いつかの時代、どこかの場所。青い世界で、貝は人になった。 彼らはヒトを喰らう――己が真珠の輝きの為に。 黒真珠を吐く、貝の少年、オログ。 真珠を吐けない、貝の少女、テルネラ。 人類を導く、青い目の少年、ウルリヒ。 女神の戯れから始まった歪な世界で、彼らは出会い、別れ、再び出会う。 二つの種族の未来のために……。 マイムマイム――それは二つにわかたれた海を、一つにつなぎ直す遥けき運命の物語。【完結済】 第一部《オログ》 第二部《ウルリヒ》 第三部《テルネラ》 ※イメージイラスト:キャナリーヌ様
これはあったかもしれない未来の話。 皮膚を溶かし人類を苛む雨が降る世界。救世主として目覚めた六人の子供達が最後の生を生きた砂の世界は、不器用な愛し方しか知らない一人の錬金術師が大切な人に捧げた、長くて短い余暇だった。 これは、終わりゆく世界で痛みを抱え続けた子供たちの、命の灯の物語。 ※リメイク版です。前作と設定が違う個所が僅かにありますことご了承ください。リメイク前はこちら(完結済み)→http://bccks.jp/bcck/129729/info ※イメージ動画(未完成版)はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=YtVAFQPVwII&;feature=youtu.be ※イメージイラスト:神崎結衣様
少年は友達の絵を描いた。それが悲劇の引き金だった。【完結済】
花咲き誇る世界≪マグ・メル≫の花魔法使いアズは、ある時花を枯らす能力を持った少年ユークと出会う。ユークを助けたことで政府に追われる立場となったアズは、ユークと、反逆者カイヤと共に世界を駆け巡る。やがて三人が辿りついたのは世界の悲しい真実で――。 第一章「花枯れのファンファーレ」 第二章「君に捧ぐラヴェンダー」 第三章「勿忘草のメランコリア」 第四章「絵画の中に哭くケモノ」 第五章「少年よ花に帰れ」 第六章「花嫁と従者の黙示録」 第七章「幸福な王子とそのナイト」 最終章「ネヴァーランドの方舟」
孤独な少女と、シャンデリアの恋の話。【完結済】
海は砂に埋もれて砂海になった――青を失った世界で、海賊は砂の海を航る。すれ違う船から宝石を奪い、幸福をむさぼっていた海賊は、ある日砂海に溺れた赤毛の姉妹を引き上げる。それは、世界の綻びへの序章、知る必要のなかった真実への鍵だった。 そして海賊は、砂の海で宝石を食べる。さあようこそ、美しいディストピアへ――
その昔、神様は木と花を作った。木は星に宿って世界を支え、花の蕾は木が育ったら空から降りて木を迎えに来るのだという。 空から花の蕾が降りてきたら、それはその星が滅びる証――人々はまだ、その真実を知らない。 これは、滅びいく世界で生きた誰かと、木と蕾の子供たちの物語。あなたに、お花の冠を――どうかせめて、幸せに。 全四話オムニバス(第一話『砂漠の少女と青い花』 第二話『秋の桜に添う』 第三話『世界樹が愛した少女』 第四話『青電燈の街』)。
滅びた世界の沈む海の上空に残された、小さな箱庭で、絡繰りと人間はようやく終わりを受け入れる。【完結済】
嘘をつくとばれてしまう魔法をかけられてしまった少女と、その魔法をかけた少年。以来受け続ける彼女からの嫌がらせをその悪戯の罰だと受け入れるだけの鈍感魔法使いと、かまってほしい不器用魔女の明日に愛はあるのか……? 時々シリアス。 (イラスト提供:月森シャト様)
いつかの時代。オレンジ色の屋根が立ち並ぶどこかの町で、時々屋根には青いインクのしみがつくんだって。町の人たちは「ありゃあ、天使さまが歩きなさったんだ」っていうんだ。屋根の上には天使さまがいて、天使さまが歩くとその足跡が青いしみになって残るんだって。 出稼ぎにその町で働き始めた九歳の少年、東洋人の末裔のリュウリの目は不思議。その不思議な目でリュウリは天使さまを見つけてしまったんだ。刷毛みたいな翼の先っぽから、青いインクをぼたぼた垂らしながら、何の気にも留めずのんびり屋根伝いに歩く天使を。 ――これは、翼から空色のペンキを零し続ける天使の少年と、色覚異常を持つ煙突掃除の少年の、三年間の思い出。