この海からあの海に…米国が空母10隻「使い回し」

この海からあの海に…米国が空母10隻「使い回し」

2015年12月02日11時18分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  空母10隻で世界の海を支配する米国が空母の空白で世界戦略に支障をきたしている。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」撃退のための地上戦どころか、空襲に核心的な空母を中東に常時配備するのも難しいほどだ。

  米国は2007年以降、中東に空母を配備してイラクなどでの対テロ戦争を支援してきた。しかし10月8日に「セオドア・ルーズベルト」がペルシア湾から撤収して初めて中東海域で米軍の空母がない状況となり、CNNなど米国メディアが憂慮を提起した。「ルーズベルト」は1カ月後の先月5日、南シナ海でカーター国防長官を乗せたまま一帯を巡航し、中国を牽制する海上示威に動員された。中国の人工島建設で南シナ海の領有権紛争が深刻になると、中東から抜け出した「ルーズベルト」を米国本土に復帰させるの前に南シナ海に一時投入する「空母の使い回し」だった。

  「ルーズベルト」が消えた中東には当初「ドワイト・アイゼンハワー」が投入される予定だった。しかしトーマス・ムーア米海軍少将は先月3日、下院軍事委員会海上戦力小委員会の公聴会で、「『アイゼンハワー』は当初14カ月間整備する予定だったが、計画を超過する作戦投入で整備期間が10カ月増えた」とし「2008年以降、4回も(作戦に)配備されたが、整備は一度しかなかった」と述べた。このため米海軍は「アイゼンハワー」の代わりに来年夏に配備が計画されていた「ハリー・トルーマン」の整備期間を短縮し、先月16日に地中海に出港させた。もう一つの「使い回し」だ。

  オバマ政権はアジア太平洋リバランス戦略を前に出しながら、アジア太平洋地域に先端戦力を拡充すると明らかにしてきたが、空母寄港地の横須賀にも今年、空母の空白事態が生じた。議会専門紙ザ・ヒルは「5月中旬に『ジョージ・ワシントン』が(整備のために)日本を離れたが、交代する『ロナルド・レーガン』は秋まで到着せず、中東と同じように4カ月間の空母の空白が発生した」と伝えた。「ロナルド・レーガン」は10月1日に日本に入港した。

  空母の空白事態は来年も生じる。ジョン・アキリノ海軍中将は公聴会で「来年も(アジア太平洋地域と中東で)今と似た空母の空白があるだろう」とし「具体的な内容は非公開で答えようと思う」と述べた。ザ・ヒルによると、米海軍が今後空母が核心地域を空けると公開したのは初めてだ。

  空母超強大国が空母不足状況を迎えた理由は、中東の対テロ戦争などに過多に空母を投入したうえ、アジア太平洋リバランス戦略で中東とアジア太平洋地域に同時に対応しなければならない二重苦のためだ。ムーア少将は公聴会で「10隻の空母のうち5隻は整備のために作戦配備が不可能だ」と明らかにした。「エイブラハム・リンカーン」「ジョージ・ワシントン」「ニミッツ」「ジョージH.W.ブッシュ」「カール・ヴィンソン」の5隻が6-14カ月間の整備・補修中または来年初めの整備が予定されている。

  空母は他の艦艇と同じように作戦投入、復帰後の整備、整備後の投入に備えて訓練の循環が行われるが、空母の投入が頻繁になって整備期間が増え、これは他の空母を計画より多く投入しなければならない悪循環となっている。来年の戦力化を計画していた11番目の空母「ジェラルド・フォード」が予算問題で2021年に遅れた点も空母不足に影響を及ぼした。
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