Nスタ ニューズアイ 2015.12.02


真っ直ぐ前を見て警察署に入っていく女。
殺人未遂の疑いで逮捕された宇都宮市に住む無職、鹿毛陽子容疑者。
今年10月、別居中だった陸上自衛官の夫の自宅でトウゴマから抽出した猛毒のリシンを焼酎の紙パックに混入し、夫を殺害しようとした疑いが持たれている。
事件の発端は今年9月。
栃木県内の医薬品販売会社から偽名で毒物を購入しようとした人がいると警察に通報があった。
警察が捜査したところ、以前から夫婦間のトラブルを警察に相談していた鹿毛容疑者が浮上。
警察は夫の自宅を警戒していたところ、今年10月、留守中に侵入する鹿毛容疑者を確認し室内にあった紙パックの焼酎から猛毒のリシンが検出された。
鹿毛容疑者の夫は、今年8月、自宅にあった焼酎を飲んで体調を崩していたことが既にわかっているが、夫の自宅にあった焼酎を鑑定した結果、キョウチクトウに含まれる毒の成分が検出されていたことが警察への取材で新たにわかった。
キョウチクトウとはどんな植物なのだろうか。
青々とした葉っぱが生い茂る木。
キョウチクトウは幹線道路沿いなどに植えられることが多く夏にはピンク色や白色のきれいな花が咲くと言う。
しかし…青酸カリより毒性の強い成分が含まれているとのこと。
2人の間に一体何があったのだろうか。
今年の3月から別居していたという夫婦。
鹿毛容疑者はこの頃、夫との不仲をうかがわせるやりとりを知人としていた。
鹿毛容疑者は、今年10月にトウゴマから抽出したリシンを混入したことを認めているとのこと。
鹿毛容疑者は、殺すつもりはなく嫌がらせのつもりだったと容疑を否認しているが、警察は、鹿毛容疑者の自宅からトウゴマと見られる植物などを押収していてさらに詳しいいきさつを調べている。
トウゴマだけではなくてキョウチクトウの毒も使われていたんですね。
こちらにトウゴマを用意しました、こういうものなんです。
さらにはこちらにキョウチクトウを用意しました。
ご覧のように苗木で1380円で売ってるんですよね。
この葉っぱとか枝、さらには樹液とか根っこ全体に有毒物質が含まれているんですよね。
含まれている有毒物質の種類ですが、こんなにたくさんあるわけです中にもジギトキシゲニンは青酸カリよりも毒性が高いと言われているんだそうです。
ですからこの葉っぱ1枚食べても死に至ることがあるということです。
さらには枝をバーベキューの串にして樹液がしみ出してしまって死者が出たケースもあるということなんです。
容疑者はトウゴマについては致死量ぎりぎりでつくったと殺意を否認しているわけですがキョウチクトウの致死量というのは木の生長具合とか環境によっても違いますので、ぎりぎりでつくったというような主張はちょっと難しいかもしれません。
忘年会のシーズン、賑やかさを増してきた夜の繁華街を歩いていると頻繁に声をかけてくるのが、飲食店の客引きたちです。
条例違反の勧誘も多いということなんですが、東京・池袋の居酒屋店長がおととい逮捕された容疑は、無線機を違法に使ったというものだったんです。
東京・池袋、街を歩くと出くわすのが、客引き。
豊島区では客引き行為全般が条例で禁止されている。
新宿でも…客引きをめぐっては、悪質な店によるぼったくり被害が後を絶たず、忘年会シーズンに入った今、特に注意が必要。
池袋では10月から違反者に罰金が科されるようになり一定の効果を上げる中、今、ある手口の客引きが問題になっていた。
客引きがしゃべっている相手は、店舗にいる店員。
無線を使ってやりとりしている。
実は、この客引きは国内での使用が禁じられている無線機を使っていた。
警視庁はおととい、電波法違反の疑いでこの居酒屋の店長、盛田龍皇容疑者を逮捕した。
この店は、10月時点で違法な無線を使わないよう総務省から警告を受けていた。
盛田容疑者は容疑を認めているとのこと。
警視庁は今後、居酒屋を運営する本社を捜査する予定。
次は佐古キャスターからです。
ご覧のように今、沖縄である裁判の取材中なんです。
佐古さん、お願いします。
その裁判とは、普天間基地の移設をめぐって国が沖縄県知事を訴えた異例の裁判です。
福岡高裁那覇支部の前からお伝えします。
この裁判は、移設先の名護市辺野古の埋め立て承認を翁長知事が取り消したのは違法だと国が提訴したものですけれどもこれに翁長知事が今日の意見陳述で何を語るかが大きく注目されました。
そして、この異例の裁判、開廷前に知事を後押しする県民が大勢集まって大変な高揚感の中で裁判は始まりました。
開廷まで30分を切ったこの時間に、今、翁長知事が姿を現しました。
その知事の目の前には県民や支持者が集まっています。
福岡高裁那覇支部に到着した沖縄県の翁長知事。
多くの支持者を前に、決意を述べた国対県。
普天間基地の移設をめぐる対立は異例の法廷闘争に突入した。
翁長知事による名護市辺野古の埋め立て承認の取り消し処分は違法だとして、国が取り消しの撤回を求める代執行訴訟。
第1回の口頭弁論が午後2時から始まった。
意見陳述に立った翁長知事は、戦後から続く沖縄の過重な基地負担などに言及した上で、こう訴えた。
一方、国側は埋め立て承認の取り消しは著しく公益を害し、日米関係に悪影響を与えるなどと主張している。
沖縄県と国が基地問題をめぐって法定で争うのは、20年前のいわゆる代理署名訴訟以来のこと。
米軍用地の強制使用を当時の県知事が認めず、国が県を訴えた法廷闘争は国側の勝訴に終わった。
この訴訟で県側の弁護団に名を連ねた新垣弁護士は今回の裁判について…次回の裁判は来年1月8日に開かれる予定。
実は今日12月2日といいますのは、19年前に普天間の移設先は沖縄本島東海岸沖と明記した日米の委員会の最終報告が出された日なんですね。
政府はこの19年前が原点だと言いますけれども、そもそも95年の少女暴行事件に端を発した基地の整理縮小を求める声の象徴がこの普天間の返還でした。
しかし、いつの間にかこのそのほかの負担軽減や海兵隊のグアム移転の条件として語られて原点はそのときの都合によって随分と変遷してきたというのが事実です。
奇しくも19年後の同じ日に法廷闘争に突入してしまったということになるわけですが琉球放送の大城記者と話します。
今日の知事の陳述の最大のポイントはどういうところになるでしょうか?翁長知事は今日10分間意見陳述を行いました。
その中で、沖縄が置かれてきた歴史を振り返りながら基地の弊害や基地経済をめぐる誤解を指摘しました。
その上でこの裁判を通じて沖縄が置かれている現状を県民、そして多くの国民に対して理解してもらいたいという部分に重点を置いて訴えました。
裁判長もわかりやすい話でしたと言っていましたね。
そしてもう1つ、これが争点の1つというふうに思いますけれども、辺野古の移設によって国にとってみれば普天間の危険性は除去できるし、抑止力も維持される。
そして、何よりも本土は負担をしなくていいという話になるわけですがこれに対して県が失う利益を指摘する声が随分ありますよね。
沖縄からすれば負担は固定化される、そして環境破壊にもなり、さらには基地が県内でたらい回されることになるんです。
今日の法廷で県側の弁護士がこの裁判、何かおかしいよねと指摘しています。
選挙を通じて辺野古移設に反対する県民の民意が示されているにもかかわらず、国は様々な手を使ってこの民意を押さえつけていることに対して疑問の声も上がっています。
こうした中で、裁判所が辺野古移設反対の民意にどう向き合うのか、そこに注目が集まっています。
そして、翁長知事は今日、こう言いましたね。
非常に印象的な言葉でした。
日本にとって沖縄とは一体何なのかを考えるべき最大の局面だと言えると思います。
それは訴えた国と、そして本土の国民の側に問われている、突きつけられている、そのように強く感じます。
続いては、過激派組織イスラム国への攻撃がより強化されます。
まずイギリスなんですが、シリアでの空爆を議会で承認する見通しです。
そしてドイツ、掃討作戦への参加を閣議決定しました。
さらにアメリカは特殊部隊を新たに派遣して、単独作戦に打って出ます。
短時間でイスラム国を壊滅できるのか、それとも泥沼の戦いに引きずり込まれることになるのでしょうか。
こちらには、私たちは14年間戦争をしているのに何も学んでいないと書かれています。
1日夜、数千人もの人々がイギリス議会周辺に集まりシリア空爆への反対を訴えた。
先週、キャメロン首相がイラクに限定していたイスラム国に対する空爆をシリアに拡大する計画を議会に示していて、今日2日にもその投票が行われる。
シリアへの空爆は2013年に1度否決されている。
しかし、フランス・パリの同時多発テロで状況が一変し世論調査では、6割近くのイギリス国民が空爆に賛成。
現地メディアは、野党労働党の一部議員が投票で賛成に回るとしていて今回、計画は承認される見通し。
一方、アメリカは…カーター国防長官は、特殊部隊をイラクに増派するとの方針を表明。
具体的には、イスラム国の幹部の拘束や人質の解放などの任務を推し進めるとしている。
さらに、カーター長官はこの特殊部隊がシリアでも単独で作戦を行うことになると述べた。
ドイツ政府も、1日、最大1200人規模の兵士を派遣することを閣議決定した。
ドイツは空爆に参加せず、掃討作戦への参加に慎重な姿勢を保ってきたが政策を転換した格好。
こうした中、トルコでは地下鉄の駅近くで爆発があり5人がケガをした。
高架橋に仕掛けられたパイプ爆弾とされるが、犯人や動機などはわかっていない。
10月には首都アンカラで103人が死亡する爆弾テロが起きてい通勤時間帯の地下鉄が一時、パニックに陥りました。
今日午前8時半頃、通勤客で混雑していた東京メトロ・半蔵門線の九段下駅から半蔵門駅に向かう電車内で、窓際に金属製のバンドで固定されていた消火器が何らかの原因で落下して、中の消火剤が噴き出した。
東京メトロによると、落下した消火器が直撃した女性など合わせて5人が軽いケガをして、ほかに3人が消火剤を吸い込むなどして体調不良を訴えたとのこと。
警視庁は消火器が落下した原因を詳しく調べている。
アメリカ・フェイスブック創業者、マーク・ザッカーバーグ氏が子どもたちに、よりよい世界をつくるために、夫婦が所有する自社株の99%を慈善事業に寄付する計画を明らかにした。
長女の誕生に合わせて公表したもので、株式の時価総額は、およそ450億ドル、日本円で5兆5000億円に上る。
夫妻は医療や教育、貧困の撲滅、インターネット環境の整備などの分野に寄付し、次は、いわゆる従軍慰安婦問題。
韓国では政府の見解に逆らうことは許されないようです。
こちらの韓国の大学教授は、旧日本軍の従軍慰安婦は強制連行だけではなかったとの内容の本を発表したところ、元慰安婦への名誉毀損だとして、韓国の検察に起訴されました。
この問題に本人のみならず有識者たちも一斉に反発し始めています。
今日の会見で、検察の起訴は不当だと訴えたパク・ユハ教授。
問題となっているパク教授の著書、「帝国の慰安婦」はどのような内容なのか。
裁判所の仮処分によって現在、○で伏せられている部分はもともとこう書かれていた。
検察は、こうした記述について強制連行の事実を否定し、慰安婦を自発的な売春婦のように描いている、内容は虚偽で、学問の自由を逸脱していると断定した。
パク教授は、誤解に満ちた解釈だと反論。
著書の目的は、慰安婦の実態が支援団体が主張するような無垢な少女のイメージなのか検証することだったと強調した。
そして国家権力の介入を強く批判している。
こうした中、有識者らも…学者や作家ら192人が民主化に逆行し思想と表現の自由に憂慮していると、抗議声明を出した。
ソウルでは、慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める集会が開かれた。
実は、韓国でパク教授の起訴はほとんど報道されておらず、集会の参加者ですら、理解している人はあまりいない。
韓国では産経新聞の元支局長が大統領に対する名誉棄損で起訴されるなど記事や出版物の内容が刑事裁判の場で争われることが少なくない。
2015/12/02(水) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
制作
▽番組HP
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