「インディアンジュエリー」 会社を脱税容疑で告発

12月2日 11時32分

「インディアンジュエリー」と呼ばれる若い男性に人気のアクセサリーを販売している東京の会社が、現金で得た売り上げの大半を申告せず、１億円余りの所得を隠していたとして、東京国税局が脱税の疑いで検察庁に告発しました。

告発されたのは、東京・渋谷区のインディアンジュエリー販売会社「ゴッドトレーディング」と今井広海社長（４４）です。
インディアンジュエリーは、アメリカ大陸の先住民がシルバーやターコイズなどで手作りした伝統的なアクセサリーで、人気アーティストや芸能人が身に着けたことで、最近、若い男性を中心に人気が高まっています。
この会社はアメリカで買い付けた希少性の高い商品を販売して売り上げを伸ばしていました。しかし、関係者によりますと、現金で得た売り上げの大半を申告しなかったり、アメリカのアクセサリー制作者に金を支払ったように装ったりして、利益を少なく見せかけていたということです。
こうして隠した所得は去年８月までの３年間におよそ１億１０００万円に上るということで、東京国税局は法人税およそ２７００万円を脱税したとして、会社と今井社長を２日までに東京地方検察庁に告発しました。
取材に対して今井社長は「深く反省している。すでに修正申告と納税を済ませた」と話しています。