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帝国の慰安婦:韓国の知識人ら「起訴は不当」声明発表

毎日新聞 2015年12月02日 12時55分

 【ソウル大貫智子】慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして韓国・世宗(セジョン)大の朴裕河(パクユハ)教授が在宅起訴されたことを受け、韓国の知識人らが2日、起訴は不当とし、起訴の棄却を求める声明を発表した。

 声明では、起訴について「深く憂慮する」との立場を表明。原告や検察側が問題視した「(元慰安婦は)自発的売春婦」との言葉は著者自らの言葉ではないとしたうえで、「国家が望むなら市民の思想や表現の自由を制限しても構わないという反民主的な慣例となる」と批判した。声明には学者や作家、メディア関係者ら計192人が名を連ねた。

 また、朴教授は2日、声明発表に先立ち記者会見。著書で元慰安婦の名誉を傷つける意図はなかったと改めて主張し、無罪を訴えた。

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