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【ゴルフ】

青山加織30歳の逆襲

2015年12月2日 紙面から

第1日、1番でティーショットを放つ青山加織=千葉県野田市の紫CCで(武藤健一撮影)

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◇LPGA最終予選会<第1日>

 ▽1日、千葉県野田市・紫CCすみれC(6502ヤード、パー72)▽晴れ、気温14度、風速1・1メートル▽102選手

 沖せいら(23)=宇部72CC=が67で回り、5アンダー単独首位発進した。4アンダーの2位に大西葵(21)=加賀電子=が続いている。10月の下部ツアー、うどん県レディースで劇的な連続イーグルVを決めた青山加織(30)=コンフェックス=と、長尺パターで臨む福嶋浩子(38)が2アンダーで5位につけた。

◆劇的Vの勢いそのまま

 小学6年生で史上最年少(当時)ツアーデビュー。以来熱狂的ファンも多い、ゴルフ界の“かおりん”こと青山。「いい感じです。今年はトレーニングをメーンに頑張ってきた成果で、ドライバーの飛距離も20ヤードはアップしたし、ショットの精度も上がった」と、6500ヤード超の難関林間コースで2バーディー、ノーボギーの70。10月の下部ツアー、うどん県レディース金陵杯での優勝から「好調持続です!」とニッコリうなずいた。

 そのときの勝ちっぷりがすごかった。最終日18番パー5で、ガードバンカーからの第3打をカップに放り込みイーグル奪取。首位に並んでホールアウトすると、同じ18番で行われたプレーオフ1ホール目には、残り186ヤードを7番ウッドでピン右2・5メートルに2オンさせ、連続イーグルで逆転Vを射止めたのだ。

◆師匠・岡本綾子も太鼓判

 「去年シードを落として、予選会もダメ(78位)。すんごい落ち込んだんですけど、考え直してみたら“今まで師匠の岡本(綾子)さんに言われたことができなかったのは体力がなかったからなんだ”って気づいた」。レギュラーツアーに出られないことを逆利用し、徹底的に体を鍛えた。「先週の大王製紙エリエール会場で岡本さんに『今までで一番いいスイングしてるよ』って言われ、自信になった。自分でも一年前の私とは全然違うと感じてます」と話す。

 絶望からはい出し、つかんだものは、新たな自信と確信。上位通過して楽しみな来季につなげたい。 (月橋文美)

<青山加織(あおやま・かおり)> 1985(昭和60)年7月4日、熊本市生まれの30歳。154センチ、50キロ。10歳でゴルフを始め、坂田塾入り。98年、小学生として初めてプロ競技出場。02年九州女子アマなどを制覇。九州東海大3年時の06年にプロテストを受けたが失敗し、出場予選会からツアー登録。07年下部ツアー2勝、2度目のプロテストで合格。08年から岡本綾子門下に入り、10〜12年と14年はシード選手。現在下部ツアー通算4勝。得意クラブはパター。血液型O。

 

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