はじめてのアレルギー科。
先日、娘が退院して保育園に行った最初の日に、いきなり呼び出しがあった。なんでも、全身にじんましんが出来て、呼吸に支障が出ると怖いから病院に連れて行けという話だった。
休日だったので、近くの総合病院の救急へ連れて行ったところ、何らかのアレルギー反応っぽいが、専門医でないとハッキリしたことはわからないので、アレルギー科の受診をお勧めされた。
たしかに、娘がアレルギー持ちである可能性は高い。なぜなら、我が家は祖父、母、自分と、三代続いてアレルギー持ちだからだ。妻の方の家系もなにかあるかもしれないし。ちなみに、自分は以前に血液検査で調べてもらったのだが、スギ、ハウスダスト、ダニのアレルギーが強い。
娘も、よくお風呂に入った時にじんましん的なものが出ることがあった。以前にも記事で書いたのだが、ご飯を食べた時ではなくお風呂の時だけだったので、温熱じんましんかな?とか思ってそこまでは気にしてなかった。
というのも、じんましんっぽい症状が出ても、すぐにひいてしまっていたからだ。だが、今回は違って、時間が経つごとにどんどんじんましんの範囲は広がっていき、ほぼ全身に出てしまった。
というわけで、流石に原因を突き止めたほうが良いということで、自分も行ったことがないアレルギー専門の病院に行ってきた。
意外な切り返しにゆきぼうも苦笑い。
保育士さんや、その他のいろいろな人から、そのアレルギー専門病院の先生はとても丁寧にひとりひとり診てくれるということで、その分診療時間が長くなるという話を聞かされていたので、その日は娘を保育園には行かせずに、診療開始直後を狙って連れて行った。
なにしろ、土曜日にもなると7時間待ちなどという事態が発生するという話も聞いていたので、娘のミルク用のお湯やおやつ、おむつ、着替えを全部持って、まさに万全の体制で臨んだ。
月曜日の朝である。保育士さんによれば「休みの日に行けなかった人が朝イチで来たりして混むんですよ〜」といっていたので、自分の中では「まあ、昼までに終われば御の字かな?」くらいの気持ちでいた。
しかし、意外にもその日は空いていた。待合室も5、6人くらいしかおらず、受付のお姉さんも「すぐ検査できますよ(ニッコリ)」と言ってくれた。なんだか拍子抜けである。まあ、備えあれば憂いなしと言い聞かせて、娘と一緒に呼ばれるのを待った。
看護師さんに呼ばれて身長と体重を図る。10ヶ月検診の時には9.5kgくらいあったのに、その時は9kgを割っていた。たっちしたりずり這いしたりで動きが激しくなってきたから締まってきたのかな。そういや、腕のぷくぷくも前より迫力がなくなってきた。
そして、その後の医師の問診。ここで、思っていたより細かいことを聞かれ、正直タジタジになった。いままでお風呂に入れた時の食事がなんだったのかなんて流石に覚えていない。今後は記録を付けておくことにしよう。
だが、問題はその後だ。家族のアレルギーに関しての質問の時に、自分のアレルギーの事も聞かれたので答えたのだが、その後食べ物の好き嫌いを聞かれ、なにが関係あるかわからずに「トマトとチーズが嫌いなんですよ〜」と言ったら、先生がこう答えた。
「あ、あなたそれ口腔アレルギー症候群ですよたぶん」
は…?
口腔アレルギー症候群とは。
口腔アレルギー症候群とは、Oral Allergy Syndromeの略でOASとも呼ばれるもので、原因食物が口腔粘膜に触れることで、かゆみや浮腫などのアレルギー反応が誘発される疾患らしい。
しかも、多くは樹木などの花粉に合併して起こり、さらに感作抗原と誘発抗原が一致しない、即時症状も下痢や嘔吐よりも口腔周囲の痒みなどが主であるなどの点が、通常の食物アレルギーとは違っている。
つまり、花粉を吸ってクシャミなどの症状が出て、その後にアレルギー誘発物質を摂取することで痒みなどの症状を発生させるらしいのだ。そして、そこまで行かなくとも、たとえば「トマトが嫌い」というだけで、OASを疑ったほうが良いと言われた。
実を言えば自分は好き嫌いが多い。トマト、チーズだけでなく、イクラなどの大きい魚卵、ウニ、ピーマン、パプリカなどの苦いもの全般、辛いもの全般が好きではない。その中でもトマトとチーズは「食べただけで不快」と即感じるほど嫌いだ。
だが、間違えて食べてしまった時に、体に何か異常が現れたのかといえば、そんなことはなかった。たとえば、チーズはその臭いと味がしなければ食べられる。ティラミスみたいに全くチーズの味がしないものは平気なのだ。
トマトも、デミグラスソースみたいにトマトそのものの味が消えてしまっていれば問題ない。ナポリタンは食べたいとは思わないけど、デミグラスソースハンバーグなんて大好きである。
だが、医師によればアレルギーの可能性が高いらしい。アレルギーで一番怖いのはなんといってもアナフィラキシーショックだ。あれはマジで命に関わるので、もし自分がそれを引き起こす可能性があるのであれば、調べておいたほうが良いのかもしれない。
以前に行った血液検査では、特定のアレルゲンでのテストしかしなかった。食べ物でアレルギー反応が出たことがなかったので、基本的に花粉で引き起こされるアレルゲンのセットしか選ばなかったのだ。お金もかかるし。
そういう意味では、今回アレルギー専門医にそういう事を言われてしまったので、近いうちに血液検査をしてみようかな。
注射嫌いなんだけどなぁ…