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三笠宮さま 100歳の誕生日
12月2日 5時20分

三笠宮さま 100歳の誕生日
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三笠宮さまは2日、100歳の誕生日を迎えられました。明治以降の皇族で100歳を迎えたのは三笠宮さまが初めてです。
宮内庁は、三笠宮さまが100歳、百寿の誕生日を迎えられるのにあたって、近況を文書などで紹介しました。
それによりますと、三笠宮さまは東京の赤坂御用地にあるお住まいの宮邸で健やかに過ごし、午前中、妃の百合子さまと一緒にテレビ番組の体操やリハビリ体操、それに重さ1キロのダンベルを使った運動を合わせて30分程度行うことを日課にされています。また、よく新聞を読み、テレビで大相撲や歌謡番組を見るのを楽しみにされているということです。天気のよい暖かな日の午後には、百合子さまと宮邸の庭に出て日光浴をしたり、車いすで赤坂御用地の中を散策したりしているほか、週に1回程度は御用地の外に出かけられているということです。
三笠宮さまは誕生日を迎えるにあたって、「100歳を迎えるからといって、これまでと何ら変わることはありません。世界中の人々の幸せを願い、また、70年以上にもわたり私を支えてくれている妻百合子に感謝しつつ、楽しく穏やかな日々を過ごしていきたいと思います」と文書でお気持ちを述べられました。
宮内庁によりますと、明治以降、皇族が100歳を迎えたのは初めてで、2日は三笠宮ご夫妻が、天皇皇后両陛下や皇族方を宮邸に招いて昼食会を催されるということです。

歴史研究やレクリエーション発展に尽力

三笠宮さまは軍人として太平洋戦争を経験し、戦後は歴史研究に力を尽くされました。
三笠宮さまは大正4年12月2日、大正天皇の四男として誕生されました。昭和天皇の弟で天皇陛下の叔父に当たられます。今の皇室で唯一、軍隊経験があり、戦時中、陸軍の参謀として中国の南京に赴任したほか、大本営の参謀なども務められました。のちに、著書の中で「今もなお良心の呵責(かしゃく)にたえないのは、戦争の罪悪性を十分に認識していなかったことです」などと述べられています。
戦後は、東京大学の研究生として中東の古代史を専攻し、昭和29年に創設された日本オリエント学会に参加したほか、長年にわたり東京芸術大学などで教べんを執り、その後、中近東文化センターの名誉総裁に就任されました。三笠宮さまは中東の文化遺跡を調査したり、国際的な学術会議に参加したりして研究に打ち込んだほか、妃の百合子さまとともにヨーロッパや中東諸国を訪ね国際親善にも努められました。
また、日本レクリエーション協会の総裁を務め、国内でスポーツやレクリエーションの発展にも力を尽くされました。
3年前の平成24年には、96歳で心臓の手術を受けましたが、その後、順調に回復し、ことし1月の新年一般参賀でも元気な姿を見せられました。

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