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[インフラとは] 野村総合研究所によると、情報システムを動かすために必要となる部品のうち、業務アプリケーションを除くもの一式を言うそうです。 インフラは様々な部品を組み合わせて実現されていますので、構築する場合にはそれぞれの部品の専門知識が必要になります。サーバやPCの専門家、ネットワーク機器やネットワーク回線の専門家、付帯設備や配線システムの専門家という人がこれに相当します。 [所感] ...そんな、えらいものじゃありません。
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日記の一覧 はなずきんてこんな人 IT勉強会カレンダーへ情報提供 Microsoft技術情報 count: since:2004/05/23 |
この記事は、「子供」×「アプリ」+「α」 Advent Calendar 2015の1日目の記事です。
今年は、普通の働くかーちゃんという立場ではあるけれども、小中高と学校を回らせていただいてネットやスマホの話を子供たちと話をする機会を多くいただいた。
実は、学校を回る際に、毎回、口頭ベースで聞いていることがある。
子供とネットを考える会でも、幾度となく取り上げている『利用規約』を読んだことがありますか?見たことがありますか?むしろ、『利用規約』って耳にしたことがありますか?という質問。
500人ぐらい学校の先生がいる会場で、実際に読んだことがある先生は数人。
全校生徒200人ぐらいの中学校でも、やっぱり数人。
大人ですら読むことを躊躇うほどに長ったらしくて、どこまで続くのか、ポイントはどこなのかを理解しがたい『利用規約』。
今回は、テレビCMの回数も増えている気がする「妖怪ウォッチぷにぷに」を例にして考えてみようと思う。
iTunes Store 利用規約を読んでみるとこんな一文がある。
13歳以上のお客様がアカウントを作成できます。
13歳未満のお客様のアカウントは、親御様もしくは法律上の後見人がファミリー共有を通じて作成するか、または承認された教育機関により作成することができます。
ファミリー共有便利よね!なんだけれど、それを知らずに13歳未満の子供が勝手に自分のアカウントを作って自分でダウンロード!とかってのはアウト。
Google Play 法的情報にもこの年齢に関する記述はある。
年齢制限 Google Playを使用するためには、13歳以上でなければなりません。
もし、あなたが13歳〜19歳で、Google Playを利用したければ、あなたの両親や法律上の保護者と一緒に本規約類を読み、両親や法律上の保護者が同意する場合に限って本規約類に同意してください。
Appleの規約より、Googleのほうがシビアだ。
妖怪ウォッチぷにぷにを起動すると、しっかり「利用規約に同意してね!」的な表示が現れる。
が、すぐ下には「同意しない」と「同意する」の画面が現れるわけで...別に読まなくても「同意する」がタップできるのは、当該アプリに限った話ではない。
まぁ、あとで読もうと思えば、ゲーム内からも読めるようになっているんだけど、やっぱり、Webサイト上で読めるのが一番便利なんだよなぁ...でも、これも、他のアプリでもよくある話。
全部目を通したんだけど、画面のキャプチャを取り損ねたので、ゲーム内から再表示して「利用規約」をキャプってみた。
全51枚。
指がつかれたよ。
...いや、それスマホの小さい画面で読むの苦行以外の何物でもないやん。
もう、はてなに載せようとしたら、超豆粒!
どうしても読みたい!という方はこちらにPDF化しておいているので、じっくり拡大して読んでみてください。
PDFファイル:http://1drv.ms/1lsx7va
で、気になった部分はコレ。
本アプリにおいて、当社が、複数の利用者間でメッセージ送信、書き込み又は投稿を行う機能を設定した場合
とあるので、今後「メッセージを送信する機能」を実装する可能性があるということ。
とはいえ、読み進めるとメッセージや書き込み又は投稿は削除される場合もあるとのことなので、何らかの利用者を守るためのチェック機関は働くのかなと思ったのも束の間...
一番気になったのはコレですよ、コレ。
- 利用者が本アプリを利用してメッセージ送信、書き込み又は投稿を行った時点で、地域・期間・用途の制限なく、当該投稿等の内容を一切の媒体・方法により利用することができる非独占的な権利(当社から第三者に対する再利用許諾をする権利を含む)を無償で許諾したものとみなされます。また、当社は、当該利用にあたり、必要な編集、翻案、翻訳、その他の改変(文章の要約・抜粋、写真・画像サイズ・色調の変更・切り抜き等を含む)を行うことができ、また、投稿した利用者の氏名表示を省略することができるものとします。
- 本アプリを利用してメッセージ送信、書き込み又は投稿を行った利用者は、当社に対して、自らの投稿等の内容に関して当社に対して前項の権利の許諾を行うために必要な著作権その他の権利処理が済んでいることを保証するものとします。
えーーーーーーーーー。
メッセージ機能が今後追加された場合、利用したら、その内容って、何に使われるか知ったものじゃないって話じゃん!
子供たちは、ゲームアプリのメッセージ機能利用しています。
まだ、我が子にLINEを利用させていなかった頃、パズドラのメッセージ機能を利用して、友達とやり取りをしていた我が子。
話をいろいろ聞くと、よそのおうちでも似たような利用方法をしているところがあった。
小学校の間はLINE禁止。ゲームアプリは1つだけOKとか保護者が決めるんですよね。
メッセージやり取り機能があるアプリだったら、そりゃもう、子供たち大喜びですよ。
上述のメッセージ機能が実装された場合の著作権の取扱について記載されている箇所は中盤よりあと。
先にあげた超豆粒の利用規約で言うところの左から5本目の中ごろといった場所だ。
ぶっちゃけ、私が利用規約を読むのは、子供とネットを考える会なんて活動をしていて、利用規約を題材に話をすることが多いからだと思う。
たぶん、読まないよ。
私が気にしているポイントは、だいたいこの4つ。
あとは、気が向けば読む程度で(ひどい
それでも、読まないよりはましだと思うんですよね。
子供がアプリを利用するうえで、長ったらしい利用規約は正直しんどいです。
守らない子供も出てくるでしょう。
だって、読まないんだもの。
利用規約は企業を守るためのものなんだってことがわかってる。
でも、子供たちが誤って利用してしまわないために、アプリを提供する企業には、せめて、ポイントをかいつまんだものを提示してほしいなと切に望んでいます。
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公開が遅くなったけど、二日目は id:ohesotori よろしく。
取捨選択をしましょう。
利用規約が気に入らないということは、しっかり目を通したということ。
どの部分が気に入らないのか?を考えてみてください。
その機能は必須の機能ですか?利用せずに済む機能ですか?
もし、利用せずに済む機能であれば、その機能だけを利用しなかったらいいんです。
妖怪ウォッチぷにぷにの例だったら、メッセージ機能が実装されても、搭載されているメッセージ機能でやりとりをしない。
的な。
何から何を守りたいのか?そんなことを考えながら、私たちは取捨選択を日々迫られている気がします。
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