人民元SDR入り、日本円を抜いて世界3大通貨に

 国際通貨基金(IMF)は11月30日、ワシントンで理事会を開き、人民元を特別引き出し権(SDR)の構成通貨に組み入れるとともに、構成比を10.92%とした。

 SDRは1969年にIMFが主要国の通貨を組み合わせて設定した仮想の通貨で、総発行額は2800億ドルに達する。IMF加盟国は外貨資金が不足し、流動性に問題が生じた場合、SDRを引き出して使うことができる。今回の人民元組み入れで、人民元は米ドル(41.73%)、ユーロ(30.93%)に次ぐ「第3の通貨」となり、構成比で日本円(8.33%)、英ポンド(8.09%)を抜き去った。新興国通貨が世界の基軸通貨の仲間入りを果たすのは今回が初めてだ。人民元のSDR組み入れは来年10月1日からとなる。

 IMFのラガルド専務理事は「人民元のSDR組み入れは、中国経済が世界の金融システムに統合される重要な里程標だ」と指摘した。

北京=アン・ヨンヒョン特派員
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