頭頸部がんは、口から肺へとつながる気道の口に近いところに出てくるがん。ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して発症する。
オーラルセックスなどの性行為と関連しているという分析結果が出ている。
性行為による感染が影響か
カナダ、マギル大学の研究者を始めとするグループが、がん分野の専門誌であるキャンサー・エピデミオロジー誌オンライン版で2015年9月11日に報告したもの。
ヒトパピローマウイルスは頭頸部がんと関連している。性行為とその関連に性行為がどう関係するか、研究グループは調べている。
今回の研究では、性行為の4つの指標(性交渉およびオーラルセックスのパートナー数が多いか少ないか、オーラルセックスの経験があるかないか、初回性交渉時の年齢が早いか遅いか)と頭頸部がんとの関連性を調査している。「メタ解析」と呼ばれる従来の研究データをまとめて分析する手法を取っている。3838件の文献から20件の病気の有無で集団を比べるケースコントロール研究を採用。危険性について計算している。
関連する条件が何らか存在?
性行為によって頭頸部がんのリスクが高まると分かった。
性交渉パートナーの数が多いと危険性は1.29倍、オーラルセックスパートナーの数が多いと1.69倍となっていた。いずれもい統計学的に意味のある差となった。
オーラルセックスの経験があったり、初回性交渉時の年齢が早かったりしても影響はないと見られた。
年齢や性別、喫煙や飲酒などのさまざまな条件を踏まえた研究に絞って分析すると、性交渉、オーラルセックスパートナーの数についての統計学的な差はなくなった。研究グループは関連する条件に伴って危険性が高まる可能性があると推定している。