誘拐計画:中国籍男2人を逮捕 茨城
毎日新聞 2015年11月30日 21時02分
茨城県鉾田市の男子中学生を誘拐して身代金数千万円を奪おうと計画したとして、県警は今週中にも中国籍の男2人を身代金目的拐取(誘拐・略取)予備容疑で再逮捕する方針を固めたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。実際に誘拐に及ばない段階での逮捕は異例だが、計画に具体性があったとみて立件に踏み切る。
2人は同市鉾田、自称無職、王斌(24)と水戸市西原、同、李強(25)の両容疑者。11月11日、知人の中国人男性の手足を縛り、両手にけがをさせたとして逮捕監禁致傷容疑で逮捕された。
捜査関係者によると、王容疑者の自宅や李容疑者の乗用車を捜索したところ、李容疑者が以前経営していた中華料理店の客だった60代男性の孫を身代金目的で連れ去る計画をしていたことが判明。押収した手書きのメモ数枚には、中国語や日本語で「警察に知らせたら孫は遺体になる」といった脅しの文言や、身代金数千万円の受け取り場所などが書かれていた。また、押収したスマートフォンの画像には60代男性と孫が一緒に暮らす鉾田市内の自宅が写っていたという。【加藤栄】