「甘すぎる」 恋人2時間暴行医学生に罰金刑、光州地裁判決に批判殺到

 恋人を暴行した罪に問われた医学専門大学院生の男に対し、裁判所が「大学院を除籍される恐れがある」として罰金刑を言い渡したことをめぐり、韓国で波紋が広がっている。

 光州地裁のチェ・ヒョンジョン裁判官はこのほど、同じ医学専門大学院に通う恋人のAさん(31)を2時間余りにわたり暴行したとして傷害罪で起訴された男(34)の判決公判で、罰金1200万ウォン(約130万円)を言い渡した。判決文の「犯罪事実」によると、男は3月28日午前3時すぎ、電話の応対がそっけなかったという理由でAさんの自宅に押しかけ、ほおをたたいたりわき腹をけったりするなどの暴力を振るった。Aさんが警察に通報すると、電話を取り上げさらに暴行した。Aさんはろっ骨2本を折るなど全治3週間のけがを負った。

 男は、6月には居酒屋で20代女性の肩をつかんで床に引き倒し、けがを負わせる事件も起こしている。検察は男に懲役2年を求刑していた。

 チェ裁判長は判決文で「被害者のけがの程度(全治3週間)は非常に重い方ではないが、2時間以上暴行を続け、犯罪は悪質だ」と指摘しながらも、被告が反省していること、ほかの前科がないこと、執行猶予以上の刑になれば学校を除籍される恐れがあること、被害者のために500万ウォン(約53万円)を供託したことを理由に罰金刑を言い渡した。

 この判決をめぐり、インターネット上や医大・医学専門大学院の学生たちの間で大きな反発が起きている。特に問題視されているのは「除籍の恐れがあるため」という部分だ。被害者のAさんもネットに「彼と一緒に学校に通わなくてはならないのがすごく嫌だ」と書き込んだ。

 医大・医学専門大学院の学生協会は11月30日「医学専門大学院生であることは、決して暴力犯罪で善処される理由になり得ない。事件に対する徹底した真相究明と処罰が必要だ」とする声明を発表した。

 また、ネット上では「医者になろうと勉強している人なら、より厳しく処罰すべき。人格がおかしくても大目に見てやるのか」「あんな人が医者になったら人の命をどう考えるだろうか」など、地裁の判決が甘すぎると批判が殺到した。この件の監査を請求するための署名運動も広がった。

 一方、男が通う医学専門大学院は11月30日、懲戒のための学生指導委員会を開いた。1日に男の釈明を聞いた上で処分を決定する方針だ。

光州=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース