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<人民元SDR入り>世界3大通貨となった中国人民元…70年間のドル覇権に挑戦(1)
2015年12月02日14時03分[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
中国政府は2009年、人民元の国際化を本格的に推進すると宣言した。リーマンブラザーズの破綻で米国経済に対する不信感が広がる中、米ドルが国際金融市場で握っているヘゲモニーに挑戦するという意図があった。
国際通貨基金(IMF)が先月30日(現地時間)に開かれた理事会で、人民元を特別引き出し権(SDR)構成通貨に採択したことで、米ドルと中国人民元のグローバル通貨覇権競争が本格化するという見方が出ている。
◆確実に高まった人民元の地位
中国は直前のSDR構成通貨審査当時の2010年、人民元のSDR入りを進めて失敗した経験がある。今回成功したのは、中国経済および人民元の地位が高まったからだ。中国は2010年、国内総生産(GDP)規模が日本と似ていたが、2013年から日本を抜いて世界2位となった。
国際決済で人民元が占める比率も2010年は0%台にすぎなかったが、8月には2.79%まで上昇し、日本円(2.76%)を抜いて世界4位の決済通貨となった。人民元を通じた貿易決済額も2009年の32億元から昨年は5兆8974億元に急増した。
今年初めまで人民元のSDR入りは容易でないという見方が多かった。米国をはじめとする主要西側諸国が中国政府の市場介入や金融市場の閉鎖性を理由に反対していたからだ。しかし英国、ドイツ、フランスなど欧州の国が米国の反対にもかかわらず、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を宣言し、雰囲気が変わり始めた。欧州の国が人民元のSDR入りにも支持する意思を明らかにしたからだ。
中国政府も8月、人民元の基準レートを算定する際に市場レートを積極的に反映する方向に為替レート制度を改革し、銀行間の債券市場に海外中央銀行や国富ファンドの参加を認めるなど各種金融改革・開放政策を実行に移した。
<人民元SDR入り>世界3大通貨となった中国人民元…70年間のドル覇権に挑戦(2)
国際通貨基金(IMF)が先月30日(現地時間)に開かれた理事会で、人民元を特別引き出し権(SDR)構成通貨に採択したことで、米ドルと中国人民元のグローバル通貨覇権競争が本格化するという見方が出ている。
◆確実に高まった人民元の地位
中国は直前のSDR構成通貨審査当時の2010年、人民元のSDR入りを進めて失敗した経験がある。今回成功したのは、中国経済および人民元の地位が高まったからだ。中国は2010年、国内総生産(GDP)規模が日本と似ていたが、2013年から日本を抜いて世界2位となった。
国際決済で人民元が占める比率も2010年は0%台にすぎなかったが、8月には2.79%まで上昇し、日本円(2.76%)を抜いて世界4位の決済通貨となった。人民元を通じた貿易決済額も2009年の32億元から昨年は5兆8974億元に急増した。
今年初めまで人民元のSDR入りは容易でないという見方が多かった。米国をはじめとする主要西側諸国が中国政府の市場介入や金融市場の閉鎖性を理由に反対していたからだ。しかし英国、ドイツ、フランスなど欧州の国が米国の反対にもかかわらず、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を宣言し、雰囲気が変わり始めた。欧州の国が人民元のSDR入りにも支持する意思を明らかにしたからだ。
中国政府も8月、人民元の基準レートを算定する際に市場レートを積極的に反映する方向に為替レート制度を改革し、銀行間の債券市場に海外中央銀行や国富ファンドの参加を認めるなど各種金融改革・開放政策を実行に移した。
<人民元SDR入り>世界3大通貨となった中国人民元…70年間のドル覇権に挑戦(2)