう思う?俺はそうかな。
板を使いこなすっていう。
見守り続ける寺内。
(寺内)後ろ長くはい!10本目を飛んだ時だった。
須山のかすかな変化に寺内が気付いた。
そうやろ。
須山が初めて感じた右足の痛み。
それは成長の証。
意識がいき始めてんだ。
はい。
たとえ右足が痛くても強く踏み込め。
ひたすら飛び続ける。
オリンピアンの教えに応えられるか。
迎えた15本目。
(寺内)後ろ長くはい!おっすごいきれい。
何かきれい。
しぶきが全く。
ねえ。
きれいでしたね。
さあどうだ?
(2人)お〜。
須山の右足はしっかりと板を踏み込んでいた。
そのため足首はきれいに伸びている。
変化は一目瞭然。
変わってる〜。
本当だ!右足で強く踏めたため次の左足に無理な力がいらない。
安定した踏み切りが可能になった。
これで須山の強じんな脚力が生かせる!「もう飛びたくない」。
そうつぶやいていた17歳に笑顔が戻った。
長年飛び込み界を引っ張ってきた寺内。
最後に悲願のメダル獲得への思いを須山に伝えた。
ありがとうございます。
須山の東京オリンピックへの思いが高まった。
いや〜すばらしかったですね。
はい。
すばらしかったですけども番組史上こんなに人の足を映し続けたのはなかなかこう…。
ないですよね。
板飛び込みっていうと一見こう派手というか飛んで回転してバシャ〜ンって気持ちいいなっていう印象ですけど今日のVを見たらどれだけ細かい事をやってるのかって事が分かりましたよね。
須山選手「これから伸びしろだらけだ」っておっしゃってましたけど。
スポンジ…乾いたスポンジのように吸い込んでいく時期なのでまたここからねスランプをステップに変えて大きく飛躍してくれるんじゃないかなと期待してます。
須山君頑張って!頑張って下さい。
2015/12/01(火) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
めざせ!2020年のオリンピアン「板飛び込み“勝負は2秒!”でもその前に…」[解][字]

マンガ好きの板飛び込みの高校王者・須山晴貴に、5回目の五輪出場決定のミスターパーフェクト・寺内健が極意を伝授!超緻密な本気指導にスタジオは驚き&笑いに…

詳細情報
番組内容
わずか2秒の間に体をひねり、まわし、プールに飛び込む。己の肉体を自由自在に操る、板飛び込み。マンガ好きの高校生王者の須山晴貴は、3回転半の大技が武器。しかしこの夏、原因不明のスランプに…。立ち上がったのは、5回目の五輪出場を決めた、寺内健。“ミスターパーフェクト”の異名を持つオリンピアンだ。MC北川悠仁(ゆず)と寺内の同級生・萩原智子も驚きと笑いの超緻密&パーフェクトな本気指導が始まった!
出演者
【司会】北川悠仁,【ゲスト】萩原智子,【出演】水泳飛び込み選手…寺内健,須山晴貴,【語り】山上智

ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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