こんばんは。
「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
今回の講師はご存じ…
(2人)よろしくお願いします。
(富澤)ところで田原さんと東北のご関係は?
(伊達)はい。
田原さんはですね朝まで討論するあの番組で震災直後からですね原発や復興に関する課題を10回以上取り上げ熱い議論を交わしています。
なるほど。
今夜は東北と関東の大学に通う10人の学生をパネリストに田原さんが熱い議論を仕掛けます。
「東北発☆未来塾」第189回。
「激論!ド〜する!?東北」。
(2人)まいります!激論の舞台は4年半前大津波に襲われた宮城県多賀城市。
ときは11月8日。
地元のゆるキャラやNHKの多彩な番組が集まり被災地の人々にひととき楽しんでもらおうというイベント。
その一角で未来塾の公開授業は行われました。
講師のジャーナリスト田原総一朗さん登場。
やる気満々です。
田原さんに挑む塾生は東北の復興に携わる学生10人。
こちらの5人は福島宮城など東北の大学から参加。
津波で家を流された塾生もいます。
そして関東からやって来た5人。
大学のゼミやボランティアで東北と関わっています。
議論のテーマは…そもそも日本の若者は議論が苦手と言われていますがどうなんですか?田原さん。
(田原)全くそうじゃない。
事実じゃない。
そういう無責任なことを誰かが言ってるだけで…そう思います。
この日初対面の10人。
田原さんの期待に応えて実りある議論は出来るのか?こんにちは。
(一同)こんにちは。
田原総一朗です。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(拍手)まあね新しい東北をつくるにはどうすればいいか。
非常に難しい問題だけれども難しい問題を議論すると。
お互いが分かり合える。
だから僕は議論はとっても大事だと思います。
まず最初に塾生たちは事前に考えてきた「新しい東北に必要なもの」を発表していきます。
立教大学から参りました池田梨奈と申します。
私が選択したキーワードは…
(池田)「お互いが何を考えているのかということを知ることから始めるべきではないかな」と思ったのでこのテーマを選択しました。
(原田)私が考える新しい東北をつくるキーワードは…
(原田)いま一度見直すことで若者がこの町に住みたいと思うように変わっていくんじゃないかと考えました。
塾生が用意してきた意見はよくまとまっているものの田原さんはどこかで聞いたことがある言葉ばかりだと感じました。
自分たちの未来をどうしたいのか。
その本音に迫るべく田原さん議論術を仕掛け始めます。
(相馬)選択したキーワードは…僕は岩手県大槌町吉里吉里という地域で方言や文化を継承するためのかるた作りをしてるんですけど。
えっとですねすごい面白いなと思ったのがなまりというか方言なんですけど…参加者の頭をほぐし自分の言葉で語らせるための作戦です。
え〜小林さん。
(小林)兵庫県西宮市出身で…。
西宮?はい。
阪神大震災関係あるじゃん。
(小林)阪神淡路大震災の年に生まれました。
あの時生まれたの。
はい。
震災のこと言われ続けてきました。
なので東北のことをすごく身近に感じています。
私が新しい東北をつくるうえで考えたキーワードなんですが…東北のウィークポイントって何?ウィークポイントは関東にいる身として考えたのが被災地の状況が分からないというのがウィークポイントかなと思ってます。
関西の人と東北の人と比べてどこが違う?え〜?
(会場のざわめき)関西出身なので私結構しゃべったりするので…。
そう関西の人よくしゃべるね。
僕なんかね大阪でね電車に乗るとうるさいもん。
(笑い声)長谷川さん今のどう思う?関西はおしゃべりで東北はしゃべらないって…。
え〜まああの〜小林さんの話を見てれば結構しゃべる方なんだなと…。
小林さんはね。
けど東北の人たちも内に秘めてるものは熱くてそれをあまり話す機会がないというか。
小林さんみたいにベラベラしゃべるのは…。
あまりあの〜気候がら寒いのでそれでちょっとしゃべらないっていうのもありますね。
寒いからしゃべんないの?星さんどう?しゃべると寒いのがこたえるかな?
(星)個人的に寒いからしゃべらないっていうのはないんですけど…。
場を和ませたあと素早く…。
(長谷川)僕が新しい東北をどうつくるかと考えたときのキーワードは……が僕のキーワードになります。
「あるもの探し」って言うけど…福島の魅力僕の福島の魅力は…頑張ってる人々ね。
そのもの。
はい。
なるほど。
次阿部さんいこう。
やっぱり若者が戻りたいと思える町にならないと発展復興更に発展というのはないかなと思ってます。
(阿部)う〜ん…。
そうですね利便性とかも重要なんですが…。
えっ?利便性とかも重要だと思うんですが…。
やっぱり地域コミュニティーっていう…。
地域コミュニティー。
もともとあった地域の例えば…
(阿部)はい。
それで地域のコミュニティーもないし帰る場所ないから別に他に行ってもいいやっていう考えの若者もいるので…全員参加で議論に集中させるテクニックです。
地域コミュニティーがなくなっちゃったと。
失っちゃったと。
どうすればいいかな?地域コミュニティー…。
でも何だろう若い人がいなくなるって東北だけじゃなくて日本全国どこの地方でも抱えてる問題だと思うんですけど。
少子化でね。
はい。
やっぱり都市に若い人が集まって地方はお年寄りの方が多いっていうのがどこの問題でもあると思うんですけど…日本全国の人たちが東北をつくる担い手になるべきだと。
次阿部さんいこう。
復興と言っても今言ってもらった復興っていうのは全部なんか観光のようなもの。
例えば他から来た人が定住できるようなその…人口が増えるような形で復興して。
協力できて。
はい。
田原流議論術によって議論は徐々に白熱してきました。
若者の雇用問題がどうなのかなっていうとこが…。
やはり定住とかそういうのになりますと地域住民の人たちの心の閉ざしというのがだんだん分かってきて…。
いや地域住民じゃない…出ました!本音を引き出す田原さんのおはこ。
地域住民じゃないあなた方が考えなきゃいけない!そうですね。
また新しい文化だったりそういうものを受け入れるっていうことももっとしていかなければならないと思いますし。
そうですね…なんつうんだろうな…。
この辺で一般のお客さんから質問を受けたいと思う。
聴衆を巻き込み新たな展開を狙います。
パネリストに考える時間を与える効果もあります。
あっどうぞはい。
どうぞ。
(観客)あの10名の学生さんたちの「若者若者」とよく言いますけども「若者」というのは皆さんが考えてるのは年のことですか?それとも考え方ですかということを聞きたいね。
逆に言うとあなたは年はいってるけど自分は若者だと思ってるんだ。
(観客)思ってます。
若者と言いますか私75歳で後期高齢者ですけどもプラス思考で前向きでいくんですけど皆さんちょっとあれですけど年寄りから見ればなんか現状維持みたいな感じに思いました。
こんなことやろうと。
ああしようと言えるかどうかと。
言えるのが若い頭でそれが言えないただ「復興復興」と言ってるのが年寄りだと。
観客からの叱咤激励をバネに参加した塾生にとって身近な震災ボランティアについて田原さん議論を仕掛けます。
あっちこっちの地域からねやって来てお手伝いをすると。
これはありがたいこと?迷惑なこと?菊地さんどう?
(菊地)これはすごくありがたいことでして。
ほんとかね?はい。
さまざまな方がさまざまな場所からボランティアに来て下さって私自身は震災の津波を受けたとかそういうことで心の整理がうまくいかない時にそうやって来て下さった方々が私たちの身の回りをして下さったのですごくありがたかったです。
一気に議論のヒートアップを狙い反論がありそうな塾生に振ります。
相馬さん今のお話どうかな?ボランティアが入るということはその地域がその地域だけで回せてない部分があるということなのでやっぱり…例えば今震災から4年半がたっている中でもし関東で大震災が起こったとしたら…。
起きる可能性あるよ。
そうですよね。
関西の人とかは東北を支えながら関東も支えなきゃいけないのか。
考えた時にやっぱり日本全国で東北を支え続けるというのは少し無理があるのかなと思っていて。
その相馬さんのおっしゃってるボランティアってどういうボランティアを考えていますか?物理的なボランティアに関してはやっぱり入るべきだと思うんです。
でもあの…ちょうど今のような例えば「心の復興」という言葉が叫ばれたりすると思うんですけどそういったメンタル面のケアは本当に大事なことだと思うんですけどやっぱりメンタル面のケアが必要じゃなくなるっていうことが本来理想なわけじゃないですか。
そういったふうに…
(阿部)いいですか。
はいどうぞ。
確かに地域コミュニティーの位置としてもボランティア外部が入って回してるようじゃ自立性というのは失われてしまうんですがただそれを本当はやらなきゃいけないのは例えば役所とか市役所とかなんですけどそこの…
(阿部)こちらのほうに手を回せてないと。
そこら辺で協力していくべきなのがNPOとか…あの…相馬さんの言う段階までまだ達してないと。
(阿部)そうですね。
関東で震災が起きたらどうするんだという考えは自分の中で自分がそういうふうに被災したらっていう考えはなかったので確かにそうだなってすごく納得した部分はありました。
でもやっぱり東北復興するにはたくさん人が来ることがすごく大事だと思うんですよ。
被災地の方に「どういうことがうれしいか」ってお伺いしてもやっぱり「人がたくさん来てくれるだけでうれしい」っていうことをおっしゃるので。
心のケアというものがあったんですけどもこちらはたぶん今後ずっと一生かかるとは思います。
やはり時に間近で津波を見た流されたという記憶は絶対になくならないですし自分自身も私自身もですね津波を見たんですがいまだに強い揺れなど緊急地震速報とかになるといまだに思い出します。
なのでやはりこれは地元だけじゃなくて全国からも手伝ってほしいという部分もありますしまたそろそろですね…やはりそうやって手伝って来て下さってる方ばっかを頼るのではなくそろそろ…今考えなければならないやっていかなければならない。
なるほど。
分かりました。
考え方の異なる10人の塾生がお互いの意見を踏まえつつ自分の言葉で主張できてきました。
その中から新しい東北をつくるアイデアも生まれます。
やっぱり情報が少ないっていうのが私はすごい感じていて若者という話がありましたけど若者がアクセスする媒体としてYouTubeとかニコニコ動画というのがあるんですけどそこで「震災チャンネル」四六時中震災復興について流すなど……があったらまた違うのではないかなって思いました。
誘致してくるような従来型の企業を誘致してくるような形で雇用を増やすんじゃなくてその地域でベンチャーを増やす。
作る。
地域のいいものをどんどん生かしていって…1時間半の制限時間ギリギリまで熱い議論は続きました。
最後に田原さんから未来を担う若者へメッセージです。
福沢諭吉っていう慶応をつくった彼が真理というのはね世の中に現実真理真理なんてないんだけど…ディスカッションすることで議論する中で新しい発想がでてくる。
(拍手)私たちは議論する時は「これこれこう思います」「あっそうか」で終わっちゃう時もあってでももう少しなぜそう思うのか根拠みたいなものをしっかり考えていく必要があるかなと学びました。
今まで自分が持っていた意見と更に違った発展した意見がでてきたと思いました。
見てて。
掘り下げられることによって。
話をすること自体が本当に復興への第一歩だと思うんですよ。
他人事じゃないと。
自分たちの問題。
自分の問題だということをみんなよく理解していてこれはよかったと思う。
どうしても観念的な抽象的な議論になりがちなんだけど自分の問題で自分たちが頑張らなきゃいけないんだということをみんなよく分かっていてそこは極めてリアリティーがあった。
よかったと思います。
う〜ん。
なんかこう議論というのは意見がぶつかり合うっていうイメージがあったんですけど新しい発想を生みだすっていう…。
具体的に聞きたい!具体的に俺言ってんじゃん。
今。
田原流のカットイン。
カットインじゃないよお前。
せっかく言ってるのにさ。
あなた方が考えなきゃいけない!で次回は?なんなんだよ!お前は。
さあ次回はですねこちらです。
このエイおなかに花が咲いてますね。
あっ次回は「花咲きガニのチカラ」ですね。
違いますね。
カニじゃありませんから。
カニじゃないの?はい。
これはですねデジタル技術を使ったアート作品なんですね。
12月はこの作品を生みだした猪子寿之さんからメンバーの能力を結集する「チームのチカラ」を学びます。
確かにチームワークは大切だよね。
お前は俺の言うことすぐ否定するもんな。
否定してるわけじゃない。
ボケるから突っ込んでるんです。
仕事なんですね。
デジタルアートの風雲児猪子寿之さんが伝授する「チームのチカラ」。
(2人)お楽しみに!2015/12/02(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾 田原総一朗“議論するチカラ”「激論!ド〜する?!東北」[解][字][再]
ジャーナリスト田原総一朗さんを司会に、被災地にかかわる学生が、激論を交わす…はずが、いざ始めると正論ばかりが並ぶ。そこで田原流議論のチカラがさく裂!果たして…
詳細情報
番組内容
テレビの討論番組の司会を30年以上続けているジャーナリストの田原総一朗さん(81歳)は、「議論することでお互いの理解が深まり、全く新しいアイデアもうまれる」と言う。その田原さんを司会に、東北と関東の大学に通う5人ずつの塾生が「新しい東北をどうつくるか?」というテーマで議論する。建前論を語る塾生を、田原流議論のチカラで、本音の話し合いに引き込んでいく…。【MC】サンドウィッチマン【語り】吉本実憂
出演者
【出演】社会文化評論家…田原総一朗,【司会】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ニュース/報道 – 討論・会談
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映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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