ホンボシ〜心理特捜事件簿 2015.11.30


いらっしゃいませ。
(女性行員)きゃー!
(男)静かにしろ!どけ…!動くな!金を出せ!動くな!早くしろ!もたもたするな!急げよ!動くな!
(銃声)ご苦労さまです。
遺体で発見されたのはこの家に住む並木善也さん45歳。
日の出銀行洛北支店の支店長です。

(真田)死因は?
(矢代有作)口の中がただれてるしアーモンド臭がする。
青酸性毒物による急性中毒死。
青酸反応が出た。
(吉村和彦)見てください。
遺書のようなものが書かれてます。
(凛子)「皆」…?クラさん…。
はい。
実は俺とこの男は…。
班長アメフトやってたんですね。
これが班長でこれがホトケさんですよね?並木善也は私の大学時代の友人です。
じゃあ彼らの事をご存じですか?こちらです。
(山村逸人)真田…。
(関口俊二)久しぶりだな。
並木と千春の結婚式以来だから20年ぶりか。
そうだな。
(堀孝行)僕もみんなに会うのはあれ以来なんだ。
同窓会しようって山村に誘われてさ。
同窓会?
(山村)俺と並木は同じ日の出銀行だろ。
支店長会議で会った時に昔の仲間と集まりたいって並木が言い出して俺が堀と関口に声をかけた。
どうせお前は忙しいと思って誘わなかったよ。
(並木千春)今夜は妙にはしゃいでる気がしたわ。
(千春)皆さ〜んお待たせ〜!
(一同)お〜!
(千春)は〜い…。
(並木善也)あ!コーヒー飲むか?コーヒー。
最近の俺の趣味なんだ。
(関口)うまい!エスプレッソの最大の魅力はアロマ…香りだ。
香り。
(堀)いや〜おいしかった。
ごちそうさま。
そろそろ帰るよ。
(千春)えもう?
(山村)すっかり長居してしまった。
俺が死んでも…千春とは友達でいてやってくれよ。
なんでそんな事言うの?縁起でもない!あそうだ。
目覚ましの電池が切れているのを忘れていた。
コンビニで買ってきてくれないか。
ただいま。
あーあ…。
はい買って…。
あなた?あなた!あなた!
(千春の声)すぐに110番してみんなにも戻ってきてもらいました。
最近のご主人の様子はどうでしたか?
(千春)わかりません。
実は私たちは別居生活していまして…。
別居?5年前この家を建てた直後に名古屋に転勤になったんだけど結局また主人は京都の支店に戻る事になって…。
でも子供たちが学校を変わりたくないって言うんで私と子供たちはそのまま名古屋に…。
で今回はみんなで集まるっていうんで来ただけなのよ。
仕事が原因かもしれない。
あいつの支店は業績が悪くて上から罵倒されてた。
(梶原)係長。
カップに付着してた指紋パソコンのキーボードの指紋いずれも並木さん本人のものだけでした。
(桜井慎吾)それとこのビンがゴミ箱に捨ててありました。
中身は青酸カリです。
自殺で決まりでしょう。
撤収だな。
(倉元)ご苦労さん。
(倉元)今日のところは帰っていただいて結構です。
(千春)なんですか!?なんでもありません。
自殺なら僕たちの出番もありませんね。
いや待て。
結論を出すのは…まだ早い。
その通りです。

(御子柴)他殺だとするとこの中の誰かが並木さんのコーヒーカップに毒物を混入しそうとは知らずに皆が帰ったあとに飲んでしまったって事ですか。
奥さんは遺体を発見してすぐに通報したって言ってたけど…。
食器はすべて洗い終わってました。
彼女には偽装工作をする時間があったと考えられます。
(六条舞)班長若〜い!この人だけあんま変わってませんね。
あホントですね。
そのアルバム…。
まさか勝手に持ってきたんじゃ…!ちゃんと許可取ってありますよ。
これ見てこれ。
(舞)うわ〜!みんな仲良しだったんですね〜!
(堀)学生時代は万年補欠の僕からは想像もつかないだろ。
忙しそうだな。
僕は就職に失敗したけど必死に勉強して資格を取って会社を興した。
毎日仕事に追われて昔の仲間と会うなんて余裕ずっとなかったよ。
昨日が20年ぶりの再会って事か。
ああ。
久しぶりに…。
なんなんですか…。
人にはパーソナルスペースというものがあるんです。
自分の周りの空間に他人が入ってくると今のあなたみたいに無意識に体が動いて相手との距離を保とうとするんですね。
ほらラッシュ時の満員電車やエレベーターの中でなんとなく落ち着かない気分になったりするでしょう?あれはこのパーソナルスペースが保てなくなるからなんです。
だからなんなんです?並木千春さんにも試してみました。
なんですか!?女性の場合は特に異性が背後に立つのを警戒します。
ところがあなたが真後ろに立っても彼女は全然平気でした。
パーソナルスペースを越えられる異性っていうのは本当に親密な相手だけなんですよ。
例えば親子とか…夫婦とか…恋人とか。
あなたと千春さんは20年ぶりの再会じゃありませんよね?付き合ってます。
僕たち。
お…おい!?いつから?…2年前。
名古屋に出張した時に食事に誘ったのがきっかけだ。
再会した時の千春はチアリーダーでみんなのマドンナだった面影はまるでなかった。
でも今は結構イケてるだろ?僕と付き合いだして千春は女を取り戻したんだ。
お前と千春にとって並木は邪魔な存在になってたのか?並木は自殺なんだろ?まだそうと断定したわけじゃない。
(堀)僕じゃない。
千春でもない。
僕たちはずっと一緒にいた。
コンビニまで送ってやるよ。
(千春)うん。

(堀の声)それからコンビニで買い物をして千春を家まで送った。
家に入った直後に千春が飛び出してきて…。
並木が死んでると言ってきた。
僕たちは何も知らない。
(千春)真田君…。
関口…。
捜査が終わるまで千春はあの家にも名古屋にも戻れなくてこのホテルに泊まってるって聞いたから話し相手になろうと思ってさ。
千春…ちょっと訊きたい事があるんだ。
来てくれ。
…関口悪い。
彫金に興味がおありなんですか?あ…ええ。
僕今彫金師目指して勉強中なんです。
それうちの師匠の作品展なんですよ。
以前はどんなお仕事を?あ〜…小説家目指してました。
ああ。
俺こう見えても昔サラリーマンやってたんですよ。
でも俺は俺にしか出来ない事をやりたいんです。
そういえば18金の表面加工をする時って青酸カリを使うって聞いた事があるんですけど。
(関口)それは昔の事ですね。
今は違う方法でやってますね。
堀君から連絡があったわ。
私たちを疑ってるようだけど並木は子供たちの父親よ。
殺すなんてあり得ない。
並木はお前たちの関係に気づいてたのか?気づいていたとしてもお互いさまだから。
あいつにも相手がいたのか?誰だかは知らないけど。
あの人が急にコーヒーに凝りだしたのは女の影響だと思うわ。
二十歳のお誕生日の時並木は私に交際を申し込んできた。
あれって真田君が彼を後押ししてくれたのよね?あの頃が嘘みたい。
25年も経てば人は変わる。
面倒見がよくてみんなから信頼されていた真田キャプテンは仲間を疑うなんて事絶対にしなかった。

(倉元)並木さんは他の支店の顧客を横取りするという強引なやり方をしていたそうだ。
吉村。
(吉村)はい。
顧客を取られた側の支店長が山村でした。
お前はいつもそうだ!自分の事しか考えない!それの何が悪い!自分が一番大切…みんなそうだろう!山村は並木に対してかなり不満があったって事だな。
並木に愛人がいたっていう件は?はい。
手元の資料を見てください。
寝室と洗面所から奥さん以外の女性の毛髪が採取されました。
あの家に女が出入りしてた事は間違いありません。
それと並木さんの携帯電話を調べたところ毎日必ず連絡をしている相手がいました。
この「マキ」と登録されてる番号は並木さん本人が購入した携帯電話でした。
よし。
並木家を再度家宅捜索してこの「マキ」という女性の身元を特定する手掛かりを捜してください。
わかりました。
堀と並木千春の供述も曖昧です。
裏を取る必要がある。
それと青酸カリの出所ですが関口の周辺を徹底的に調べてください。
以上…はい。
よし担当割り振るぞ。
(一同)はい!真田さんって学生時代の仲間でも容赦しないんですね。
奴は根っからのデカだからな。
刑事って職業は友達なくしますね。
ミコ君はそんな心配しなくていいでしょ。
友達いないんだから。
…図星?いいえ。
ごめん!班長…また1人でなんかやってますよ。
刑事補佐!捜査会議には出てください。
あなたも支援班の一員…。
なんで俺の写真が…。
これはソシオグラムといってグループ内の心理的な相関図です。
好意的な関係は実線で結んであり嫌いな相手敵対している相手は点線で結んであります。
夫婦の間はうまくいってなかった…。
堀とは相思相愛って事ね。
そうです。
堀さん得意気に言ってましたよね。
僕と付き合いだして千春は女を取り戻したんだ。
学生時代は他のみんなよりも劣っていた自分が今は仕事で成功してかつてのマドンナと不倫までしている。
今の堀さんは昔の仲間たちを見返している気分なんでしょうね。
つまり堀さんは並木さんに対して対抗意識があった。
だから点線。
関口さんは青い鳥症候群です。
青い鳥症候群って現実を見ないで夢ばかり追い求めてる人の事ですよね?俺にしか出来ない事をやりたいんです。
関口さんのような人はビジネスマンとして現実的に生きている人たちとは話が合いません。
彼らに対して苦手意識があると思われます。
だから点線点線点線。
山村と並木は仕事の面で敵対してた。
そう!だから点線。
点線ばっかりねえ…。
そうなんですよ。
昨日の集まりは。
でもこんな心理状態の彼らが並木の言い出した集まりに参加するのはおかしくないですか?でしょう?昨日の集まりは単なる同窓会ではなく何か目的があったんじゃないでしょうか?わかりやすい東京土産ですねえ。
華子が来たんですか?ああ大阪で同窓会があるんでついでに寄ったんだと。
いや〜あいつ妙にめかしこんでたなあ…。
久しぶりの旧友との再会ですからね。
気合入れたんでしょう。
いや〜大丈夫かな?あいつ…。
何がですか?え?同窓会っていうのは不倫の温床だからねえ…。
昔好きだった相手と再会して緊張して胸がドキドキする。
そのドキドキを相手への好意と錯覚してしまう。
典型的なつり橋理論のケースにはまって思わず…ヨロヨロフラフラ〜。
ラブ・アゲイン…。
華子女子校なんですけど。
え…?あそうだったな。
女子校だったな!ハハ…な〜んだよ…。
(諫早)ハハ女子校か…。
ラブ・アゲイン…。
桐島さん!すみません…。
桜井。
はい。
はあ…まったく…。
男の独り暮らしにしては調味料が多いわね…。
これ何に使うんですかね?貸して。
ヘーゼルナッツリキュール…。
桜井君。
(桜井)はい。
これの指紋を調べてみてくれるかな。
これ事件に関係あるんすか?関係はなくても興味はあります。
この間もカジさんに言われたでしょ。
(梶原)名刺があったよ!「バリスタ中沢真希」…。
(店長)お願い。
はい。
お待たせ致しました。
わぁかわいい!すごいかわいい〜!あっピンク…。
超かわいい!ごゆっくりどうぞ。
お待たせ致しました。
あすみません。
ああいうのを出来る人をバリスタっていうんですよね?バリスタとは豆や焙煎にもこだわり極上のエスプレッソを淹れられるコーヒーの専門家の事です。
へぇ〜。
じゃあ私はあのアーモンドシロップをください。
はい。
僕はこれを。
かしこまりました。
少々お待ちください。
(中沢真希)ただいま〜。
(店長)真希ちゃんお客さん来てるよ。
どうぞお座りください。
並木善也さんをご存じですか?はい…。
自殺したって元同僚から連絡もらいました。
元同僚?私以前滋賀の日の出銀行に勤めてたんです。
並木さんはその時の上司でした。
こっちに転勤になった並木さんが偶然この店に来て再会して…。
お付き合いを始めた…。
並木さんからこの人たちの事を何か聞いてませんか?奥さんでしょ。
この人もどこかで…。
(並木)俺には関係ない事だ。
関係なくないだろう!え?お前のせいで…!
(並木)俺のせいじゃない!この人は黒いスーツに黒いネクタイで来たんですね?はい。
それいつの事ですか?ちょうど…1年位前ですかね。
(店員)お待たせしました。
カプチーノ・アーモンドシロップです。
すみません。
こちらがエスプレッソ・コレットになります。
どうも。
コレット?普通のエスプレッソとは違うんですか?エスプレッソに蒸留酒を入れたものです。
うちのはヘーゼルナッツ・リキュールを入れてます。
ヘーゼルナッツ・リキュール?並木さんの家にもありました。
そうですね。
え?あれはあなたが?はい。
私が買いました。
並木家の台所にあったこのビンには誰の指紋もついていませんでした。
買ってきた中沢真希…それに毎晩飲んでいた並木さんの指紋がついているはずなのにきれいに拭き取られていました。
中身は?異常ありません。
市販されているリキュールのままです。
中沢真希が並木さんに別れ話を切り出され逆上して殺したという可能性もありますね。
不倫絡みの事件の多くはこのパターンです。
よし!中沢真希の当日の行動を調べるぞ。
はい。
はい。
(関口)おい…!放せよ…警察に…!関口さんと言い争っていましたよね。
目撃者がいました。
あなたは京南大学のアメフト部のコーチをしているんですよね?
(倉元)「京南大学の理化学実験室から青酸カリが盗まれていました」「並木さんの周りであの大学に出入りしているのはあなただけです」
(吉村)「あなたは顧客を取られた事に腹を立て並木さんのコーヒーに青酸カリを入れて殺した」「あなたの犯行に気づいた関口さんの口をもふさごうとした。
そうですね?」「黙秘します」
(御子柴)結局班長の昔の仲間の中から容疑者が出たって事か…。
班長つらいでしょうね。
(舞)お疲れさまです!関口俊二の容態はどうでしたか?まだ意識は戻らない。
山村は黙秘を続けています。
あの男は?さあ?相変わらず何考えてんだかサッパリわかんない人ですよ。
はいいきますよ〜。
536引く534は…2。
ハハハほらカジュアルな笑顔になりました。
ありがとうございました。
気をつけてね〜。
桐島さん!急にこんなところまで呼び出してどういう事ですか。
勝手な行動は…。
班長は学生時代ある女性に告白してフラれた事がありますよね。
なんでそんな事を…。
並木家の集まりになぜ班長だけが呼ばれなかったのかそれがどうにも気になって実は昨日からいろいろと調べてたんです。
ですからそれは事件…。
中沢真希さんの話だと1年ほど前並木さんの元を訪ねた山村さんが黒いスーツに黒いネクタイだったっていうんでまずはその線から調べてみました。
2年前この近くで銀行強盗事件があったのはご存じですか?ああ確か猟銃を持った2人組が日の出銀行に…。
日の出…?並木さんは名古屋から京都に戻る前にここ滋賀県の大津支店に勤めてたんですよ。
動くな!金を出せ!もたもたするな!早くしろ!急げよ!動くな!
(銃声)
(美濃部奈々子)うっ…!犯人は逃走直後に逮捕されたんですが撃たれた女子行員は内臓と脊髄を損傷する重傷でした。
一時はリハビリを始めるまで回復したんですけれども感染症にかかってしまって…去年亡くなりました。
美濃部奈々子さん…旧姓吉川奈々子さん。
大学時代チアリーダー部で千春さんの親友だった方ですよね。
知らなかった…。
負傷者の名前までは新聞に出ませんでしたからね。
それに班長にだけは知らせたくないと思ってた人もいましたし。
山村さんです。
山村さんも大学時代奈々子さんに告白してフラれてるんですよね。
…ええ。
当時彼女は班長の事が好きだったんですよ。
デタラメな事言わないでください。
デタラメじゃありませんよ。
お二人の仲が壊れるのを心配してどちらとも付き合わなかったんです。
あなたに何がわかるってんだ!死んだ奈々子の心の中読んだってのか!残念ながら私の専門は生きてる人間です。
妹さんに聞きました。
失礼しました。
奈々子さんは何よりも仲間の絆を大切にする人だったそうですね。
山村さんも彼女の気持ちに気づいてたんでしょう。
いまだに班長に嫉妬心を持ってます。
だから銀行強盗の事も奈々子さんが亡くなった事も班長にだけ話さなかったんですよ。
さあ入って。
(山村)真田…。
最後の試合覚えてるか?残り26秒。
俺と関口が必死にラッシュを止めクオーターバックのお前がロングパス…。
並木がキャッチして逆転のタッチダウン。
ベンチから真っ先に堀が出てきてチアリーダーの千春も大喜びで…。
俺たちは最高のチームだった。
「あれから20年以上の時が流れみんな変わった」「だが変わらないものもあるのかもな」奈々子のところに行ってきた。
「奈々子とは卒業後も交流があったのか」「年賀状だけはな」「3年前に喪中のハガキが来て彼女の夫が病気で亡くなった事を知った」お前奥さん亡くしてたんだな。
奈々子が仕事を探してるというのでうちの銀行のパートを紹介した。
まさかあんな事件に巻き込まれるとは…。
(山村)並木!奈々子の容態は?まだ意識が戻らない…。
(山村)おうお前たち…。
僕たちは千春から連絡をもらって…。
ここで雁首そろえていても仕方がない。
俺は帰る。
(山村)おい…並木!
(山村の声)それ以降並木が病院に来る事は一度もなかった。
代わりに千春が奈々子とその家族に謝り続けていた。
謝る…?ああそうだ!犯人たちはなあ並木に融資を打ち切られた腹いせにあの支店を襲ったんだ。
裁判でも並木が動いたりしなきゃ発砲する事はなかったと言ってた!あいつのせいで…!奈々子は撃たれたんだ。
悪いのは犯人だ。
並木じゃない。
そんな事わかってるよ!でもな俺たちは昔の仲間なんだよ。
結局あいつは葬式にも現れなかった。
お前のせいで…!俺のせいじゃない!
(山村の声)あいつは本当に変わってしまった…。
自分の事しか考えない男になってしまった。
お前たちが並木家に集まったあの日は…。
「奈々子の命日だった」「ああ」「奈々子の思い出話でもして弔おうという事になったんだ」並木には奈々子の死を悼む気持ちなんてなかった。
なのになぜあいつの家に集まったんだ?それは…。
俺だ…俺があの家で集まろうと言ったんだ。
並木の飲み物に毒を入れるために。
「俺だ!俺が…並木を殺した」山村さんは嘘はついていません。
ただし最後のひと言を除いてですけど。
班長もそう思ってる。
俺はあなたとは違う。
刑事としての勘です。
勘っていうのは心理学的にいうと論理化されない経験則に基づく無意識の判断という事になります。
おろそかには出来ません。
何が言いたいんです?班長の思ってるとおり彼は誰かをかばってます。
そしてその誰かは昔のお仲間である事には変わりありません。
ここから先見たくない現実見る事になりますけど…。
結果がどうだろうとただひとつの真相を突き止める。
それが私の…捜査官の仕事です。
わかりました。
じゃあホンボシ突き止めましょう。
あなた!あなた!俺と並木は同じ日の出銀行だろ。
大学時代チアリーダー部で千春さんの親友だった方ですよね。
班長何か?皆さん彼らの心理的なつながりを示すソシオグラムなんですが正しくは…こうだったんです今度は実線ばかりですね。
みんな美濃部奈々子という女性に好意を持っていたっていう事ですか?そうです。
例の1万円札の鑑定結果って持ってきてもらえましたか?ああえーっと…。
これを見てくれ。
いくつか指紋がついてたがここから並木さんの親指の指紋がここから人さし指の指紋が検出された。
おお…!つまりこう持ったって事だ。
(梶原)さらに重ねるように別の人物の指紋と掌紋が検出された。
この人物が最後に紙幣を握った…。
しかしねえあの夜集まったメンバーにも中沢真希にも該当しないんだなあ…。
じゃあ今回の事件とは関係がないって事ですね。
いいえ。
もう一度よ〜くこのソシオグラムを見てみてください。
指紋の照合が出来てない人物が1人いる。
まさか美濃部奈々子…?そうです。
あの集まりに美濃部奈々子さんも参加してたんですよ。
彼女はもう亡くなってるんですよ。
それとも幽霊でもいたって言うんですか?もしかしたらこのヤマのホンボシは幽霊かもしれません。
(倉元)今から現場検証を始めます。
あの夜座っていた席に腰かけてください。
並木さんはどこに?ここです。
(堀)こっちに関口がいた。
ここには誰がいた?誰もいない。
俺たち5人だけだ。
いやあの夜この家にはお前たちのほかにもう1人いた。
その事をお前たちは隠そうとした。
このビンから指紋が拭き取られていたのもそのためだ。
お前たちは全員でホンボシをかばってる。
違う!俺だ!俺が並木を殺したんだ!もうわかってんだ。
…ホンボシは。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
またお越しください。
エスプレッソです。
あ…悪いけど僕やっぱりコレットにしてもらえますか?
(店員)はい。
それ分量は決まってるんですか?一応決まってますがお好みに合わせる事も出来ます。
あじゃあ…並木さんと同じ量にしてください。
この前ここに来た時に君に書いてもらった領収書。
ここについていた君の指紋が並木家にあったお札の指紋と一致した。
君は京南大学の理学部の学生。
実験室から青酸カリを盗み出す事も出来る。
美濃部慧太君。
君は奈々子さんの息子さんだね?私が慧太君をあの集まりに誘ったんです。
なんで…!?
(山村)お前奈々子の遺族にまだ一度も会ってないだろう。
彼女の息子に謝れ。
一周忌なんだからいい機会だろ。
(並木)奈々子が死んだのは俺のせいじゃないって言ってんだろ!謝る必要なんかない!
(ドアの開く音)君は…!並木さんはここの常連だったのに君が奈々子さんの息子さんだったっていう事に気づかなかったんだね?…はい。
(慧太の声)あの男は母が病院で苦しんでる時も…。
(真希)ダメまだ仕事中…。
(慧太の声)奥さんは何度もお見舞いに来て何度も謝ってくれたのにその奥さんまでも裏切って…。
僕があの家に行ってあの人が真っ先に心配したのは…。
真希との事はこれで黙っててくれ。

(慧太の声)母の死に少しでも責任を感じてくれていたら許そうと思ってました。
(慧太)でも最後まで謝罪の言葉はありませんでした。
だから…。
コーヒー飲むか?最近の俺の趣味なんだ。
(慧太)手伝います。
コレットにしましょうか?そうだな。
俺のはいつもの量でな。

(うめき声)あなたどうしたの?
(山村)大丈夫か!
(うめき声)
(千春)あなた!?
(山村)おい…おい!?並木!
(千春)あなた…あなた!まさか君が…?警察を呼んでください…。
僕はどうしてもこの人を許せなかった…。
(千春)慧太君を警察に引き渡すなんて私たちには出来なかった。
だって奈々子と約束したんだから!私が死んだら…慧太独りぼっちになっちゃう…。
私がいるわ。
私があなたの分も慧太君を見守っていく。
俺も慧太君の親代わりになる。
(堀)みんなであの子を見守っていくから。
(奈々子)仲間って…いいね…。
みんなが仲間で…よかった…。
奈々子…?奈々子!
(山村)奈々子?奈々子!奈々子ー!
(山村)俺たちと仲間でよかった…。
それが奈々子の最期の言葉だった。
私たちはあの子を…。
(千春)あとは私たちでなんとかするから。
(慧太)でも…。
大丈夫。
(慧太)でも…!大丈夫!みんなが君を逃がしてくれたんだ。
それから彼らは…並木さんが自殺したように偽装した。

(山村)これで自殺に見える。
大丈夫か?子供たちになんて言ったらいいんだろう…。
一緒に考えよう。
あとは指紋を消すだけだ。
行こう。
(千春の声)そのあとコンビニに寄って家に戻り警察に通報しました。
(山村)何があっても慧太君の名前は出さない。
俺たちがあの子を守る。
みんなでそう約束したのに…!本当の事警察に話そうと思ってる。
ちょっ…ちょっと待て!待てよ!
(関口)なんだよ!
(山村)慧太君の事を考えろ!あんな事しちゃいけなかったんだよ。
(関口)放せよ…警察に…!
(山村)聞け!あいつは仲間を裏切ろうとしたんだ!逸人罪を犯したものをかばうのが仲間か?みんなを信じて奈々子が頼んだ事はこんな事だったのか!すまない…。
(嗚咽)班長…。
関口が意識を取り戻した。
(嗚咽)
(ため息)さあ…行きましょう。

(御子柴)それうちのチームのソシオグラム?みんな私の事が好き!…え?20年の間に立場も関係も変わってしまったけど心の中では昔と変わらない絆が残ってたのね…。
だから殺人の罪をかぶってまでも仲間との約束を守ろうとした。
それは少し違います。
自分たちが変わってしまった事ももう昔のような絆に戻れない事も彼らは十分わかっていたと思いますよ。
じゃあどうしてですか?目の前で突然殺人という非現実的な出来事が起きてしまった。
それを正当化するには昔の絆にすがりつくしか方法がなかったんですよ。
でもそんなものは所詮犯罪を通してつながっただけのもろくてむなしい絆にしかすぎないんですけどね。
厳しいですね。
でも班長はさすがですよ。
昔の仲間でも徹底的に疑ってホンボシにたどり着いたんですから。
それは全然違います。
班長は初めから仲間たちを信じてました。
いや信じたかったんです。
自分が真実を突き止める事が仲間たちの無実につながってほしい…。
そう願って捜査を続けてたんですよ。
そんな事はひと言も口には出さずにね。
2人はお互いの事をどう思ってるんだろう?
おしゃべりあるき目です
今日は「姫路でご当地グルメ巡り」
2015/11/30(月) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
ホンボシ〜心理特捜事件簿[再][字]

同窓会で起きた変死事件!!真田(高嶋政宏)の大学時代のアメフト仲間、並木が服毒自殺…。しかし、他殺の可能性が…。被害者も容疑者もかつての仲間…真田は苦悩するが…!?

詳細情報
◇番組内容
“同窓会”で起きた変死事件!!特捜支援班の真田班長(高嶋政宏)の大学時代のアメフト仲間、並木が服毒自殺した…。しかし、他殺の可能性が浮上する…。この同窓会に真田だけは呼ばれていなかった…!!被害者も容疑者もかつての仲間たち…真田は苦悩するが…!?
◇出演者
船越英一郎、大塚寧々、桐山漣、安田美沙子、菅田俊、佐戸井けん太、古宮基成、白石隼也、峰蘭太郎、石橋蓮司、高嶋政宏
《ゲスト》
 大浦龍宇一、古村比呂、奥田達士、池内万作、田中実、長澤奈央、窪田正孝

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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